焔魔組と愉快?な五人の住人たち
いつも思う。前書き書くことねぇ笑
ではどうぞ。
〜第6章〜
ーー「にしても綺麗だな。」
伊達にこの村の1、2を争う建物だ。内装など特にほこりひとつない。相当エリートなメイドがいるようだ。
「あら、鬼火。そちらの方は・・客人かしら?」
「えェェイ?」
前置きなくどこからともなく第三者の声が聞こえたので、思わず某マ○オボイスを出してしまった。声のする方へ顔を向ける。するとそこには白のカッターシャツに灰色のパーカーを腰に巻き、ところどころ黒が混じったの白髪の天使が、こちらを見ていた。
「お初目にかかります。私は、この焔魔宮殿のメイド長にして、焔魔組の幹部を務めさせていただいております、月和 夜重と申します。」
俺は左足を着き、右手を差し出し、
「嗚呼、麗しき白髪の天使よ。私は貴女に一目惚れをしてしまいました。よろしければ午後にティータイムといたし・・・・ってあはあん⁉︎ちょっメリィさん膝はやめて痛い!後で膝治療しないといけないからメリィさんやめてイダダダダ」
メリィが無言で左足の膝をブーツのかかとと言う凶器で踏んでくる。やめて、左膝のライフはもうゼロよ!
俺はライフがゼロになってしまった左膝を抱えながら慌てて立ち上がり「ゔゔん」咳払い。
「お見苦しい所をお見せしました。自分は、あっちの世界から来ました斎内 裕翔です。よろしくお願い致します。夜重さん。」
「はい。こちらこそよろしくお願いします裕翔様」
やばい。こんな天使に名前を呼ばれた。しかも様付け。死ねる。
この歓喜を噛み締め、グッと拳を握りしめる。
「じゃあ私はジル様の方に居ますので、鬼火、頼んだわよ。」
「ワカリヤシター」
失礼します、と一言発した後、反対側の方向に歩いていった。
それを確認し、廊下を進む。
「いや〜にしてもすげー美人だったな夜重さん。」
「まったく、あんたって本当女子に弱いわね。」
「ふっ弱いのではない!ただたらしなだけなんだ!」
「どっちもほとんど同じよ!」
鋭くツッコミを入れた後、呆れた顔をする彼女。そう、俺はたらしなのだ。かつて俺が通っていた大学は、女子と男子にグループが分かれていて、とても女子と話すなんてできなかった。まだこの先どうなるかまったく分からないが、あの学校で過ごすぐらいなら、ここにいた方が、6000倍マシだ。
そんなことを考えていると、前方の曲がり角から何やら走って来る音が聞こえる。もしかしたら、これ鬼火と運命的な何かが始まるんじゃね?
「ちょっとジュナ様〜どこいっーー」
「鬼火あぶねえ!」
ゴンッッ
予感的中。角から飛び出した女の子の頭と鬼火の身体?がぶつかり合った。
頭を抱えうずくまる彼女。慌てて声をかけ、手を伸ばす。
「大丈夫ですか!?怪我は?」
「イタタ……あ、ありがとうございます」
彼女の手を引いて立ち上がり、お辞儀するその女の子は、なんともハードな黒と灰色の迷彩服を着ていた。
髪は真朱の赤のロングヘアーに服と同じ色のキャップ。
鼻骨にはバンドエイドが貼られており、全身黒と灰色の迷彩なので、真朱色の髪に余計魅了されてしまった。元気そうな子だ。身長は、俺の目ぐらいまである。
俺は男子大学生の平均身長とさほど変わらないので、女の子の中ではでかい方だろう。
「あれ?どちら様で?」
「俺は斎内裕翔。あっちの世界からやって来た正義のヒーローだ」
純粋そうな子なので、少し冗談を言ってみる。
すると、正義のヒーローという単語を聞いた途端、キラキラした目でこちらを見つめ、
