天国? 妄想?いいえ、異世界です。
前回より多く描けました。今回は途中で文章が消えるなどアクシデントもありましたがなんとか出来ました。元気があればなんでもできる。うん。
〜1幕〜
〜一章〜
ーー気がつくと、俺は暗い空間の中にいた。辺りは真っ暗だ。
しかし、自分の姿ははっきり見える。常に空中に浮いているような感覚がする。
このとき、俺は悟った。
「ああ…死んだのか俺」
しばらくボーっとしていると、背景に微かな暖かみがある事に気がついた。
ゆっくりと後ろを振り返る。そこには今にも消えそうな小さく白い光があった。
ふと、思った。
今いるこの暗くて寂しい空間を絶望とするならば、あの小さな光は希望なんじゃないのか。
そう。 希望を見た。今にも消えそうな小さい希望を。
光へ手を伸ばす。今ここで逃す訳にいかない。
ジリジリと距離を詰める。
あと少し、あと少しで手が届く。
「......の、......大丈......か?」
誰かの声が聞こえる。優しい声だ。
それでも手を伸ばし続ける。その光はもう目前に迫っていた。
そのときだった。伸ばした手の指先が光へ触れた瞬間、さっきまで微かだった光がどんどんと膨張していく。
あっと言う間に俺の全身を包み込みーー
「んん.....俺は.......」
「大丈夫ですか⁉︎気をしっかり!」
優しい少女の声だ。眼はぼやけて何も見えない。その声に安心したのか、俺は再び深い眠りに落ちてしまった。
ーー 眩しい。
「ううん.... って、どこや、ここ!」
勢いで上半身を起こす。身体に痛みは全くなかった。
辺りを見回すと、どうやら自分の部屋ではない事に気がついた。
そう、 誰かも知らない人の家で、自分はベッドで寝てしまっていたのだ。
時刻は午前10時頃。自分があの謎の強風により気を失う頃の時刻は夕方だった。
と言うことは、 あの身体の痛みが全くないと言う事は相当な時間ここで寝ていたのだろう。
ベッドの横の小さいテーブルにはコップ一杯入った水があった。
あいにく喉が渇いていたので、勢い良くコップの水を飲み干した。
「あぁぁ〜びゃあ ゔまいぃぃ」
まるで、全自動なんとか割り機で出来た食べ物を食した、とある男が発した台詞のような声が出た。
「生き返るぜぇ。にしてもあの時聞こえた少女の声、とても優しい声だったなぁ。これはかなりのべっぴんさんとみた。よーし、待っててね〜今行くよーん」
小さくスキップしながら部屋のドアを開けて、廊下へ。玄関を開け、門をくぐるとそこにはーー
「うおおおおおー」
そこには見たことがない雄大な景色。
辺りは緑の山々に囲まれ、下に見えるは黄色い花畑。門の下にはこの家に続く長い階段があった。どうやらこの家は丘の上に建っているようだ。
しばらくその景色に見惚れていると、
「あ、あの」
声のする方を見る。
「!!!」
声も出なかった。べっぴんさんでは到底表せない、美人を越えた天使がそこにいた。
肩にかからないぐらいのセミショートヘアで金色に輝く髪。そして、頭部の左こめかみ付近にには大きな紅白色の花が飾られた簪が余計に美しさを際立たせている。綺麗な金髪によく似合う、雪のように白く輝く肌。水晶のような澄み渡る薄い青。漫画でしか見たことない。こんなの。
服装は赤のレインコートに薄茶色のスカート。茶色の革ブーツ。だいたいこのような天使はなんでも似合うと思うのは自分だけだろうか。
「ふっ....そうか、天国か、ここは」
「て、天国?」
「いや〜そうだよな。日本にこんな可愛らしいお嬢さんがいる訳ない。あーあ、きっとこんな綺麗な美人さんには、ナイスガイマッスルイケメン男が彼氏なんだろうなぁ。まあ俺はただのしがない大学生だし仕方ないね。」
「び....美人!?ふぇえぇぇぇ!?」
俺の止まらない称賛の声を聞いて我慢しきれなくなったのか、頬を赤らめてしまった。可愛い。
しばらく互いに沈黙。はっと思い、彼女に話しかける。
「コホン、えーと、ここは君の家?」
「あ、そうよ。これは私の家。あれ?もしかして何も覚えてない?」
「あー、薄いけどちょっとだけ。謎の強風に飛ばされて、気を失ったとこまでぐらい」
「そう....」
彼女は俺の話を聞いて、何を感じたか、少し深刻そうな顔を浮かべている。
「あ、そだ。まだ名乗ってなかったわ。
ワイは斎内 裕翔 、ただのしがない大学生でございます。裕翔って呼んでくれ。よろしく」
「私はメリィアム・マキアート。みんな
メリィって呼ぶわ。」
互いに自己紹介したところで、そろそろ本題に入ろう。
「で、此処はどこなんだ?やっぱし天国?」
「いいえ、違うわ。でも此処はある意味一番それに近い所かもしれないわ。なんていうのかな。あー、もうストレートに言うわ。ここはあなたが居た世界とは違う、また違う世界。"あっち"の世界では"異世界"ともいうわね。」
「え.....?」
つづく
疲れました。かなり集中してやっていたもので、勉強する時間がない笑
今回も楽しんでくれたらいいなと思います。
では次回も楽しみに。




