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人命怪々劇  作者: 伊庭 トラの助
第1幕
4/32

ヤベェよ。ヤベェよ。この世界マジヤベェよ。

いつも通り仕上げました。時間がねぇ!でわでわ。

〜第4章〜



ーーというわけでやってまいりました雛森神社。

そこは大きな森の中にあって、途中、幾つもの鳥居を潜り抜け、長い階段を登り、今神社の前。俺とメリィは足を進める。あ、ちなみに源さんはメリィ宅のお留守番してます。


「でっけぇ神社ですな」

「まぁだいたいこの辺りでここ知らない奴はいないわね。巫女さんはいるかしら。」


メリィが呼び出しのベルをならそうとしたが、何を思ったのか、クルッと身体の向きを変え、足早に神社の中へ歩き出した。どこへいくのか気になったが、まぁ何かあったのだろうと思い追求はしなかった。

すると、メリィはなんの躊躇も無く神社の中へズンズン入って行く。自分もついていくが、神社の人達に怒られないか心配だ。

ズンズン進むうち、縁側に出た。その瞬間、身の毛のよだつくらいビックリしたのはいうまでもない。


「コラぁ!まぁたあんた仕事サボってるね!!」


すると、 縁側で寝転んでいた赤白の巫女服が、一瞬にして飛び跳ねた。


「げ、メリィ。なんでこんなとこに...」

「なんでじゃないわよ!あんたが掃除とか仕事してないから、この神社汚いんでしょ!」


それもそうだ。俺が見た限りでも、外は落ち葉ばっかりで、廊下も地味にほこりくさかった。


「ハイハイしますします。今からやろうとしてたのに…」

「いやあんた今寝てたよね?」

「まあまあ、で、そちらは?」


二人の会話に入れず、黙っていた俺はようやく声を出した。


「コホン、俺は斎内 裕翔です。どうやら"あっち"の世界から来たらしいんですけどよく覚えてなくて。それで森で倒れていた所を彼女に助けてもらって、て感じです。」

「"あっち"ねぇ。ま、ゆっくりしてってよ。昼間なんかどうせ誰もこないんだし。」

「それ神社的にどうなのよ…」

「 あ、自己紹介してなかったわね。

私はこの雛森神社の巫女。まぁこんな感じでほのぼのやってるわ。生まれた時はもうこの神社に居たし、周りに人はいないし、妖怪しかいなかったから、名前はみんな知らないの。だから、みんな私を巫女って呼ぶの。そのままよね。」


巫女というだけあり、白の小袖に赤い袴。腰に施された白い上指糸。いたってシンプルである。少し明るい薄茶色のの髪色。後ろは団子で括られ、金の挿頭で留めている。目も薄茶色。普通にカワイイ。


「あの、この世界の事、いろいろ教えてください。」

「いいわよ。少し長くなるかもしれないけどね」


一番気になることを聞いた。


「あの、この世界は、"異世界"なんですよね?」

「まぁそうなるわね。でも私達からしたら、"こっち"の世界が普通だから、そっちが異世界になるわよね」


それもそうか。次に気になるの事。


「あの、こっちの世界から俺のいた元の世界に帰る事は可能ですか?」

「うーん…出来ないことはないけど、難しいってのが現状ね。それが妖怪達の仕業なら尚更ね。まぁ知り合いの妖怪達に頼めばワンチャンあるかも知れないけど。うーん難しいわね。」

「そうっすか…」


肩を降ろす俺を見て心配したのか、巫女さんが励ましてくれた。


「まぁ大丈夫よ。妖怪達には私からも言っておくし、あいつらそんな悪い奴らじゃないし。」

「 元の世界ではだいたい妖怪は人を騙したり、襲ったり、イタズラしたりするって言い伝えられてますけど…」

「あら、それは心外ね。まぁ確かに悪さしたりする妖怪もいるけど、現に私は妖怪に育てられたけど、悪さなんかするつもりないし。そこらへん感謝してるわ。」


メリィが口を挟む。


「 あ、そだ。ついでにこの世界の事、教えてあげたら?」

「そうね…うーん、この世界はね、さっきから言ってるように妖怪がいるの。たくさんの色んな妖怪が。逆に人がちょっと少ないぐらい。で、その中でも強力な力を持っていたのが、『鬼』『天狗』『河童』。数は少ないけど、一途に神と呼ばれる『狐』『蛙』『化身』『天使』『悪魔』とか。あと『吸血鬼』も。『河童』は特に少ないわね。」

人間もたくさんの役職があるわよ。もう、たくさん居すぎてわからんわ。」

「ちなみに、私は"式神使い"よ。言ってなかったわよね?」


ヤベェ。この世界マジヤベェ。今聞いただけで嫌な印象でしかないフレーズのオンパレード。まるで嫌なフレーズのバーゲンセールだぜ。


「で、お二方。これからどうするんだい?」


俺とメリィは顔を見合す。


「どうするって、もちろんメリィ宅で居候ってことになる…」


すると、その言葉を聞いて何か感じたのか、顔をニヤニヤしながらこっちを見ている。


「若いねぇ、お二人さん。いい夜を」


隣りから熱が伝わってくる。多分、巫女さんにからかわれて赤くなっているか、撃おこプンプン丸になっているかのどっかであろう。


「さぁさぁ帰った帰った。これから一人でゴロゴロするから」


と神社を追い出された。


「全く、私と裕翔はそんなんじゃないっての…」

「ん?なんか言った?」

「な、なんでもないわよ!」


気づけば夕方だった。目の前には沈んでいく大きな夕日と、こちらを手招きしている金髪の女の子。

その日の夕方は、今まで見たことない、どこまでも幻想的な風景だった。



つづく

ふぅ。自分の世界を作るの楽しいですよね。では次回もお楽しみに。アディオス!

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