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人命怪々劇  作者: 伊庭 トラの助
第1幕
8/32

220歳はババアなのか?

休日は多く描けそうです。

日本vs阪神見たけど、我が愛する阪神と頑張って欲しい日本どっちを応援すれば良いのかわからなかった。愛、愛。

〜8章〜



ーー風車小屋の割には大きな建物だ。小屋の前の看板には、「万来千客!!一ノ瀬雑貨」と描かれている。どうやら雑貨屋であるらしい。

四字熟語がなんか違う気がする。まぁいいや。


「雑貨屋か....あんまり行ったことないな。」

「そう。でもこの雑貨屋はずっと昔からあって、年期も古いし、見た通りボロボロだけど、皆から愛されてるから、今まで一度も崩れることはなかったのよ。」


愛されてるのも、なぜだか理解出来た。今の社会はすぐ新しい物を欲しがり、それもまた壊して、要らない物は捨てる。 この繰り返しで、過去の夢や希望、その当時の人達の積み上げた想いを平気で踏みにじり、進化することを辞めなかった。だから、他の国とのしょうもない意地の張り合いで無抵抗な人達が死んで行くのだ。

世界は違えど、幾度の戦乱を生き抜いたこの雑貨屋を今更見捨てることは出来ないのだろう。


「どうしたの?そんなしんみりした顔して。」


メリィが心配してくれたのか、俺の顔を覗き込んできた。


「あ、ああ。何でもNothing 」

「そう」


気を使ってくれたのかそれ以上追求はして来なかった。


「一ノ瀬さんいらっしゃいます?」


メリィが中に入り、しばらくすると元気な声が聞こえてきた。


「はーい。ああメリィちゃん。いらっしゃい。今日も綺麗ね。」

「もーやだ奥さん、そんなことないですよ」


戸越しに聞こえてくる声は、元気な40歳ぐらいのお母さんだ。メリィはまんざらでもなさそうだ。さすがです。


「で、今日はどうしたんだい?」

「あ、ちょっと待ってくださいね」


戸を開け、こちらを手招きされ、中に入る。入ると俺の予想通り、世話好きで優しそうなお母さんだ。

奥さんは俺を見るなり、急にニタァと笑い、


「いらっしゃい。もしかしてメリィの彼氏さんかい?」

「な、なにを言ってるの奥さん」

「ハハッだったら今頃自慢して回ってるとこすよ」

「ハハハハッ いいね気に入った。面白いねにいちゃん」

「もう、何言ってるのよあんたっ」

「いたダダダ耳を引っ張らないで痛い痛い」

「アハハハハッニクイネェあんた達」


姿勢を立て直し、コホンと咳払い。


「僕は"あっち"の世界から来ました、斎内 裕翔と言います。まだまだ半端者ですが、よろしくお願いします。」

「ご丁寧にどうも。私はこの雑貨屋の主人、一ノ(いちのせ) 陣久郎(じんくろう)の妻、一ノ瀬 布美枝(ふみえ)と申します。あの人には良く言っておくわ。よろしくね、裕翔君。」


自己紹介が一通り済んだ後、天狗の在りかを聞く。


「で、今この村を回ってるんですけど、鬼を良く知る天狗って、何処に居るか知ってます?」

「鬼を良く知る天狗?ああ、飛烏ちゃんのことね。それなら、外に出て風車を良く見てみて。」

「風車…ですか。ありがとうございます。奥さん。」

「頑張ってね。じゃメリィちゃん、裕翔君、またおいで。」

「はい、では。」


奥さんに別れを告げて、外へ出る。


「確か奥さんは風車を良く見ろって言ってたな」


奥にある大きな風車は、風が吹いているのでゆっくりだが、静かに回っている。 奥さんに言われた通り、風車をまじまじと見つめていた、その瞬間、急に逆から強烈な風が吹き、ゆっくり回っていた風車は止まってしまった。

風が収まり、再び風車を見ると、止まった羽根車に何やら黒い物体が見えた。その黒い物体と目が合う。良く見ようとし、まばたきした瞬間、その黒い物体は消えていた。


「ワッッ!」

「キャッ!」

「な、何事!?」


メリィの方を見る。すると彼女の背後にいたのは、俺が見たその黒い物体がいた。そして、それが天狗と言う事もすぐ分かった。

黒いTシャツに、黒の袴。黒のショートカットに赤の珠数のネックレス、小さな頭巾をつけた、16歳ぐらいの女子がいた。しかし、やはり天狗と言うだけあって、背中に漆黒の翼が生えていた。あらやだ、かっこいい。


「アハハッ メリチービックリした?」

「もー、飛烏!ビックリさせないでよもう。」

「ごめんごめん。で、そちらの方は?」

「これはこれは、本物の天狗さん。俺は斎内 裕翔と言う"あっち"から来た人間だ。よろしく」

「ふーん、私は日本三大妖怪の一人、松明天狗の飛烏って言うの。16歳だよん。」

「え?若くね!?」

「ヘヘッ 冗談冗談。本当は220歳。ピチピチの。」

「それはピチピチなのか…?」

「誰だ今ババア言うた奴は!」

「一言も言ってねぇよ!」


「で、お二人さんはこんなところで何やってんの?あ、もしやデート!?」


彼女の顔が赤くなる。


「な、んなわけないでしょ!裕翔にこの村の色々紹介し回ってるの。で、飛烏、悠士知らない?」

「あいつは、何か嗅ぎつけて、里に降りて行きましたよ。あ、よろしければ一緒に探しに行きましょうか?」

「ああ。いいだろうメリィ?」

「う、うん良いわよ。別に」

「じゃ行くか」


そんなこんなで俺、メリィ、松明天狗 飛烏を連れて人里に行くことになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ーー「あれ?悠士君どうしたの?こんな人里に降りて来て。」


俺に話しかけてきたのは、深紫色のボサボサのボブショート、灰色の袖がダボダボの髪と同じ色のシャツに、灰色のセミロングスカート。薄紫色の瞳。

脳髄が異様に発達し、この幼い容姿にして、脳を自在に『覚醒』することができる。だから、二つ名「全脳少女」であり、『超』超能力者でもある。


「おう、結無(ゆむ)。いや、こっちに悪妖絡みの事件の匂いがしたもんでな。」

「そうですか、それでここに。……あの、私も手伝って良いですか?」

「いいけど、子供らはどうするんだ?」

「今日はみんな帰りましたよ。明日寺子屋の遠足に行くらしく、準備などしなければいけないし。私いま暇ですしね。」

「そうか。じゃあんま無理すんなよ。最大限守るから。」

「はい。あなたもまた傷作っちゃいけませんよ?」

「おう」


匂いのする方向を確認し、二人で空高く舞い上がった。


今日はまた新たな出会いがありそうだ。



つづく


阪神が勝ちましたね。若虎が頑張っている中、僕も頑張らなければ。

次回も楽しみに!アディオス‼︎

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