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その1

「どこか違うところに行こうか」


ある日そう言ったのは狼男の青葉


あの都市にいた人間が月に向かって早数十年、不毛の地と化していたこの周りも低い物ばかりとは言え既に草木に覆われていた・・・が


残念なことに狼男の青葉とクロ、そして私以外の動物はまだいない


・・・というかこの時代、そもそも日本列島が形成されてるかも怪しい訳だが


そもそもここが何処なのかも判っていない


ただ、1つだけ分かった事がある


それは私自身の能力である


『ありとあらゆるものから浮く事が出来る程度の能力』


私はそう呼んでいる


例えば、1年間に必要な食事量で特に問題もなく数十年の間生き続けた、という現状


例えば現在位置を知りたい、と思った時に地球が丸く見えるほどの高度まで視点が上昇したこと


ある意味ではどちらも(ことわり)から浮いたのだ


尤も、まだ細かい制御までは出来ないようで、重力から浮いて空を飛ぼうとすると高度が上がりすぎてしまったり、存在を浮かせようとして危うく消滅しかけたり


・・・とりあえず色々あったのだ



そしてその『色々』は旅を始めた今でも続いているわけで


「おい、これはどういうことだ」


人間と猿を足して2で割って出てくるかどうかも怪しい動物に囲まれていた

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