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七罪の召喚士  作者: 空想人間
第八章 身分と種族と個人と
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人間と竜人と

 リンッ!と強い鈴の音が継続的に聞こえる駕籠の中に、凄まじく不機嫌そうな女性がサツマイモのような食べ物を食べいる。その食べ方も乱暴で、苛立ちを感じさせるものだ。


「がむ……っ何なのじゃ。一体彼奴はなんなのじゃ!?」


 独り言とは思えない音量で騒ぐ彼女はある人物の予想外の行動により、思うようにことが進まなかったためである。

 下の立場である人間が不敬を働く。そのような事を彼女は幾度となく見てきたが、どれも故意ではなく不意によるものであった。だが、あの人物は違った。


「普通儂に逆らうか?! おかしいじゃろ?!」


 鈴の音をかき消すのような大きな声は行列を避ける竜人でさえ困惑する。だが、そんなことは知ったことではないと思わせるほどに声は大きくなっていく。


「はぁぁ、ほんとにむかつくのぉ……むぐっ?!」


 そして持ってたさつまいもを口に運び、詰まらせかける。胸をどんどんと叩いてなんとか何を乗り越えた。が、その胸を叩く音もなかなかに大きく、駕籠を運ぶ人間達は怒りの程が大きいと感じ取った。


 しかしそれは行列を作っている人間だけではなく、周りで竜人を奉仕していた人間も同じであった。


「おい、何だよあいつ……信じらんねぇ」

「ほんとだよ……竜人様になんてことをいいやがる……」

「あの学校、毎年来てるけど去年とは大違いね。本当最低」

「ああ。あの御方が殺してくれるだけありがたいと思った方がいいな」

「本当にな。直々に殺して下さるんだぞ? だが、行き先は地獄なのは確定だろうな」


 このように竜人に対する擁護、そして夕に対する批判でひとしきりいっぱいであった。誰ひとりとして夕の味方になるような発言をする人はいない。


「全く、これは力を誇示するために一度人間界の一部を侵略した方が良いかの……だがあそこで手を挙げない分、儂も大人になったの」


 彼女が下の身分であるとはいえ、直ぐ手を上げない理由は先のことを考えたためのものであった。

 そのため、夕がその場で襲われるのはなかったのである。


「あそこで彼奴を殺していたなら……父上や兄上にどやされたの。流石儂じゃな。先のことを考えられる女じゃ。全くなんで父上は人間を守る、なんて事を言い出すのやら。いい加減人間の死を隠すのはしんどいのじゃ」


 ぶつぶつと呟きながらゴロりと寝転がる彼女は目の前にある現実から逃げるように目をつぶる。


 しばらく目をつぶっていると、ふとあることに気がつく。


(ん、こういう時も人間を使えば良いのじゃ。人間は使えないやつはゴミ。使えるヤツは道具なのじゃからな)


 目を開け体を起こすとニヤリと笑ってパンパンと二回手を叩く。この行為は人を呼ぶためのものであり、数秒と経たずに人であろう影が駕籠の障子越に見える。


「おい、今すぐに一の女子めこから五の女子まで全員連れてくるのじゃ。今すぐに」

「了解いたしましたっ!!」


 彼女の声は話すことすらけだるい、と感じさせるようなやる気のない声。だが帰ってきた声はやる気に満ち溢れていて、使われること自体が幸せそうであった。


(ふん、しばらく待つかの。暇だし先のことでも考えておくか。できる女は先を読める女であるのじゃ)


 そう勝手に結論づけた彼女は人間のこれからの立場について考える。あんな人間がいたのだ。反乱が起こる可能性だって否めない。


(それにしても人間界には未だにあんな奴が居るんじゃな。これは早急に殺し、見せしめにしておかなければの。これが許可貰えなくとも彼奴は殺すが。なにせ竜人を小馬鹿にしたのじゃからな)


 彼女は何とか態度は落ち着いたが、内に秘める黒い炎は未だに燃え盛っている。


(だがそれを可能にするには屈強なる信仰心が必要じゃ。同族が上の立場に殺されてもなお信仰できるほどのな。なにか事件を起こしてあの人間のせいにしてやろうかの……)


