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ーメイドロナの話ー奴隷紋

ーメイドロナの話ー奴隷紋


奴隷とは、異世界でよくある体の何処かに呪いの紋章をかけるもしくは、首輪をつけることで、主に逆らえなくするものをイメージして貰えばわかりやすい。


奴隷紋は、その人の魔力の波長と紋章が合わなければ発動しないため、奴隷紋の付いた人を見かけても、すぐに解呪すれば問題はない。


そして、首輪だがこれは主に絶対服従を強制させる。


ただし、これには抜け道もある。


それは主が死んでも奴隷紋は発動しないということだ。


もし、主が死んだとしても首輪が外れなければ奴隷紋は残る。


この首輪の恐ろしいところは、主の魔力の波長を登録していなければ外れないということと、主が死んでも、その魔力が登録されているため、奴隷紋は消えないつまりは、主が死んでも奴隷紋の呪いだけが残るのだ、この呪いは、主が死んだ瞬間に発動する。


そして、その呪いの発動条件だが、主に危害を加えることだ。


つまり、主を害する。




「運が良いことに奴隷の身に転移されて運良く強くなって日本に戻ってきたけど、奴隷紋の呪いは解除出来ないかな」


首元を見せるとキバの紋章、奴隷紋をみせる。


「たしかにこれは……、呪い、奴隷紋ですね」




奴隷紋は、首輪と違い主が死んでも残る誰が作ったのか、わからないが、術式は、大した力を入れていないのにしっかりとかかる、大したものである。




「この呪いの解き方はわかるか?」


「いえ、私は白魔導士や祓い士ではないので無理ですが、解くための薬は、あります、値段はそれなりに高いですよ?」


エプロンを付けた小柄で可愛らしい15歳の少女店主の仁科 ルキナと店員・白髮のチャラ男の白里 龍飛、上品さを漂わせるギフテッドの神守マモルは、興味津々にルキナは、叔母から専属メイドにされたロナにお茶を入れられながら奴隷紋を見つめる。


「ルキナ様、奴隷紋を解除する薬って、ほんとにあるのか?」


龍飛が雪のいれたお茶をすすり、一息つくと店主に質問する。


「ええ、呪いは浄化魔法により解呪は可能ですが、それに弱かったり強かったで分けられます」


「強いとどうなるんだ?」


「主人から奴隷紋の呪いを解呪されたら、奴隷紋が体に焼き付きます。そして、その焼き付いた奴隷紋の呪いが強ければ、首が絞まり体が耐えられず死にます、このキバの紋章は、逆らったものを首ごと食いちぎる呪いのようです」


