第221話 目指すはマチェベル
俺たちは合流したラクナと共に豪華絢爛な食事をしつつ、今から行うことの事情を説明し終えた。もちろん、隣にいる魔王様の正体は伏せてある。
「――ということは、ナミカゼくんたちはいまからその魔導書のダンジョンに向かうってこと?」
「そうだね! ヘイローウィンが終わるまでいる予定だったけど、ボクたちはこれからマチェベルに向かうよ」
「そっか。アルトさんたちも冒険者だもんね」
彼は納得したような表情だが、どこか残念そうな顔色を表す。
自分としても、今日はアルトとのデートの予定と考えていたので、昨晩思い耽っていたこともあり、少しだけ残念だ。
「とりあえず、ハウルと会えるかな?」
「一回会ってるのに呼び捨て!? す、凄いねアルトさん……」
「えっと、会えない、ですか?」
「悪いんだけど、今お父さんは――」
「――お父様には会えませんよ」
ここで、この食事部屋に来た当初から気配探知に映っていた女の子が遂に声を上げる。
バァン! と扉を勢いよく開き、その向こうに見えたのは灰色の髪でボブヘアー、さらに、腰にはレイピアを差している正真正銘メイド少女がいた。どこか気持ちよさを含んだ表情を浮かべつつ、かっこよく扉を開け放った姿勢のまま佇んでいる。
「アイツ……誰? 皆は知ってるのか?」
「ワタシは分からないです……」
ミカヅキはぽかんとした顔つきをし、アルトとレムは比較的冷たい視線を向けるが、一応見覚えがある。
彼女はハウルの部屋に行く途中で俺が殺しかけた人物である。突如襲いかかってきたので記憶が蘇り、一目見た瞬間気が引き締まった気がした。
何を言い出すのか、はたまた腰にあるレイピアで再び突きかかってくるのではないかと特に気を巡らせて警戒していると、彼女はこちらを振り向き――ハイライトが無いような目を開く。
「あっ! ナミカゼ君ではないですか! こんなところで偶然ですね! お手合わせお願いしても宜しいですか?」
「よろしくねぇよ。何なんだお前は……」
「ユウ、あの人と知り合いなの?」
「そりゃな。なにせ初対面で名乗りもず殺しかかってきたからな。嫌でも顔は覚える」
「――っ!?」
「おや、私は貴方を殺したいだけで、死んで欲しくは無かったのですが……」
「な、なんか危険な匂いがするですっ」
アルトもレムも席に座りながら俺の前に手を伸ばし、守ってくれるような体勢をとる。その気持ちは嬉しいが、相手からの異様な雰囲気に飲まれ、それが起こり得ないとは断言できない状況である。彼女は未だに名乗らないし、ミカヅキに関しては再び食事を再開している。
「ちょ……メア!? ナミカゼ君に何したのさ!?」
「安心してくださいお兄ちゃん。ナミカゼ君は今ここで生きていますよ。もっとも、私が彼に生かされているようなものですし」
「ユウ。あの人、殺しかかってきたって本当かな?」
「……本当だけどアルトも殺気を抑えてくれ。レムもな」
「あの人が危ない人に変わりはないです。ゆうも気をつけるです」
もはや雰囲気は殺伐としてしまい、食事どころではない。
しかし、メアと呼ばれた者はそんなことも気にすることはなく、現れた当初と変わらない口調で飄々と話を進める。
「お父様は朝早くからコシュマーダの街長として仕事をしています。それに、ナミカゼ君たちが今日この街を出ることは既に知っているはずです。貴方たちも来たのでしょう? ギルドからの手紙がっ!」
「はぁ……またメアの悪癖が出ちゃったよ ……ナミカゼ君。彼女のことは無視していいから、とりあえずそういう事で、お父さんはいまこの家にはいないんだ」