 黒い笑みを浮かべながら悪巧みをする彼女に緩い慣性と下降感が包む。これは行列が止まり駕籠が降ろされた事によるものだ。


「大変お待たせしました!!」

「遅かったの……まぁ、今回は列も長かったじゃろうし、許そう」

「有難うございます、それと五人をお連れしましたっ!」


 次に障子の向こうに見えたのは行列の中で待機していた数人の女性達の影。これを見て、彼女は更に笑を深める。


「この考えは後ででええじゃろう。いまは女子どもと遊ぶ方が重要じゃ」


 この駕籠は二畳ほどの大きさしかないため、当然のことぎゅうぎゅう詰めである。しかし、これも彼女が望んだことである。

 列は止まり、人間の男達はしばしの休憩を取る。彼女の足がこの行列であり、彼女の意志が全てであった。

 止まった行列の付近にいる竜人達は駕籠から小さく漏れる甘い声にまたか頭を抱えていた。



 ~~~~~~


「これは国がかかってるんだ!!お前の意志なんて二の次だ!!もう一度いうぞ。絶対に、勝負を、受けるなよ」

「だからな、俺を殺さないって言っても信頼に欠けるんだよ。第一にお前闘技大会の時言っただろ? 金用意しとけって」

「どれだけがめついんだ貴様は!?」


 竜人の里要所巡りも三つ目に入ったが、俺達の会話は一つ目から全く進まない。

 女子生徒達やラクナ、そして生徒会達はもう完全見て見ぬふりだ。下手に巻き込まれたら大変なのことになることを分かっているためであろう。


「おい、ナミカゼ。ここは姫殿下のいうことを聞くべきじゃないのか?」

「カカオさん。いまユウが話してるから妨害はなしね?」

「失礼な。カカオじゃないぞ。カシアだ。そもそもお前に対しても闘技大会では謎の行動が多すぎる。まずだな――」

「あると! かかおって、ゆうが話してた覚えがありますっ!」

「あっ、そうだね! えっと……なんだっけ?」

「おい話を聞けっ!! お前が話しかけてきたんだろう?!」


 アルトたちもなかなかに人の話を聞かない子になっていた。人は人を見て育つというし、俺のせいなんだろうか。そうなれば一刻も早く治さなければいけない。そういえば日常生活で治すところいっぱいあるな。撫で癖に挑発癖……結構あるが


「おい。聞いているのか?」

「なにより人の話をしっかり聞くことを最初に治すべきだよな。テュエル」

「聞いてないのは貴様だ。契約を使っても貴様には勝負を辞退してもおう」

「だから嫌だっつうの」

「貴様の意見は聞いていない。契約を始めるから手を出せ。王族命令だ」

「それずるくない?」

「おい、人の話を聞け貴様ら。ここが竜人の里で中区画に行ける唯一の道だ。なんだか知らんが上から避難場所として一応案内しろと言われてるものでな。人間が入れる場所ではないからここは立入禁止だ」


 それにテュエルが気がつくと物凄い勢いで 申し訳ございません! と竜人に対して繰り返しに頭を下げて謝っていた。頭を下げる速度は体感100kmぐらい出ていたので、ヘビメタの首振りなんて比じゃないくらいだ。それくらい凄まじい謝罪だった。


「だが、道ぐらいは一応覚えておけ。まさかそんな自体は起きないと思うがな。さぁ、次が最後だ。しっかりついてこい」

「会長、非常事態なんてありえるのでしょうか?」

「0%ではないんじゃないか? まぁ限りなく0に近いとは思うが」

「ウィン、メガネちゃん、覚えてた方がいい気がするよ!なんかそんな気がする!」

「一応覚えておきますよ。それとメガネちゃんって私でしょうか? ピンクさん」

「うぉ?!」


 会長と銀縁メガネの人が話しているところにピンク髪が茶々をいれる。どうやら生徒会も緊張が少しはほぐれたらしく、会話をしている光景が見られた。

 女子生徒二人に関してはラクナがおもちゃにされていて、助けの視線をレムとアルトに送っていたが、肝心の全くふたりは気がついていない。

 なんか見ないうちにカオスになってきた。


「貴様っ……手を貸せ!!」

「お断り致す」

「いや願いじゃなくて命令な?!」


 手を払ってはまた新たな手を払う。いくら払っても彼女は諦めがつかないようで、どんどん手を伸ばしてくる。それもどんどん伸ばすスピードは早くなっていった。取り敢えず凄まじい攻防であった。

 ちなみにこの攻防だが、歩きながらペシペシペシ……と継続して払い除けるのを二分程度続けていたら彼女が先に折れた。


「はぁ……はぁ……もう契約はしないから。頼むから勝負は辞退してくれ……」

「さぁな」


 適当に受け流すと隣では、俺達に感化されたのかアルトとレムが手を払っては払う勝負を同じようにやっていた。


「あっ、これ地味に楽しいかも」

「……ッ! あると掴めない……!」


 ここが聖域だと言われているのに何なんだろうかこの雰囲気は。全然厳格さというものが感じられない時間であった。