ロナは、近づき触りいうと。


「それは、怖いな……」


龍飛は、奴隷紋をみる。


「はい、この奴隷紋の呪いは強いです」


ルキナは、雪にお茶を新しく入れ直してもらうと一口飲む。


「そうか……。ならその薬で頼む、それなりに宝は、あっちからたくさん持っているんだ」


空間からジャラジャラと宝が机に出される。


「本当に、あなたが転移者ですね?」


ルキナは、宝に驚きながら興味深そうに見つめる。


「ああ」


「わかりました、この奴隷紋の解呪薬は1つで5000万になりますが払えますか?」


単眼鏡を左目に付け、ロナは、でてきた宝石類を鑑定する。


「ああ」


「では、この中から高価なものを選んで額にあったら手渡しいたします、では宝を鑑定して値段をつけます」


客は、宝を選ぶ。


「この宝石はいくらだ?」


「これは……、傷がついてなくいい状態なので1つで100万でいかがですか?」


「じゃあこれとこれと……で?」




「はい、わかりました。ではあわせて、5500万になりますね、まだたくさんありますね?」


「それなりに稼いでいたからな、わかった、良かったよ鑑定できる人がいて」


龍飛は、机にある宝を宝石箱に入れると金庫にしまう。


「いえ、貴重な宝石をありがとうございました」


ロナは、可愛らしい笑顔をすると客は、頬を赤くする。


「この薬は、手術を用いる時に使うもので、飲み薬では、ありませんもしかすると必要な方もう一人いるんじゃないですか?」


ロナの隣に立ち、ルキナは言った。


「……もう一人いる。だがその人は、諦めている……」


「そうですか……。でも、試す価値はあると思いますよ」


「そうか……すまない」


「あ、手が滑ってしまいました……ルキアさんごめんなさいもうこの薬使えませんね?新しいだしますね」


「!!……もう私には、買えるお金は、無いぞ?もう、この薬は、使えないぞ?」


2人の店員の会話にルキアは驚く。


「あ、ごめんなさい……つい手が滑ってしまいました」


「マモル!お前!」


「でもこれで、試す価値はあると思いますよ?落とした薬は、お金はいりません。これは私のミスですから……新しいものを出しましょう」


割れてもなくとても頑丈な物質で出来ているのかコロコロと地面に転がる解呪薬……ジト目で見る白里は、マモルに拳骨を落とす。


「あ、マモル!お前!」


「てへ、ごめんなさい……つい手が滑ってしまいました」


「まったく……」


2人の店員の会話にルキアは、冷静に。


「いや、お金は払わせてくれ……。この薬はいくらだ?」


「いえ、お金はいりませんよ」


「だが、それでは……」


「店員のミスで【薬が割れた】とでも言っておきます」


「そうか……すまない、この恩は忘れない」


ルキアは、頭を下げると。


「いえ、お気になさらず……そうそう、術式は、魔が蔓延る深夜がいいでしょうもうひとりの方も連れて見せに来て下さい、うちのメイドが迎えにきますので」


「わかった、恩に着る……。私は、これで失礼する」


客は、礼を言うと立ち上がると店をでる。


「あの……すいませんロナさん私……」


ロナが申し訳なさそうにマモルを見つめると。


「いえいえ、つい手が滑ってしまいましたのなら仕方がないですよ」


「マモル、わざと落としただロ?俺ちんの目がごまかせないゼ?」


「あれ?バレましたか?」


「いえ、値段的には、これ、4倍するんだゼ、この女、宝石の値段を吊り下げやがった」

「あら、酷いこといいますね?白里様、私めは、御方様の命令で、この宝石を買っただけですが?」


「なに?」


白里は、ギロリとロナを睨むと。


「あら、そんな怖い顔をなさっても御方様の命令には、背くことは出来ませんよ?普通ならこんなにある宝石を買ってくれる店は、ないですからね?それに、私めが意図的に落とした宝石もありましたしね?」