「悪癖って――」
「お兄ちゃん、私の話を邪魔しないでくれますか? いまは私が彼らと話しているのですよ?」
「メア、君が強い人に惹かれるのは分かるけど、迷惑をかけるのは駄目だよ。顔を見てみなよ。せっかくくつろいでくれたかと思ったのに、警戒しちゃってるじゃないか」
「警戒とはすぐ戦闘へ移れるということです。つまり、私を敵対してくれて貰っているということですよ? これ程都合のいいことはありません」
彼女の目は猛禽類が如く鋭くなり、視線は刺すようなものになる。冗談なんて全く感じられない光の無い瞳は、ラクナなんてまるで映っていない。元々俺たちにしか興味が無いのだ。アルトもレムもさらに警戒度を引き上げ、武具をいつでも取り出せる様にまでなってしまっている。
推測でものを言うのもなんだが、経験上、彼女は戦闘狂という部類に入ると思う。例として、俺に向ける視線が獣人界で王様と呼ばれた相手に似ているからだ。
何が何でも強い相手と戦いたい、自分を屈服させるような相手と戦いたい、そんな気持ちがヒシヒシと伝わってきた。
「――で す が、今日はお父様に絶対に暴れるなと言われてしまったので、致し方なく我慢しますよ。こちらまで会いに来たのはただの挨拶ですのでご安心を」
「……へぇ」
アルトの視線と、メアの視線がぶつかって弾ける。二人も彼女に対してあまり良い印象は抱いていないようだ。
まるで彼女のことが分からないが、おかしなことに、ラクナとは顔つきもまるで似ていない。異世界であるので、これまたもちろん美少女なのだが。
「では私はこれにて。いつかまた会える日を、そして戦い合える日を心待ちにしております」
軽い笑みを浮べながらメアは扉を開けっ放しにしたたま廊下の奥へと消えていった。
完全に見えなくなり、気配も感じられない範囲まで離れてやっと全員が大きく息を吐く。
「本っ当にごめん。メアはこの家に来た時からああなんだ……」
「この家に来た時からって――七魔衆のおっさんが引き取ったのか?」
「っ!? 言い方に気をつけるです。失礼です!!」
レムがミカヅキを窘めながら、ラクナは乾いた笑顔を浮かべる。
しかし、その裏には全く面白さというものは感じられなかった。
「出来ればハウルさんって呼んでほしいな……それと、自分たちは元々孤児だからね。引き取り手っていうのは間違ってないかな」
「ごめん。変な事を聞いた」
「気にしないでいいよ。ただ、ちゃんとお父さんのことは分かって欲しい。すっごく、すっごくいい人なんだ」
「ボクもハウルが良い人なのは何年も前から分かってるよ!」
アルトが笑顔で返答すると、ラクナの
どこか強ばった表情も少しだけ緩む。
そのまま食事は比較的口数の少ないまま終わり、現在俺とミカヅキはラクナ宅の一階のエントランスで座りながら、全員の準備の完了を待っていた。
「なぁ、突然だけどさ、ユウ兄って闇属性使ってるじゃん? 怖くないの?」
「怖い? 魔法が?」
「闇属性って、何にでも混ざっちゃうんだぞ? 魔法だって、人の体にだってさ。ユウ兄は本当に怖くないのか?」
ただの冗談かと思ったが、彼の顔つきを見れば真剣に聞いていると察することができた。
この時、脳内を掠めるのは未来の自称俺からの言葉。闇属性の使いすぎで魔族に成ってしまうとのこと。
「怖くないって言ったら嘘になるが……属性が体に混ざる? なんでこの属性に限ってそんなことになるんだ? 火属性魔法の使いすぎで火炎人間になる例なんて聞いたこともないし」
「おれもあんま分からねぇけどさ、特に人間って種族は、みんな闇属性は使わないんだぞ」