「ほんとですか?いや〜一回会ってみたかったんですよね〜正義のヒーロー。あ、私は紅陽 呉葉と言います。よろしくお願いします。」
「あ、あの〜呉葉ちゃん?」
「はい?なんでしょうか」
「正義のヒーローってことなんだけど」
「はい」
「あれは嘘だ」
「え!?ほんとですか?ひどいです〜裕翔さん」
「冗談だよ冗談。あ、外の世界から来たってのは本当な」
やっぱり純粋だった。こんななんの変哲もないただの男子大学生を本気でヒーローだと思っていたようだ。なんだか、こんな少女を簡単にだましているようで、罪悪感がハンパなかった。
「あ、そんなことよりジュナ様見かけませんでしたか?」
「ジュナ様?」
「はい。ジル様の妹様なんですが、いきなり『へへ〜呉葉鬼ね〜』とか言って廊下を駆け抜けて行ったんで」
妹君か、呉葉に鬼を強制でさせるぐらいだから、きっとまた幼くて純粋なのだろう。
すると、呉葉の問いにメリィが答えた。
「私達は見かけなかったわよ?」
「そうですか……あ、イフ君なら中庭に居ましたよ〜 じゃあ」
「またなー」
「またねー」
呉葉と別れたあと、廊下を進み、大きな扉を開けると、一面緑が生い茂る中庭に出た。まるでジャングルだ。
「ふふっ この俺がついにジャングルの王者になる時が来たか。」
「何言ってるのよあんた」
ジャングルと化した中庭を進む。あっちぃ〜とか言って茂みを掻き分け進んでいたその時、
「ワァッ!」
「ドゥウワっ!」
なんと!俺の目の前にいきなり顔が現れたのだ。驚いて後方に小ジャンプし、何事かと思い、上をみる。そこには、木にぶら下がる少女が、悪戯っ子のような顔でクスクスと笑っている。
「あははっ お兄ちゃんおもしろーい」
「割とマジでビックリした…」
無邪気に笑うその女の子はすぐに呉葉の探していたジュナ様ということがわかった。
紺と藍色のボーイッシュなショートカットに、黒のドレスには、藍色で薔薇の模様が施されている。普通に妹に欲しいくらい可愛いお嬢さんだ。あ、いっとくがロリコンじゃねェからな?
「こらジュナちゃんそんなことしちゃダメでしょう?」
後ろからメリィが注意する。その声に便乗するように、またもや第三者の声。
「ほんとだな。ほらジュナ、ちゃんと謝りなさい。」
今度は俺と変わらない大きさの青年が、ジュナ様の隣に立っていた。
銀色に近い灰色のストレートヘアーをし、面長で凛とした、非常に整った顔立ち。優しそうで、なんでもこなしそうな好青年だ。
しかし、一番印象に残っていたのは、黒く、トカゲの鱗の様な両手だった。
たぶん彼も妖怪か何かだろう。
「ぐぬぬ……ご、ごめんなさい」
ペコリと頭を下げる。素直でいい子だ。
「で、あんたは?」
「俺は斎内 裕翔。あっちの世界から来たんだ。よろしく。」
「そうか。俺はイフ。イフリート・アルバートだ。よろしく頼む。」
すげーかっこいい名前。神話とかに出て来そう。
「他の奴らは全員あったのか?」
「一応ね」
「じゃ、次は"あいつ"に会って来たらいいんじゃないか?」
「それもそろそろね。」
「"あいつ"って?」
俺の問いに二人は少し黙り、しばらくすると、
「あいつはね。日本でも知らない奴はいない程の超有名な『鬼』よ。ここで生きていく以上彼とこの村の"過去"を知らなければならないわ。」
『鬼』 "過去"・・・
俺は唾を飲み込み、二人が話し始めた。
つづく
いやーメッチャ時間がかかる。気づけば4時間たってました。キツイ。
でも楽しんでくれたら嬉しいです。次回も楽しみに。アディオス‼︎