ロナは、宝石を磨く。


「シロさん、そんな怖い顔をしてはいけませんよ?」


代金を計算し終わったロナは、マモルをたしなめるように見る。


「……わかった」


ふぅと溜息をして、マモルの頭を撫でる。

「白里、ロナさんに勝てるわけないだろ?おば様の命令に背くことは、出来ないんですよ?」


「ちっ!わかってたさ……」

「では、ルキナ様?買い上げの帳簿の記入が終わりました。取引は、完了です」


「あ、ああ……ロナさんありがとう……」


マモルは、震えた声で言う。


「いえ?私のミスのせいで申し訳ありませんでした」


頭を下げるロナにマモルはまた頭を下げ返し謝る。


「いえ、あなたがわざと落としたのは知っていました、そのことについては、私は、感謝しています、承認の私は、本当なら出来ないことをしてくれたのですから」


「ううん、いいの、それではルキアちゃん?薬をただで上げてよかったの?」


「ああ……、だが、あの薬は、本当に大丈夫なのか?その……」


「ええ、大丈夫ですよ。あれはただの水ですから」


「そうか……ならいいが……」


ルキアは立ち上がると店をでる。


「本物は、夜の時に使いますから」


手術のための針、これは、呪いのなる格をつらぬいて無効化する白金製のとても


貴重な針だ、薬を針、注射器部分に付け、薬液を吸い込み入れる。


「この薬を奴隷紋に体の奥底になじませ魔法部分を無効化し、呪いを無効にします。ただこの手術は、奴隷紋の主人との契約も消えます。これは、御方様の希望で」


ルキナは、夜の雪と月の明かりが入る部屋で白里に説明される。


「お客様ともう一人の方を施す術を行うので徹夜をお覚悟下さい、でもほんとうは、この店でやることではないのですが……、仕方ありません、ここの店主は、私めなので」


ルキアは、うなずく。


「それでは、少し経ちましたらお客様をお呼びしますね?今夜は月が綺麗です。神秘的でもありますからきっと見応えがあるでしょうね?」


ロナは、カーテンを開くと大きな満月が見える。

そして、聖なる真なる言霊で歌うと、店内は、浄化された空間へと変わる。


「それは、?」


「私の今は無き母国で母に教えられた神を称える聖なる歌です」


ルキアは、幻想的で神秘的な光景に見惚れる。

マコトも雪も鼻歌でだが月の光を全身で浴びながら気持ちよさそうに歌う。

「なにか理由があって歌ったのだろう?」


「ただ私が歌いたかっただけですがなにか?それに、遠くにいる御方様も歌が好きでがそれをお望みですから」


「そうか……」


依頼人の奴隷紋は、浄化された場で向かいに行き後日二人の奴隷紋も解呪された。


そして……。


「これで、もう私達は、自由だ!ありがとう!」


2人は、頭を下げるとロナは、優しくほほえみ。


「其れは、良かったです、ここの店のことは、誰にも話しては、いけません。もし、話したら……」


「ああ……わかってる」


2人は、店を出るとルキアは、奴隷紋がなくなり体が軽くなったのを感じる。


そして2人の奴隷だった者は、自由を手に入れたのだった。


「奴隷紋の中に石が入っていましたそれも下位神クラスを抑える強い呪物です」


「ほう、それは、珍しいな?」


白里は、奴隷紋を調べながらロナに聞く。


「なぜあなた達に二人に埋められていたのかなんとなくわかります、あなた、かなり強いギフテッド(呪い付き=能力者)ですね?それもかなり強い」


「疑問に思えたのは、なぜあなたほどの力持ちの方が捕まり奴隷に落とされたのかですね、精霊使いさん」


ルキナは、淡々とロナに言う。


「そんなことまでわかるのか?……私の能力は、確かに全て精霊を使役し、自然を操る力、私の相棒、彼女は創造の力だ、奴隷に落ちても屈しなかったのも食われなかったのも、この精霊のおかげだ、今は、少ししか感じられないがな、あっちでは、主なしの奴隷神使いと言われていた」


「……ありがとうございます」


精霊使いの相方創造神魔法師は涙目で、頭は、下げる。

ロナは、深く頭を下げる。


「いや……礼は要らないただで奴隷紋を解除してもらえたんだ」

「いえ、しっかり、術式代は、もらいましたよ?」


彼女が頭を上げるように言うと。

2つのオーブを机においた。


「ついでに取り出したあなた方の体から生み出されたギフトをオーブに封じ込め浄化したものです、いるのでしたら……」

「いや、これはいい……」

「そうですか?」


笑顔で言う、やっと呪いから開放されたというほほえみだ


「私は、不思議な猫に導かれこの店に来たが、まさか奴隷紋を除去出来るとはな……」


ルキアは、思い出しため息をつく。


「ええ、其れは、良かったです、値段は、法外で闇金並みにやばいわが店に来るもの好きは、一部のおバカさんぐらいですよ?」


ルキナは、きっぱりと笑顔でいう。


「いや……、私は、バカではない」


「ええ、わかっていますよ。あなたは、とても賢い人です、ただおバカなだけですよ?マモルさんのメイドさんのようにね、守るためにならマグマの中に飛び込める人です」


マモルの隣りにいる雪は、苦笑いした。


「あ!それより!この2人はどうなるんダ?」

「ああ、そうですね?少し待ってくださいね?」


金庫から非緋色の鉱石とりだしスキルオーブを錬成し、白の宝石のついたグローブと青のネックレスを机に置くと金庫にしまい。


「どうでしょう?うち関連の喫茶店を二人でやってみませんか?お金は、要りませんし、店の店員には、私が保証します」


「ああ……」


「いいのですか?私達なにもしてないのに」


ルキアは、笑顔で少女の頭を撫でる。


「ありがとう……恩に着る」


2人は、喜び。白里と雪も嬉しそうだった。

ロナは……かつて……御前との出会いを思い出していた、我が国を冤罪の罪で追われ何も無くなったロナは、奴隷狩りに捕まり奴隷紋をつけられ売られる寸前だった所を白里に助けられる。


