8◇娯楽
8◇娯楽
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先週、セバスチャンにお願いしていた娯楽について色々分かった。
ゲームの簡単なイラストとルールを書いた取説の様な紙を入手してくれていた。
まずボードゲームだな。
・将棋に似た「ショギー」
・チェスに似た「テイス」
・囲碁に似た「ゴンズ」
・オセロに似た「セラー」
次にカードゲームだ。
・トランプに似た「フォーランプ」
・花札に似た「フダー」
・百人一首かるたに似た「ルター」
うーん、名称が何かうさんくさい。
何故か日本語読みの匂いがかすかにする。
ひょっとして、この世界に過去に日本人が転生して来たことがあるのか?
今度アイリスに聞いてみよう。
室内で楽しめる一般的な娯楽はだいたいこれくらいらしい。
そんなに種類はないな。
セバスチャンも聞いた話にはなるがということで、占いや戦略の出来るカードゲームもあるらしいと言った。
前世のタロットカードやTRGPカードみたいなもんか。
まぁ俺も前世であまり興味は無かったので、それはこれ以上調べなくともよいと言った。
うーん、電気が無いからどうしようもないが、やはり室内ゲームは昭和初期以前だな。
俺の前世での父親の子供時代はそうだったと聞いたことがある。
昭和30年生まれなので、電子ゲームで遊ぶ前の世代だな。
インベーダーゲームがゲーセンに出たのは23歳の頃なので、仕事が忙しくてやったことはないらしい。
うん?
魔法でインベーダーゲームって作れないかな?
動きは単純なので物理的な駒を平面上で高速に動かせば似た様なことにならないか?
それともオセロの様な盤面に小さい白黒両面の駒を隙間なく並べ、任意の駒をひっくり返すのを魔法で高速にやればディスプレイっぽくならないか?
前世の磁気反転型ディスプレイかな?
平らなガラス板を接近させて2枚平行に置き、その間に水を満たして魔法で向きが変わる小さな板状の魔石を碁盤目状に敷き詰めると魔力の掛け具合でドットマトリクスっぽくなるかもしれない。
うん?これって原理的に偏光板無しの液晶表示と同じだ。
ならばXY軸にそれぞれ細かく制御用の魔法石を並べ、その交点に魔力が伝わる様にすれば構造が簡単になるか。
魔力には極性があるので、正極性と負極性で魔石の動く方向を変えれば自己保持型のディスプレイだ。
黒い魔石を使い、背景に白い紙を置いておくと白黒ディスプレイの出来上がりだな。
魔石が寝ると黒、魔石が立つと白だ。
まぁこれをどうやって高速で駆動するかの方が難題ではあるが。
うーん、アイデアはいくらでも出せるが、これを実装するとなると膨大な手間暇資金と才能が必要だ
一応ハンスには言ってみよう。
セバスチャンは娯楽になる本も城下町の本屋を調べてリストを作ってくれていた。
本屋の主と思われる署名があるので、本屋に丸投げしたのかもしれないが。
ジャンルとしては、
・勇者の物語
・英雄の物語
・賢者の物語
・聖者の物語
どう違うんだ?
・恋愛物語
・紀行物語
・冒険物語
・探検物語
・空想物語
それぞれのジャンル毎に数種類のお勧め本のタイトルが書かれている。
俺は賢者の物語と紀行物語、空想物語の中から2冊づつ指定して購入する様に伝えた。
支払いは俺の小遣いの中から小切手払いだそうだ。
1冊1万円くらいなので、貴族の子供の小遣いからしたらたいした金額ではない。
そう言えば、この世界に印刷技術はあるんだな。
それくらいで買えて、本屋が存在しているんだし。




