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第3話 目の前のお姫様が……

「え、あの、ええと……」


 うまく言葉が纏まらない。体が熱い。体の中心から血が沸騰したような感覚。目の前のアリエッタを見てると体の芯から熱くなっていく。


「ダメでしょうか……?」


 しょんぼりした顔でこちらを伺ってくる。何これめっちゃ可愛い。抱きしめたい。


「はっ!? なんだこれ……俺こんな小さな女の子に一体何を……?」


 おかしい、どう考えてもおかしい。俺はロリコンじゃないはず……。こんな小さい女の子を抱きしめたいとかいつもの俺なら考えないはずだ。

 そう、そうだ俺はさっきの女性の方が好みだったはずだ!! おっぱいでかかったし! そうだそのはず!!


「佐藤様! どうか、どうかお願い致します!」

「もちろんですとも!!!」


 俺は勢いでアリエッタの手を握る。

 するとなにか手に熱い感覚が走る。


「あつっ!?!?」


 咄嗟にアリエッタから手を離す。

 しかし、アリエッタは一瞬訝しげな顔をしたが、すぐにすごく期待している顔になってこっちを見る。


「本当ですか!? 佐藤様! ありがとうございます!!」

「…………え?」


 あれ? 俺何したっけ? そう言えばアリエッタに懇願されてなんかやらなきゃ行けない気がしたんだよな……。え? 俺オーケーしちゃったの!?

 さっきからなんかおかしいぞ!? 俺はロリコンじゃないはずなのに!?


「佐藤様! 本当にありがとうございます!早速お姉様にも伝えてきますね!!」

「え!? あ、ちょっと!!!?」


 そのまま満面の笑みと共にさっきのドアから出ていく。

 お姉様ってさっきの彼女のことかな……? うーん、まあどことなく雰囲気は似てるような……似てないような……。

 というか許可しちゃったよ! どうすんだよ!


「はぁ……どうすっかなぁ……マジで」


 とりあえず早く召喚書持ってきてもらってなにか手がかり掴みたいな……。

 あぁ……早く帰りたい……。エロゲしたい……。

 早く新作のエロゲしたいだけで俺自体そんなにエロくないからな? 俺はストーリー重視だ!


ぐぅ〜ギュルルルル〜


 お腹の音が鳴る。そう言えば昼飯から何も食べてない。しかもチャリを全力でこいでたしな。


「腹減ったなぁ…………」


 腹が減っては戦は出来ぬ。召喚書読む前に飯を食わしてもらおう。こっちの世界の飯って口に合うかなぁ……。俺って外国の飯あんまり口に合わないんだよねか。日本食大好き。


「キャアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


 アリエッタの悲鳴が聞こえてきた。俺はすぐさまこの小屋から飛び出して外に出た。

1話1話が短いかな……難しい

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