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魔法使いは自衛隊で無双したい  作者: 賽の目四郎


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54◇剣技訓練免除

54◇剣技訓練免除

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魔法の授業の次の日は剣技の授業だ。

相変わらずサイモンには絡まれている。

初日でちょっと実力を出し過ぎたのが祟っているな。


あれから生徒同士での打ち合いも始まった。

学園の装備で魔法鎧というのがある。

見た目は革鎧に革ヘルメットに革小手なんだけど、裏に魔方陣と小さな魔石が付いている。

これを特別な訓練室の中で使うと、受けた打撃を9割方無効にしてくれるらしい。

訓練室の床下には巨大な魔方陣と魔石があり、それと革装備とが魔法で同期して繋がっている。

革装備に受けた打撃は魔法エネルギーに変換され、床下の巨大魔方陣に伝送されて最終的に熱に変換して消費される。

この仕組みで、かなり派手に打ち合っても怪我をすることは殆どないらしい。

練習試合では一応突きは禁止されているので、保護の無い顔面を打つことも基本的には無い。

まぁ見た目顔面の保護は無い様に見えるんだけど、魔力察知で見ると網の目の様な保護膜が顔面にある。

これで万一のことを防いでいるんだろう。


俺はジャンとジャックと打ち合う。

俺の方が強いと見られているので、サイモンは交互に俺に撃ち込んで行く様に言っていた。

おいおい、休む暇も無く打ち込まれるこっちの身にもなってくれよ。

なんて思っているけど、12歳の打撃なんて蚊ほども感じないんだよね。

片手で軽く剣を弾ける。

何なら両手剣で二人同時に相手出来るけど、それを言うともっと絡まれるので言わない。


暫く二人がかりで打ち込まれていたが、二人とも息が上がって膝を着いていた。

俺はケロッとしているが、ちょっとだけ疲れた振りをする。

しゃがんで、だる~という雰囲気を醸し出す。

するとサイモンがまた絡んで来る。

俺とサシで打ちたいだと。

おいおい、俺は1年生だぜ。

あんだけ打ち込まれた後にこりゃいじめだな。

だけど相手にしない訳にもいかないので、だる~という雰囲気を残しながら立ち上がる。


サイモンは防具を付けていない。

生徒に打ち込まれても当然の如く防げるという自信から来るものだろう。

まぁ俺の見立てでは護衛のマーク隊長よりは少し弱いな。

ミラー副長と同じくらいか。

ザンドよりは強そうだ。

俺はまだミラー副長に勝ったことは無いのでサイモンはまだ無理だな。

魔法を使ってインチキすれば勝てるかもしれないが、それじゃ練習試合ではないもんな。


「おいマーティン・ランバート、こっちは片手で相手してやるからかかって来い。」


「本気出していいですか。」


「おうよ。本気以外に何がある?」


俺はアシスト系魔法のパワーアシスト、スピードアシスト、センスアシストの全てを纏った。

これで筋力、筋速度が1.5倍程度になり、視力、聴力、触覚力は2倍になる。

意識的に魔力を込めると、数秒以内なら筋力、筋速度は2倍になる。

まず1.5倍で打ち込んでみる。

やはり勝てない。

軽くではないが、いいようにあしらわれている。

この状態で10分ほど打ち合った。

さすがに息が切れないと不自然なので休憩を申し出る。

サイモンは仕方が無いという表情で許可した。


まぁ俺の強大な魔力でずっと1.5倍を保持していたからまだまだ余裕はある。

しかし、さすがに剣技指導に同格で打ち続けると不自然なので疲れたふりをする。

地面に座り込み、暫く荒い息づかいをしていた。


10分ほど休憩し、再度サイモンが打ってこいと言うのでもうカンベンしてくれと言う。

そこでサイモンはマークの悪口を言い始める。

やれ奴に教わったのはその程度か。

奴はその程度の指導しか出来ないのか。

南の果ての護衛でくすぶっているのはそのせいか。

などなど。


さすがに俺も切れちゃったよ。

ランバート領まで馬鹿にされたら黙っていられない。

俺は立ち上がり、木剣を構える。

1.5倍で打ち込む途中で2倍にブーストする。

いきなり俺の剣速が上がって打ち込まれたサイモンは木剣を取り落としそうになる。

この戦法、有効だな。

先ほどの10分間で見慣れた俺の剣速が突然変化するんだ。

しかも振られている途中で。


クールタイムみたいなのが20秒ほどあるので連続で2倍は出せないから30秒ほど1.5倍で打ち合いながらサイモンの隙を伺う。

そして何回かの2倍の後、サイモンの横銅に打ち込むことに成功した。

サイモンは防具を付けていなかったのでモロに衝撃を喰らい、その場で膝を着いた。

そんなに強く打ち込んでいないつもりだったが、やはり2倍はかなり強烈だったみたいだ。

その日はそこで剣技の授業は終わりとなり、サイモンはよろめきながら医務室に去って行った。

後で聞いたところでは肋骨にひびが入っていたとか。

まぁ治癒魔法ですぐに治るんだけどね。


この結果は剣技指導グループで問題になった。

サイモンが俺に目を付けて一人だけ立ち会わせたこと。

疲れていても連続で打ち合いをさせたことが指摘された。

協議の結果、サイモンは俺たちの担当を外れ、3年生の担当になった。

代わりに3年担当だったカークが1年を担当することになった。

3年生ともなるとかなり強くなっているので、サイモンも苦戦するだろうとの采配だ。


俺は次の日に担任のショーンから一通の封書を渡された。

開いてみると、中には「剣技訓練免除」の証書が入っていた。

俺はどうやって免除を手に入れようか迷っていたのだが、思わぬところから転がり込んできた。

これで自由時間が増えるな。


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