「ええ。私たちは闇属性に関して恐れを抱いているわよ。ただ、その理由も魔族に成るから、だけじゃないわ。そもそもこの理由は童話みたいなもので、確実性は皆無だしね」
「げっ、七魔衆……」
ふと振り向けば、ピチピチの黒スーツを身にまとった七魔衆の一人、ハウルがいた。ミカヅキが嫌そうな顔をした所で、ハウルにワシャワシャと洗いたての赤髪を乱暴に撫でられていた。
うわぁ、近くで見ると尚更ごつい。隆々とした筋肉に力を入れたら内側から服は弾け飛びそうだ。まさに力こそパワーを体現した姿である。
「ハウルさんは仕事じゃないんすか? それに理由って――」
「忘れものしたから戻ってきただけよ。それと理由っていうのも王都の方針が関係しててね。組織の一部に、十字騎士団ってのがあるのよ。これは、悪魔と闇属性魔法使いのみを討伐対象とした組織よ。過激派の子たちしかいないから、これを恐れてみんな闇属性を使わないという意見が殆どね」
「闇属性魔法使いって召喚士並に扱い酷過ぎない?」
なぜに俺が選ぶものはやたら嫌われてしまうのだろう。女神サマが運命的に仕向けたとしか思えない。
それはさておき、また新たな組織の名前が出てきた。十字騎士団という、いかにも聖なるオーラを感じられる集団だ。
敵対、されないといいな。
「それはおれも知ってる。魔族を特に敵対視してる人たちで、闇属性魔法使いは悪魔と同じように対処してるって聞いたことがある」
「悪魔? デーモンとか?」
「そうね。あ。あと、彼らはなかなか発想が極端だから気をつけた方がいいわよ。彼らの目の前で闇属性魔法を使うなんてもってのほか。使った時点で消し飛ばさせられてしまうわ。闇属性使い=悪魔、もしくは魔族=敵 みたいなへんちくりんな方程式が一瞬で思い浮かぶ人たちだから」
つまり、彼らの目の前で闇属性の魔法を使ってしまうとその時点で敵対されてしまうという事か。なんて恐ろしい団体なのだろう。悪魔に親でも殺されたのだろうか。今後使わない方が良さそうだ。使いすぎると未来の俺になっちゃうし。
「それとユウ兄、あいつらには女神様から授けられた魔法があってさ。気に入らない相手を消し飛ばす《除去》ってやつがあるんだ。これが一番怖い」
おっと、ここでRPGの即死に継ぐ最強魔法が出てきたか。合わせたら最強の匂いがする。
即死といえば、ギルド本部で天吼鬼々の内が一人のライフル銃で出てきた技の効果に含まれていたのがそれであった。
観察眼で読み取っていたので即死攻撃であるとすぐに分かったが、実際にそのような効果をもつ技能とは果たして実在するのだろうか。あったらあったで困るのだが。
「さてと、丁度いいから魔導書のダンジョン、七魔衆はその最奥に何があるのかは勿論知ってるけど、それについても警告しとくわ。最奥部にあるのはアルトちゃんの魔導書。彼女の本来の魔力が篭ってるからだろうけど――あれは人を狂わせるわ。吐息のように放出される魔力が余りにも濃過ぎるのよ」
「狂わせるって……またまた物騒な」
「まぁ、黒髪ちゃんの精神異常に対する強さなら大丈夫でしょうね。でも、あの狐の子、そしてハーフの貴方。気をつけなさい。魔法に飲まれるなんてのは冗談でも何でもない。本当のことよ」
そう言って、彼はごつい胸元を漁ると、二つの手のひらサイズの袋を渡してくれた。受け取ると、粉状のものが入っていることが分かる。この日のためにわざわざお薬を調合してくれたのだろうか。
「貴方たちはアルトちゃんが認めた友達だからね。昔のあの子はもう、心が欠けていた、とでもいえばいいかしら。とにかく、私からしても嬉しいのよ。だから、彼女を悲しませることはしないでちょうだい。これは念のための精神を正常に戻すお薬よ」
