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『YUMUのマジックショー』

「魔木野 由夢」(まきの ゆむ)年齢:20歳。 マジシャン 性格:明るく陽気。 容姿:茶髪ショートボブ。服装:タキシードに蝶ネクタイ、シルクハット。罪状:一般人の一万円を何度もマジックで消してしまった。


『YUMUのマジックショー』






 魔木野のマジックショーにて─────────


いつも通り自分のマジックショーで、ステッキを花にしたり、口から万国旗を出したりと、まずはスタンダードなマジックを披露する由夢。


客席からは拍手や歓声の声が聞こえる。


次に自分のシルクハットを手に持ち、シルクハットに手を突っ込む。そして財布を次々に取り出す。


客席がざわめいた。そう。この財布は全てお客さんの財布だ。

客席からは、ブーイングの嵐が飛び交う。


「ふざけんなぁ~!!」


「財布返せ~!!!!!」


「はぁっ!?意味わかんない!!」


ここで由夢が下がろうとしたその時。舞台袖から一人の女性が歩いて来た。


「?……(あの~今はショーの途中ですので…」

小声でヒソヒソとその女性に話す由夢。


「あら………師匠の顔も忘れちゃったのかしら?」


「……!!!まっ、まさか!?師匠!!??」


由夢はショーの途中にも関わらず、大声でリアクションした。


「久しぶりね由夢。元気かしら?」


「はっ、はい!おかげさまで!!!」


頭を下げ挨拶をする。


「それはそうと貴女…………その手に持っているものは……何?」


「えっ!………………あっ!!」


自分が手に持っていた財布の事を思い出す。


「えっと~………これは………………」


「貴女のでは………無いわよね。」


「「…………………」」




 少しの沈黙を破ったのは───────────


「…………そんな悪い娘は──────お仕置きが必要ね!!」パチン!


「……!!お仕置きって……………………えっ!!」


師匠が指を『パチン!』と鳴らすと、由夢の手から財布が無くなっている。

すると─────────────────────


「さっ、財布だ~!!!」


「戻ってきてるんだけど!!!!!」


「おぉ!!何でだ~!!!???」


財布は全て元の持ち主に戻ってある。


「………そして貴女には…………それっ!」パチン!


師匠が指をもう一度鳴らす……すると───────


「…………?」


特に何も変わらないがスースーする。観客や師匠は何故かクスクスと笑っている。由夢は分からず首を傾げる。


「ウフフ。よ~く自分の服装を見てみなさい。」


師匠の言う通り自分の服装を見ると


「……えっ///!!」


由夢の来ていた服は無く、ハート柄の下着姿になっていた。その下着を手で隠し─────────


「いやぁーーーー///何でぇ~///」バッ!


「さあさあ!!皆さん!!今から『YUMUのストリップショー』が始まるよ~!!!!」


ザワザワザワザワ


「師匠!!ちょっと待っ「それっ!!!!」パチン!


ハート柄の下着が剥がれ、ついに由夢は素っ裸になってしまった。


「いっ、いやぁぁぁーーーーーー///!!!!!!」


シルクハットで股間を隠す。服や下着を剥がれ素っ裸になったが、蝶ネクタイや靴。手袋にソックスを履いたままだった。


「フフフ。変態感が増したわね。」


「し、師匠~///許してください………///」


「まだまだ!!『ショー』は始まったばかりよ!!そぉれっ!!」パチン!


またまた指を鳴らし、シルクハットを奪い取る。


「いぃやぁーーーーー///」


手で恥部を見られないよう必死に隠す。


「そして………仕上げね!!…………ハァッ!!」


師匠は最後に力強く指を弾いた。すると───────


「…………?………///!!何これっ///体が勝手に///」


「最後は裸踊りよ!!めい一杯お客さんを楽しませなきゃ!!!」


「ヒューヒュー」「良いぞ~!もっとやれ~!!」「!!見ちゃダメよ!!」バッ!


胸を揺らし生まれたままのの姿で踊る由夢は、誰がどう見ても情けなく、みっともなかった。


「いやあぁぁぁぁぁーーーーーー///!!!!!もう許してえぇぇぇーーーーーーー///!!!」

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