 それから歩いておおよそ五分後、小さなお屋敷のような家の前に立たされていた。どうやらここが今日の最後の訪問地のようである。


「ここが、この区画の族長の家か」

「そうだ。これからは私語やふざけるなどもってのほかだ。気をつけるように」

「だとさ、アルト、レム落ち着けよ」

「ユウ君……助けて……」


 ラクナの悲痛な声が聞こえたが、取り敢えず親指を上に立てたジェスチャーを送っておいた。いまからはこの区画で一番偉い人だ。しっかりと緊張感を持って望まなければ。


 気合を入れると同時に竜人が扉を開けるとそこには――


「ほうほう、そこには魔族探知結界があるのじゃな」

「そこにはいるとビリっとマシンが反応するんですね」

「そうだ。それにしても右の方。姫のような口癖があるな。竜人は皆憧れるからな。分からないでもないが」

「ん、我か?」


 ソラとファラがいた。アルトもレムも一瞬で察したようで、正面を見ていない。


「「あ」」

「お邪魔します、ガイア様」


 案内してくれた竜人は何の躊躇もなく入っていった。ソラとファラは茶色のコートにサングラスという以下にも不審者な格好をしているのにも関わらずだ。


「む、こやつらは?」

「ただの人間の記者だ。我らのことを記事にしたいらしくてな。質問に答えていた」

「ねぇ。完全に聖霊達だよね?」

「完全にな。むしろそうじゃない部分が服装しか見つけられない」

「変装が雑……です」


 サングラスをしているソラとファラをひたすら睨みつけていても彼女達は全く気にしたようすは無い。それどころか、まだ質問を続けようとしている。


「それで、魔族に関しての防衛施設はじっくり見学できるのでしょうか?」

「内部はダメだがな。外観はいいだろう。そこら辺に地図からあるから勝手に取っていけ」

「ありがとう。では、我らはこれで失礼するのじゃ」


 そう言って二人同時にサングラスをくいっとあげると何事もなかったかのように俺達のとなりを抜けて竜人の里へと消えていった。あいつらはあれで隠し通せたと思っているのだろうか。


「ふむ、まぁあいつらはほっといても大丈夫だろう。一応あそこの周りには竜人がいるしな。怪しい公道があればすぐに連絡が来るだろう」

「ガイア様、布教者達が待っています」

「分かっている。いまから話すところだ」


 ソラとファラを気にすることはないようで、ガイアと呼ばれる竜人は追いかけることなく生徒達の前に立つと、堂々と話し出す。


「布教者達よ。まずは竜人の里の里へようこそ。お前達は数多くいる人間の中で竜人の里に入れるほんのひと握りの中ということを理解して欲しい」


 そんなことをいうと、視線が一気に俺に集まってくる。生徒達会の一部の人達や女子生徒達は怒りの視線を含んでいて、妙な圧力感がある。信仰対象をバカにしたからだろうか。


「つづいて注意だ。信じられないことだが、俺達竜人に対して不敬を働いたものがいた。わかっているとは思うが俺達は弱者に小馬鹿にされて許すほど優しくないものでな」

「…………」


 生徒達は息を飲みながら竜人を見つめる。その不敬を働いたのは間違いなく俺であるが、心配そうな目を向けたのは生徒会長、ラクナ、そしてカシアだけであった。ちょっとつらい。


「だが、情として命だけは助けることにする。竜人に逆らえばどうなることか物証になるからな」

「おう……」


 あくまでも モノ として俺を見ている。竜人が人間をどう思っているかよーくわかった。そして優しさの欠片もないということも。


「……なにそれ……酷いよ……っ」

「何か言ったか、人間」

「いやなーんにも?」

「ユウ君?!」

「なんだ。貴様か」


 ラクナが竜人に対して、小さくだがはっきりと意見を言った。正直めちゃくちゃ驚いたが今フォローしなければラクナが危ない。色々な意味で。


「と、まぁ俺がいいたいことは不敬を働いても構わないが、その身の安全は保証できないということだ。なにせ魔族から人間を守ってやっているのは他でもない俺達だからな」

「その通りですわ!! 竜人様の恩恵をわからない奴は一度痛い目見た方がいいのですわ!」

「アンナ様の言う通りだと思います! 竜人様に対してこの様な無礼は本当に……!」

「うっわ……」

「……っ」


 竜人が竜人なら信者も信者である。同族――というか同じ人間であるのにこの言動とはな。この世界の人間はよほど信仰熱心であるらしい。ちなみにアンナというのは高い立場にいそうな、ですわ口調の女子生徒のことである。忘れてた。

 異世界人ではあるが人間である俺は勿論のこと、魔族であるアルト、そして獣人であるレムでさえ言葉を飲む。

 しかしながら竜人はこの反応が当然とばかりに言葉を加える。


「一応真面目な布教者もいるようだ。全く。今回の人選は……っと、その人間以外はもう帰っていいぞ」


 指をさされたのは俺。また俺だけか。

