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1◇ガンマニア

1◇ガンマニア

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俺は35歳の平凡なサラリーマンだ。

ブラック企業ではないが、残業は毎日あるし、顧客対応でストレスを抱えることもある。

開発部の係長で、製品の電子制御周辺と機構の末端部分を担当している。

部下はそれぞれ一人づつ居て、俺は上層の全体設計との仲立ちをしている。

まぁ中間管理職みたいなもんだが、実際は作業もする現場担当だ。

おまけに顧客のクレーム対応や現地修理の出張もあってなかなか忙しい。


そんな俺の趣味はシューティングゲームとサバゲー(初心者)、お座敷シューティングだ。

お座敷シューティングというのは自宅内で、エアソフトガンでBB弾を使って的を撃つお気楽な遊びだ。

もちろん、始めたばかりのサバゲーで少しでもヒット率を上げる為の射撃訓練の意味もある。

まぁ銃全般が好きなので、ガンマニアとしてそこそこモデルガン、エアソフトガンのコレクションもしてたりする。

軍関係にも興味があって、自衛隊や米軍基地のフェスティバルには近県であれば必ず参加していた。

友人にも若い頃陸上自衛隊に居た奴がいて、同じサバゲーチームでプレイしてたり、シューティングゲームでもチームメイトをしている。

そいつのおかげで、陸自の武器関係の事情にはかなり詳しくなった。

(奴はオフレコだと言っていたが)


実銃もその友人とそこそこの回数グァムの屋外射撃場に撃ちに行った。

かなりの弾数を撃ったので、ピストルは9mmから44マグナムまで狙った所に当たる様になったな。

ライフルも22LRから5.56mmNATO、30-06から.50BMGまで幅広く撃った。


また友人の強い誘いで、ラスベガスの民間CQBトレーニング場に連れ出され、3日連続でハードなトレーニングもやった。

CQBとは非常に短い距離での撃ち合いである。

市街地を模したフィールドでのゲリラ戦の様なものだ。

それを最も効率の良い動きをする様にトレーニングメソッドが組まれている。

格闘コースは選ばなかったので射撃だけだったが、3日目にはまぁまぁ動ける様になった。

俺は疲れ果てていたが、元陸自の友人は元気いっぱいでインストラクターより動いていたな。

この経験がサバゲーやシューティングゲームで役立つかというとそうでもない。

実銃とBB弾やバーチャルとの隔たりは想像以上に大きいものだ。


他には銃の出てくるラノベや小説、映画やアニメなどもよく見ている。

仮想戦記や銃×異世界なんてのも好物だな。


週末の土日での楽しみを希望に、残業を終えて疲れた体をひきずりながら帰宅する途中、信号待ちでスマホを見ながら少しぼうっとしていた。

周囲の人が歩き始めたのを見て信号が変わったのを知り、俺も歩きだす。

そこに信号無視をした居眠り運転の大型トラックが突っ込んで来た。

後ろから聞こえた悲鳴に驚いてヘッドライトの明かりの方を振り向くと、運転席で突っ伏しているオッサンのトラックはもう目の前だった。


「あー、ヤバいなー。」

のんびりした言葉とは裏腹に、俺の脳裏には今までのろくでもない人生がフラッシュバックして走馬灯の様に駆け巡った。

「最後は戦場で死にたかった。」

などとガンマニア的妄想を思っていると意識がぷっつりと途切れた。


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