表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
みののくに!  作者: ユキハ
1/23

始まりの合図

岐阜を舞台に物語を書いてみました

 時刻は人が眠りについている丑三つ時。

 辺りにはちらほらと街灯の明かりがあるものの、その場所は月の光のみが照らされ、全体的に薄暗い雰囲気が漂っていた。

 ここ、加納城址公園のちょうど中心に、街灯とは違う、ゆらゆらと揺らめく火の光が六つ。

 蝋燭によって灯された六つの火の光は、綺麗な円を描き、その下にはなにやら怪しげな魔方陣が描かれていた。

 そんな怪しげな魔方陣の前に人影が一つ。

 

 「やっと準備ができた・・・」


 六つの火の光によって淡く照らされた人影は、黒のローブに身を包み、この薄暗い雰囲気と相まって、得体の知れない不気味さを演出していた。

 しかし、不気味さとは裏腹に、その人物が呟いた一言は、達成感のようなものが込められている。

 すると、黒ローブの人物は魔法陣に向かって手をかざし、


 「ℛ℘ЭKℛℤфℂИлЭKℛℛ℘ЭK」

 

 この世の言語とは思えない言葉を口にすると、描かれた魔方陣が白く発光し始め、そう思ったら、白く光る魔方陣の上に、青白く輝く光の玉が出現する。

 薄暗かった公園内は、光の玉によって明るく照らされ、光の玉が一瞬の煌めきを放ったその瞬間、まるで打ち上げ花火かのように光の玉が上空へと打ち出された。


 上空へとある程度昇った光の玉は一旦停止、直後五つに分かれ、ばらばらの方向へと散らばる。

 散らばる光の玉を眺めながら、黒のローブの人物はまたぽつりと呟く。


 「ようやく私達の夢が叶うよ・・・」


 その言葉はどこか哀愁が漂っていた・・・・

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