静かな奴ほど恐い奴はいない
最近早く家に帰ってこれる日が多いので、ワンオク流しながら描いてます。
( ^ω^ )
〜15章〜
ーー「ハァッ、ハァッ、た…隊長‼︎もう走れません‼︎脚が…‼︎限界です‼︎」
「うるさい‼︎しのごの言わず走れ‼︎襲われても知らんぞ⁉︎」
「はぁ、はぁ……私、もう…ダメ…あっ!」
ドサッとオーバーに転ける結無。全員後方を見る。
「結無ー⁉︎大丈夫かァ⁉︎」
近づこうとするが、ここまで走ってきた疲労によって身体が言うことを聞かない。
「だ、大丈夫……はっ⁉︎」
結無が感じ取ったのは紛れもなくマッスルモリモリ鯉の気。
ドンドン近づいてくる2人?の悪魔。
誰もが救済を諦めた時だった。不思議な事にその悪魔が腹を抱え笑い始めたのだ。
「プッ、あははははっ」
子供の様な笑い声は大いに俺らを面白がっている。
遙が隣で息を呑む。
「ま、まさか…」
そのまさかだった。
「あはは、いやー面白いねぇ。『第三世代』の若頭がいきなり襲われたらどうするのよ?」
ボンッと忍者の変身の様にその姿を現したのは、やはり悪ガキコンビだった。
「よし、逃げるぞ!あっちゃん‼︎」
「ハイ!邪魅さん!……ってあれ?」
悪ガキコンビの脚が止まる。
「身体が…動かな…、ハッ⁉︎」
二人共、背後に膨大な殺意を感じ取った。俺は目を疑った。
そこには、さっきまで倒れていたその姿は一変した結無がいた。身体は宙に浮いており、深紫色の髪が白髪に変わっていた。百夜さんの白髪より一層光っている。
だいぶん怒っているのだろう。涙を流しながら二人を見据えていた。凄い殺意だ。まぁ驚かされた上に追いかけられ、嘲笑われながらさっさと逃げられてしまうことになれば、誰だって殺したくなるだろう。
「あの…ゆ、結無ちゃん?」
「…あなた方は私に最大の屈辱を味わせました。よって…あなた方にも屈辱を味わせないといけません。…まずは、邪魅さんですね」
ニッコリと笑う笑顔がこれ以上ないほど、狂気的と感じたことはない。
すると、金縛りにされている邪魅に指を合わせ始めると、邪魅が大きな身震いをし、彼女の腰から生えている黒い尻尾がピンッと真っ直ぐに伸びる。
「さぁ、この尻尾、ぜひ触って下さい。」
結無の言う通りに、まるでスティックキャンディのように真っ直ぐ伸びた尻尾を触りまくる。
「おー、意外とふわふわして気持ちいいな!」
「ちょっ、そこは……くっふふふふっ、あっ、ちょっと…アッ、くすぐったいからやめて」
どうやら彼女にとってこの尻尾はくすぐったい場所のようだ。
「さて、次は…」
「ヒィッ⁉︎」
ギロリと飛烏の方を睨む。
「そうですね〜。あなたはプロレス技50連発で」
「任せろ!関節技は全部頭に入ってる。」
「はわわわわ、どうか翼だけは絶対に…」
「こんな感じ?」
「あだだだだ⁉︎やめて下さい千切れます千切れてしまいます!翼が‼︎翼?…キャ◯テン翼ァァァア」
すると横から声が入ってきた。
「はぁ〜やっぱり悪ガキコンビだったかー。もういいだろ結無、許してやれよ。」
「ですが…」
「それに…戦闘以外に超能力は使わないって約束したよな?」
「……ごめんなさい」
少し落ち込みながら二人を金縛りから解放し、自分も通常に戻る。
金縛りから解放された二人はピクピクしながら地面に横たわっていた。
「すみません。だいぶん取り乱してしまいました。」
「いいのよ気にしなくても。元々こいつらが悪いんだし。」
メリィが優しく気をかける。するとまた、別の声が聞こえてきた。
「悠士君…はぁ…はぁ、ちょっと待ってぇ」
息を切らしながら小さい男の子と一緒に走ってきたのは、これも目を疑うほどの絶世の美女だった。赤と白の半袖の着物
に、フィッシュテールスカートのように
前が後ろより短い着物を着用。そして何より目を惹くのは、背中に広がる艶やかな黒の超ロングヘア美女。17歳くらいの大人な雰囲気。まさに姫‼︎
ああ、神よこんな馬鹿者にこんな美女に合わせてよかったのでしょうか。
もうこうなりゃ全力でダンディにならなければ‼︎
世界中のダンディよ!我に集まれ‼︎
自分の中でのダンディっぽさを全力で演じる。
「ご機嫌麗しゅうございます、お姫様。私めは、外の世界から来た、斎内 裕翔と言うものです。失礼ながらこのような不粋な者があなたのような、大変麗しい、一生の…いや絶世の美女にお会い出来て光栄でございます。」
すると、その美女が花が咲くように優しく微笑む。
「あらあら、そんなに固くなくてもいいのに。ま、事実を言っているのなら嬉しいけど。私は、この地底世界における自然・現象などを管理してる天照 日照、まぁ『荒人神』(あらひとがみ)とか呼ばれてるわね。よろしくね」
背後に鋭い視線を感じた、でももうそれは言うまでもなくいつものことでした。
「ああ、もうこんな時間かぁ…」
シャグメが遥か天空にある大きな天道石を見上げながら呟いた。
地底の夕闇は、地上よりも薄暗く、不気味な雰囲気だが、橙色に染まる天道石からでる淡い光がその薄暗さを照らし、より一層綺麗な景色を作り上げる。
「じゃ、今日は日照様の寺に泊めてもらおう」
その悠士の提案に、一同賛成したため、日照様は仕方なく承諾した。
そしてそのあと、悪ガキコンビの二人は、日照様とメリィに呼び出され、正座でダブル説教と言う苦行をさせられることになったとさ。
続く
これと言ったことはnosing ‼︎
次回もお楽しみに。アディオス‼︎




