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✛Rouge Clown✛  作者: 氷室タキ
第一章 覚醒のカウントダウン
8/38

第1章 (7)

『うがぁああああああ!!!』

「げほっ…げほっ…」


ピエロは断末魔の叫びをあげた。

ピエロの切られた左腕は、群青の炎に包まれ、火の粉になって消えた。



「コレは私の所有物だ」



ピエロの叫び声の中に割って入ってきた声。

ソレは、先ほど樹が聞いた声――――――――


「あ…」

「他の奴が手を出してよい代物ではない」


そこには樹の隣の席の女子生徒が立っていた。

右手に血のついた細剣レイピアを握りしめ、今にも吸い込まれそうだったあの黒い瞳は、



今はあか色だった。

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