「奥は、やばいんだろうな。是非とも受け取っときますよ。ありがとうございます」
「……別にお礼なんて言わねぇからな」
「まぁ、死なない程度に頑張りなさい。応援してるわ。貴方たちに、女神様のご加護がありますように」
ミカヅキは終始不満そうな表情を浮かべておいたが、とりあえず頂いた精神安定剤は魔法陣にしまっておく。これを使わない日が来ないと願ってやまないものだ。
軽い挨拶を交わして別れると、タイミングが良いのか、直ぐにアルトたちがやってきた。当然服装は戦闘を意識したもので、制服やコスプレの類ではなかった。軽装備に見えるのはいつも通りなのだが。
「お待たせ! ってあれ? ユウ、本当にその格好で大丈夫?」
「お帰り。それもちょっと……心配なんだよな」
「むしろゆうはダンジョンをなめてるです。遠足とは違う、です」
「手厳しい」
現在、彼女たちの格好は洋服のような格好で軽装備とはいえ、魔物や幻獣の素材から作られたものだ。なので、俺のようなただの制服一丁じゃ防御力なんてあってないようなものである。
「マチェベルで適当に探すさ」
「おれも探すぞ!」
「あ、外にもう馬車待ってるみたいだね。行こっ!」
アルトに引っ張られ、レムには謎の威圧感を与えられ、わちゃわちゃしたまま馬車に乗りこんだ。目指す先は帝都マチェベル。名前からは何も想像できないが、一体なんの特徴があるのやら。
~~~~~~
「はぁ、やっと八俣大蛇を復活させることが出来たよ。地味に面倒くさかったな」
「お前が余裕ぶっこいてるからやられたんだろ? 獣王にも、よく分からねぇ魔族にもボコボコにやられたしな。挙句魔族には姿形を真似させられる始末だ」
「召喚士の評判を下げるにはこうなるのが一番なんだよ。お前には分からないだろうな、スコーピオン」
「全くわからんな。自ら抵抗もせず死にかけるとか笑いを通り越して呆れる」
暗い洞窟の奥に、松明に照らされる人影が二つ。一人は黒と白をちょうど二つに分けたような変わった髪色をした男に、もう一人は固めたように刺々しく、茶髪でオールバックの髪型の男。彼も少々変わっており、腰には大きな蠍の尻尾が生えていた。
「いいか? 獣王が殺さないってのも分かってたし、ボクはわざと負けてるんだよ。いざという時まで力を隠しておくものが真の強さなのさ」
「ほざけ。今現在の状況を自分で打破出来ないのにどの口が――」
白と黒の髪を持つ男は黒い鋼の牢に閉じ込められており、俯きながら淡々と語る。そのようすをみて蠍の尾を持つ男は呆れた口調でものを述べるが、その瞬間、状況が一転した。
「打破、したけど?」
「……はァ。素直に俺に助けを求めりゃいいのにな」
金属を叩き割るような、乱暴で甲高い音が洞窟内に木霊する。彼は自らの力で極厚の手錠を破ったのだ。
その音を聞いたのか、洞窟の出口である奥から、ドタドタと急ぎの足音が響いてきた。
「さて、召喚士というクラスには二つ壁がある。一つ目に、クラスが判明し、その後は仲間の助けを受け、自分一人の力で聖霊の試練を完遂できるほどの力を身につけなければいけないこと。お前も分かってるだろうが、召喚士はその成長の遅さ、そして圧倒的な伸びの悪さから嫌われている。騎士が10の分だけ成長出来るとすれば、召喚士はたった2の分だけしか成長が見込めない」
迫る足音は徐々に大きくなっていき、くすくすと笑う男は声や、体に内包する魔力を高めていく。牢獄の外にいる蠍の尾を持つ男はただ壁に寄りかかっており、足音が近づこうとも慌てることは無く、ただ聞いているだけであった。