 だが、その状況を認めないとばかりにテュエルが先生に質問する時のように手を上げ、意見を述べる。


「ガイア様! いささかこいつが心配であるためお話にご一緒してもよろしいでしょうか?」

「構わん。これからする会話はほかの布教者にしても無駄だから返しただけだからな」

「あっ、ボクとレムも残っていいよね?」

「聞くのは俺じゃないが、良いんじゃないか?」

「よかった……です」

「なら姫殿下。私は宿に生徒達を連れていっておきます」

「悪いが、よろしく頼むダリウス」


 そういって近衛の人は布教者と呼ばれていた生徒達は先に宿へ向かっていった。懐中時計を取り出し時間を見てみれば午後五時。もうそんな時間か。


「さて、ここに残した理由は分かるか。ナミカゼ=ユウ」

「十中八九決闘のことだろう? 」

「今回の不敬、誠に申し訳ございま――」

「謝らなくて良い。どうせこいつの四肢は残らん」

「こっわ……」


 竜人はとんでもなく恐ろしいことを言い放つ。竜人の実力はよく分かったものではないので観察することに最初は時間をかけた方が良いだろう。

 勿論戦闘をするからには、勝つ気でやるのが俺の信条であって――


「そこを、何とか許していただけないでしょうか?」

「へ?」

「不可能だ。既にあいつは戦闘の準備を開始しているまさか、人間のために会場まで用意させてあげく中断。なんてことは同じ人間であったとしてもどうかと思うがな? そこのところはどうなんだ?」

「で、ですが……!」


 そういわれてを聞いてテュエルは言葉を濁す。どうしてもテュエルは竜人と人間との決闘を認めたくないらしい。

 魔族なら力量で上下関係を決めていたわけが、竜人も同じではないのだろうか?


「なぁ、竜人ってなんで偉いんだ?」

「……そんなことも知らないとは」

「私が説明しよう。何故竜人の方が偉いと言われているか。それはもともと持ち合わせている力の大きさが格段に違うためだ。要するに竜人の方が強いから弱い人間は従う。これだけの事だ」

「ならテュエルの方が強いだろ? なんでこいつらに従うんだ?」

「…………王族は力の比較対象にはならないんだ」


 テュエルは驚いたように目を見開くとすぐに下を向く。なにか隠していることがあるとしか思えない行動だが、どうやらこの格差は人間の平均的な身体能力と平均的な竜人との能力が大きいためにできたものらしい。


「なら……獣人さんたちはどうなる……ですか?」

「貴様……! 俺達を獣畜生と同じと見るか……!?」

「何勝手に怒ってるんだ?実際そうだよな?」

「貴様もこれ以上俺を怒らせるならいまここで断罪をするぞ? 竜人は魔法を使え、獣人は使えない。この差がどれだけ大きいか貴様らにはわからないだろう!!」


 凄まじい身体スペックの血筋に魔法が使用可能になった人達が竜人らしい。なりもうレムは竜人でもいいんじゃないだろうか?


「……話が逸れましたが不可能、という事でしょうか?」

「ああ」

「なら私がこいつを殺す、といったなら?」

「その時はお前が代わりに出てもらうしかなさそうだな」

「ユウに手を出したらただじゃおかないからね?」

「…………」


 アルトの圧力が頼もしすぎてもう防壁のようなたたずまいである。この会話に終了を見いだせなかったのか、竜人が呆れたように話し始める。


「とにかくだ。こいつは竜人だけではなく、竜人の姫を馬鹿にした。この責任は重いだろう。体で支払ってもらおう」

「そんな目で見てたのか……」


 その時ものすごく冷たい空気が部屋の中を通りすぎる。アルトもレムもものすごく冷たい目をしている。完全に滑ったけどとりあえず自分をフォロー。スポーツではフォローのしあいが大事なのだ。


「ここ、笑うととこな」

「…………」

「……宿にもどれ。案内人は明日出す。せいぜい脚一本でも残ることを祈るがいい」


 そんなことを吐き捨てた後、竜人は部屋の奥へと消えていった。どうやら俺が戦うのは確定のようである。別に構いはしないが、火傷には気をつけたいところだ


「じゃ、帰るか」

「かしあさん、あんない……お願いしますです」 

「あ、ああ。分かった」


 特に何の緊張もせずに俺達は宿屋から出ていった。

 俺達はカシアについて行ったのだが、テュエルの顔はやはり晴れない。俺が戦うことのデメリットって何なのだろうか。


「まぁいいか。勝つ時には作戦をよく練って勝たなきゃかな」


 命がかかっていると言われているのだが、俺は全く命の危険を感じることは無かった。アルトもレムも俺が無事であろうと分かっているのでフラグ建てしないのはありがたかった。気になるのは彼女がこの世界で初めて()()()という言葉を使ったぐらいだ。

高覧感謝です♪

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