「あなたは、なんで助けてくれたのですか?私は、何も持っていませんよ?」


ルキアは、不思議そうに聞くと。


「さあな?ただ……助けたかっただけだ」

「そう……」


奴隷紋が浄化しきれず呪いだけ残った状態でも彼女は、生きていけると御前は、確信していたから。


彼女は、手を差し伸べ抱きしめてくれたちなみに奴隷商たちは、周りは、火焔の一撃でもろとも神罰如く焼け焦げ奴隷狩りは、浄化された。



「ふふ……なんでだろうね?」


ロナは、優しく微笑み、ぽつりといったそして、2人の少女達は店をでる。


其れを見送るとルキナとロナは、お店を片付けし店に戻る。


「……ん?珍しいナ、変なものでもタベタか?」

「……いえ……あなたの出会った時のことを思い出していました……」


人差し指を白里の手を触れて、ほのかに頬をかくし皆が見えない所で、そっと口づけをする。


「……あ……ああ……」


白里は、照れた様子で下を向きながら言う。


「ふふ……また照れた……」


ロナは、白里の頬をつつき、優しく頭を撫でると。


「今度は、どんなお客様が来るのでしょうね?トラブルは持ってきて欲しくは、ないですが」


「無理だな、保坂やこのちんちくりんがかならず持ってくる」


後ろの首を持ち吊りさけたマコトを白里は、笑顔で言う。

雪とルキアが店に戻ると……白里とロナの間にルキナほっぺを膨らませが挟まっていることに困惑しつつ。


保坂とは、白里の仕事を依頼をされることで知り合った人間で、性格は、とにかくトラブルメーカーだ……。


ただ、探偵としての実力はあるようだが。なだめられたルキナは、ロナの隣に座るカウンターに腰を降ろす。


夜空を見上げるルキナは、神秘的でほおをあかくするのだった。


チュンチュン……

朝である、何時も朝早くお嬢様のルキナ様を起こしに行く。

ルキナの寝室は、店の一番奥にあり部屋も広い……。


その部屋の前に来るとノックをするが反応がない、またかと思いドアを開けるとベッドで寝ているお嬢様が猫とともにいた、私は、ため息をし辺りを見渡すと窓が開いていることに気がつく。


にゃー……

私の気配に気づくと鳴く、私は、寝ているお嬢様の服装を見る……なんという破廉恥な!ベッドから滑り落ちたのか? ズボンが捲れ上がり白い足が丸見えだ。


御前様の娘で箱入りの彼女は、確かににており、たしかにとても愛らしい。



私は、少しため息をついて、そっと直し窓を閉じる前に頬を優しく撫でると……


、起きているみたいに嬉しそうに頬ずりをし手を掴み足を絡ませる。


そして……。


ニャア? 猫は、優しく鳴いたのだった。


本来仁科家……財閥の彼女は、私がお付きのメイドをする事すら許されない地位と身分の高さなのだが……。


ロナは、この屋敷に使えて2年になるが中々に苦労をする。



とても頭がよくまじめ……だが……。


彼女は、とても優しくていい人なのに少し変わっていると思うのは、私だけなのだろうか? 彼女が9つの時すでにギフトを開花し実力はかなり高いと思われるが。性格に難がある。


いや!ありすぎるのだ!あのすっとこどっこいの性格さえなければだが、特にお金にがめついところと休みの時は、引きこもりで屋敷から出ない……。


それに、自分の身の回りの事は、メイド達にやらせるという仕事をサボり癖があるなにせ箱入り娘で目に入るほど可愛い

まあ……私は、いいのですがね? 私にとってお嬢様は、ロナにとって命をかけてもいい存在なので!たとえ私の大切な花を手折る者が現れたらこの長針の餌食……




おきた朝、制服に着替えリムジンに乗り学校に向かう


「ロナさん……わたし、ジャンクフード


というものをまた食べてみたいです」

いつ食べたのか、また、食べて見たいのか?


「はい……わかりましたお嬢様」


私は、優しく微笑み答えると。


「もちろん!ポテトは、ありますよね」


ああ……いけないこの可愛い生き物を愛でたい!でも我慢だ私!


「では、夜に気合い入れてお作りしますね?」


食べさせたのは、きっと聖奈という子だろう、後常連のマコト様もだろうか……お嬢様は、最近特に美しく可愛らしくなったと思うのは、私だけでしょうか?


選りすぐりの肉、芋等を選び、それら野菜も吟味し選ぶ、最高のジャンクフードとやらを作るつもりです。


「ロナさん、私は今とても幸せですよ」

「そうですか?それは、良かったですお嬢様」

「最近少し太った気がするのです」

「……え!?」

「そ、そうでしょうか?」


確かに正直少しふっくらとしたような気がしますが……。

後日、ルキナ様の母、御前様に叱られたルキナは、メイド長にしばらくのカロリーの高いものを禁止を命じられるのは、また違う話。

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