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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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65◇偵察機

65◇偵察機

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さて、次の日から俺はかなり忙しくなった。

学長の言う通り、新たな部署が新設され、俺がそこのトップだということが周知される。

部屋も魔石部の近くに用意され、裏山に近い場所にある大型倉庫を専用に使える様に用意するとのことだ。

名称は好きに決めて良いと言われたので前世のアレから取ろう。


「スカンクワークス」


そう、U-2やSR-71、F-104の設計で有名なアレである。

U-2もSR-71も偵察機なのでピッタリだな。

どうせこちらの人には分らないので、遠い国の伝説からということにしておこう。

新しい部屋に入って色々見て回っていると、エドモンドがにやけながら入って来た。


「やぁ、マーティン。大変なことになったな。勿論今まで通りに協力するよ。ボス。」


「嫌だなぁ、あなたは僕の部下ではなく顧問でしょう。もっと偉そうにしてもいいですよ。」


「それこそダメだろう。学長も言っていたが、君に一任されているんだ。君の一挙手一投足で全てが決まるんだ。全権を委任されたということはそういう事なんだよ。」


うわー、やる気はあるんだが責任は負いたくねー。

そうだ、担任のショーンをがっつり引き込もう。

彼なら適任だ。

生徒を管理する立場だしな。

俺も管理してもらおう。

そう思っているとショーンもやって来た。


「先生、これからもよろしくお願いします。」


「何を言っているのかな?君がボスだろう?さて、何をしたらいい?」


全くやる気がねーな、この担任。

ちょっと嫌がっているのが丸分かりだな。

そりゃー昨日までの生徒がいきなり上司になるんだ。

俺だってそんなのは嫌だ。


「先生、先生には私の行動の管理と分らない事の相談相手になって欲しいんですよ。言わば、お目付け役ってとこですね。」


「え?私は開発に関わらないのかい?」


急に寂しそうな顔をするなよ。

ちゃんと割り振るから。


「先生には得意分野として、ゴーレムの腕の動きの制御に近い事をお願いしようと思うんですよ。」


実際、将来の固定翼機には機体が大型化すると動翼を動かすのに人力では辛くなるんで何らかのパワーアシストは必要になるしな。


「ううむ、それなら、いいかな。まかせてくれ。」


うん。

チョロいな。

割と性格は素直なのかな。


「では今後の予定を立てたいと思います。まず人員確保ですね。この3人が中心となって管理進行しますが、実働部隊が必要です。まず、魔石部から何人か出せませんか?勿論兼任でも構いません。むしろ兼任の方が良いかも。」


「分かった。俺が目をかけている優秀な奴を2人指定しよう。明日からでも良いかな?他部署への連絡や引き継ぎもあるし。」


「そんなに急がなくてもいいですよ。どうせ僕も組織の構成を考えないといけないので。」


「なら、暫くは掛け持ちということでどうだろう。部屋も近いし、行き来も簡単だしな。」


「そうですね、それで行きましょう。こっちが詰まって指示出来ない時は魔石部に戻って貰えばいいし。」


そうなんだよ。

俺は前世で開発部の係長をしていて部下も居たから指示を出すのには慣れているんだが、それ以上に部下に先んじて自分でやってしまうことも多々あったしな。

言葉にするのがまどろっこしいと言うか、説明するのが面倒と言うか。

だが、そんな事を言っている場合ではないのは確かだ。

戦争が起こった場合の勝ち負けの分水領になるかもしれないし。


「あと、工作部からも何人か出してもらう様にお願いできないできませんでしょうか?」


「それなら俺が工作部に行ってモーリスに直談判しよう。何しろ学長の指示だしな。あそこには腕のいい職人が何人も居る。」


エドモンドはそう言って早速部屋を出て行った。

気が早いな。

後は小間使いも必要だな。

そうだ、アンナを呼ぼう。

叔父宅のメイドと一緒にコーヒーを淹れるのも練習させてるんで正に適任だ。

っと言うより本来それが本業だしな。


「先生、これから私やこの部ががあれこれする時の記録を付けていただけないでしょうか。学園や軍部に対する行動記録になると思うんですよ。要は出して貰った資金はちゃんと目的の為に使ってますよアピールの根拠になりますし。」


「なるほどな。使途不明金を無くして、必要あらばもっと資金を出せと言うことだな。」


「そうなりますね。将来、組織が大きくなった時にも腐敗を防ぐ防波堤になりますし。」


微妙に食い違っているが、まぁいいだろう。

要はマネージャーをやって欲しいと言う事なんだよね。

監査役兼任で。


「では、早速二人乗りの機体を設計しましょうか。現在の機体の図面がこれですので、これをそのまま大きくしたいと思います。不必要に大きくしない為にも追加重量と翌面積の比率を計算したいと思います。」


俺は俺自身の体重を40サブタン(40kg)と書き、追加の人員の体重を60サブタンと書く。

合計100サブタンだが、余裕を持って合計120サブタンとする。

現在もかなり飛行には余裕があるので、そのまま1.5倍くらいまでなら耐えられるだろうが、流石に想定した3倍は無理だろう。

従って、現在の俺を含めた総重量を測定して翼面荷重を出し、それに近い翼面積を算出する。

そうだ、魔石ジェットエンジンも追加して双発にしよう。

単発のままで偵察時にエンストして敵陣地に不時着なんてシャレにならないしな。

何より上昇力が増大するから多少の重量増は気にならなくなる。


「現在の魔石ジェットエンジンの重量はは約20サブタンです。これと同じものを2個同時に使い、推進力に余裕を持たせます。同時に片方が故障した時の予備となり、敵陣地への不時着を防止します。」


今の機体の魔石ジェットエンジンを含む重量は60kg。

2人乗りにするに当たってとりあえず単純に2倍として120kg。

これに2人分の体重120kgを足して合計240kg。


今の機体の翼寸法は1辺6mの直角二等辺三角形なので翼面積は18m^2。

1辺を9mにすれば翼面積は40m^2となって、まぁ妥当な線になる。


俺は紙に図を描きながら寸法、重量、使用資材を書き込んでいく。

翼桁は今使っている大型テント用の3mポールを継ぎ足して補強したものをそのまま使う。

1辺6mの2本から1辺9mの3本になるのだから桁の重量増は1.5倍だ。

補強を念入りにしても2倍まではいかないだろう。


そして、最も重要なのは2人乗りにするに当たって、パイロット直接吊り下げ式から変更して車輪付きの座席を付けるということだ。

さすがにあの重量では2人で担いで走る訳にはいかない。

勿論、座席と翼は自在に動いて、翼側に固定された三角形のコントロールバーで操作する様に作る。

座席下には三角配置で車輪を付け、板ばねで着地のショックを吸収する様に構成する。

離陸時と着陸時は短距離滑走して行う様にすれば重量の問題はほぼ無視出来るな。


俺は図面を描き上げ、計算値を記入していく。

ショーンに検算を頼んで合っていることを確認して図面を完成とした。

こうなって来ると、最初言っていた急がなくてもいいよというのは撤回だ。

使えるリソースは全部使ってガンガン進めよう。


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