「二つ目、契約する際に、周りにいる仲間を全て聖霊に捧げる。普通の人間にはこれがきつい話だが――まぁ、最初の壁よりはなんとでもなる話さ。力はあるんだ」
「ッ、人間だと!? この……お前はどうやってここに入ってきた!?」
ついに彼らの目の前に現れたのは三人の犬の耳を持つ獣人の男たちであった。彼らは鎧を着て、さらには槍を持っており、威圧感を放ちながら敵対の色を示す――が。
「うるせぇな。マスターが喋ってんだろ?」
そんな言葉が聞こえると、蠍の尾は蛇のように動き、空気を切って鞭のようにしなり、一人の獣人の腹部へ猛襲する。
予測もできない突然の事態に獣人はなんら対応が出来ず、凄まじい勢いで洞窟の壁に向かって吹っ飛んでいき、轟音と、小さな苦悶の声が大きな揺れとともに反響した。
「きさ、まぁッ!!」
「まぁ聞けよ。召喚士っていうのはな、一人じゃかなり弱い。だから、一人で聖霊を倒す実力を身につけるなんてことは確実に無理だ。だが、聖霊を入手できる代償として、共に戦ってきた仲間消す決断をする。人間関係を壊す。それが力を手に入れるまでの第二の壁だ」
「なにをいって――」
メキリ、と音が響けば黒い鋼の牢は男の両手によってねじ曲げられ、人ひとりが簡単に出入りできそうな穴が無理やり作られた。そのようすをみて、犬の耳の獣人たちは絶句してしまう。
「召喚士が2の分だけしか成長できないのはな、後々聖霊という10の分を自分の力として取り込むためだ。もっとも、その10の分を取り込める召喚士もかなり限られてるんだがな。よほど人付き合いがうまくて、人でなしじゃなきゃ聖霊なんて手に入れられるわけがない」
牢を出てきた相手に対して、獣人は更に敵対心を強く表し、顔にしわを寄せ、牙を見せつける。しかし、黒白髪男にはまるで子犬が威嚇しているようにしか感じられなかったため、そのことを嘲笑うように、口の歪みは深くなる。
「たかだか獣が人間に、そして、壁を超えた召喚士に、勝てると思うなよ」
彼はいつの間にか手に持っていたのは形が特殊な槍。獣人を音もなく突く。
苦悶の声が聞こえたかと思えば、獣人は数秒と経たず枯れていき、倒れ伏してしまった。
「お、おいッ……なに、をやりやがっ――」
「吸収しただけだ。お前らはこの槍の毒となって、俺の力となれ」
最後に残っていた獣人も同じく突き刺され、枯れてしまう。そのようすを見ていた蠍の尾を持つ男はただ、黙って見ていただけであった。
「さて、そろそろ俺たちも動くとしよう。魔導書の内容は知らないが、魔力を吸い取るぐらいは出来るだろうしな」
「やっと動くのかよ。結構待ったな。で、獣人界はどうすんだ?」
「別にどうもしない。こんなヤツら、直ぐにでも全滅できるしな。それよりもヤバイやつは、天吼鬼々だ。特に聖霊レオの飼い主。あの女を始末しない限り、俺らに勝利はない」
槍はいつの間にか消失しており、彼は何事も無かったかのように出口へ向けて歩き出す。迫り来る獣人は更に勢いを増したが、彼の片手を振るうだけで道は開ける。
「さぁ、始めようスコーピオン。ここからが、ボクたちの独壇場だ。目指すのはマチェベル。そして入手するのは魔導書。ただ何の感情も抱かずに混ざればいい」
「お前の得意分野か。そりゃ楽そうな仕事だ」
彼らは光の向こうに消えて、囲んでいた獣人たちは驚きの声をあげて、困惑するのみ。
朝方ということもあり、茂みからようすを見ていた白い狐の姿に気がついたものは、この場に居なかった。
ご高覧感謝です♪