表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
有 女 同 車   作者: OufPuf
6/8



  三十年若けりゃ啓子ちゃんを口説きおとすが。アメリカ中連れまわさあ。いいなあ。今となっちゃ夢。三十年と言わねえ。このアシが使えりゃあ。

  そうなればアゼルバイジャンでいいや、どこなと連れてってやるべえに。ああいった美人なのによ。俺は惚れてるな。

  松山っていう、それ、歯のねえワーカーがいたろ。まだ見ねえか。ま、一遍見るってえと忘れねえ顔だよ。俺は、気があると睨んでるんだが。だとすりゃあいいなあ。頼んでみっかなあ、シルクロードを見せてやってくんねえかって。啓子ちゃんと話しててさ、今度不倫旅行をどこにするかって。

  「横溝さあん、シルクロードにしましょう、シルクロードにしましょう。」

  目を輝かして言うんだろ?

  やっぱりな、この先おっかさんが年をとって、いなくなったと思うと。何とかならねえものかって、そのことが気がかりでな。

  啓子ちゃんも愛が欲しいに決まってる。愛ってなあタダもらうんで、タダでなかった日にゃあ愛じゃねえ。ここの施設サービスと同じになっちまう。タダでいて金を積んだところが買えやしねえ。愛がいらねえって女はないよ。俺だっていらあ。誰だって一番いるもんがタダと来あがった。しかも銭じゃあ手に入らねんでこいつが始末に負えねえ。何とかしてやりてえさ。松山君が休暇をとって行ってくれると一等話が早い。

  いいがなあ、あの二人。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