異世界来たーーー!!!!
また起きるなり心の中でうるさい声が聞こえてきた。
『暁!!暁!!』
『なんだよ!!』
『やっぱり、脳から成長ホルモンが出てたよ』
『だとしても、何が深刻なんだ?』
『それはねー何?』
『なんでお前が聞いてくんだよ!!こっちが聞いてるんだよ!』
『そうだ!!成長ホルモンが出なくなると思ってたんだ。だから深刻な問題だったんだよ』
『でてるじゃん』
『体の方を考えて脳が出してるから、関係ない見たい』
『なるほど。まあ要するに問題ないってことだろ?』
『そう。だね』
『シャロン。俺の目になるなり、目の成長を促進するなり出来ない?』
『どっちも出来そうだけど何で?』
『だって目が見えないの不便じゃん』
『まあ確かにそうだね。わたしが変わりに目になってあげる』
そうシャロンが言うと急激に周りがハッキリと見えだした。俺がやはり出来たか。と思っているとシャロンが喋り始めた。
『凄いでしょ!!』
『主である俺が従者の視点を借りられるのは有りがちな設定だろ』
『その有りがちな設定でも出来るとすごいの!!だってそういう人はそういうスキルを持っているから出来るのであって。召喚士でもないあなたじゃとうていできないんだから!』
『へー。すごいすごい(棒)俺は今から情報を集めないとダメだから静かにしとけよ』
もちろん情報収集のためなんかではない。確かに周りを見ることは情報収集につながるが、俺がただ純粋に興味があったから速く見たかっただけである。そして見ると俺が予想したとおりの光景が見えていた。
まず、俺が寝かせられている場所はテーブルに木材の柵の囲いが付いていて下には毛布が敷かれている。真上は天井の木の板とランプが掛けれられていた。右側には壁があるが左側にはちょっと離れたところに現代の俺からしたらだいぶ古いなと思う焦げ茶色のテーブルが有りイスが四つある。
父親が座るのだろうかイスの一つはクッションが付いていた。ちなみにイスには全部肘掛けが付いていた。そしてテーブルの上には豪華な花が入った花瓶が真ん中に置かれていた。とくに仕切られることも無くキッチンがあり、ガスでも普及しているのか火をくべる所など存在せずツマミが付いているだけだ。
そうそうこれが異世界転生だ。俺が始めて行った異世界転生物でありがちな行動を取れて喜んでいると、さっきイスに座ってなにやら深刻なことを話していた俺の父親(推定)と母親(推定)が近寄ってきた。もしかしたら、天才だなーなんてことを話に来たのかもしれない
より、リアルにするために意見をください。