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S5  「五右衛門風呂」

ショートストーリ五話目です


初めてのキャンプ否、遠征は快適なスタートを切り出した。

川辺傍に馬車を止めれたので、この地をベースキャンプとしたのだ。お蔭で

懸念していたお風呂も問題なく浸かれる。但し五右衛門風呂である。

ヘルマンを通して、木工職人に作らせた大き目の酒樽。底を二重構造にし

水が循環出来るようにすれば、後は魔法石を入れて置くだけでアッと言う間に

風呂が沸く。2人が向かい合って立って入る感じの五右衛門風呂。

くじ引きで先ずは、ボクとカリンが入る事になった。


服を脱ぐ度に、たわわに実った果実がプルンプルンと揺れる。背丈がボクと

同じだのに、こうも成長の度合いが違いすぎると感心する外無かった。

呆けてジッとカリンの動作を見ていると、流れ作業の様に、次々と着ている物を

脱いでいく。そして彼女は遂に『H』の称号を掲げる乳バンドに手を掛け一気に

最後の砦、乳バンドを剥ぎ取った。

押し込められ、身動きが取れず苦しんでたオッパイを解き放ったのだ。


「ボヨ~ヨン♪」


と聞こえたかのような弾け飛ぶ弾力。上下左右に暴れ跳ねる様は、

フェラーリやランボルギーニのシンボルマークの馬や牛よりもボクの目の前で

飛び跳ねていた。


『凄い』


この言葉以上この言葉以下の形容詞は無い。目が眩む思いだ。

すると、カリンは咄嗟に脱ぎ捨てた服を拾い集め身構えた。


「ど、どうしたカリン」

「誰かいます!?それも男です。今私のオッパイに、おぞましい視線を感じました」

「何だって?…ボクには、殺気や気配は感じないけど…」

「いえ、居ます。それもかなり近いです」


カリンのあまりの気迫にボクは負け、アデルに周囲を見張らせる


「お姉様…誰も居ない様です。マギーと一緒に調べましたけど、誰も居ません」

「…おかしいですね…確かに感じたんですケド…」

「その…アデル達が感じられない気配を、どうして君が感じ取れるんだい?」

「小さい時から…私オッパイが大きかったんです。よく悪戯されたり

 大人の男の人に、人影の少ない所に連れて行かれたりして…だから判るんです

男の人の視線が、私のオッパイに向けられると…判るんです」

「えっ!それだと、常日頃カリンは人の視線を感じてるのかい?」

「いえ、流石にそこまでは…ただ、厭らしい視線だけは…ですから、

 さっき感じた視線は間違いないです。でもアデルさん達が見張ってるなら

安心ですね。さぁ~風邪引いちゃいます。お姉様。湯に浸かりましょう」

「・・・恐るべし我が鉄壁の盾役」

(…ゴメンよ。出来るだけ理性で抑えるから…ボクを許して)


一度はカリンの第六感的感覚に畏怖さえ感じたボクだけど、体を互いに洗い

五右衛門風呂に共に浸かれば、悪い虫が騒ぎ出す

(だってチラチラとカリンのオッパイが、ボクのオッパイに触れるんだモン)


心なし、カリンの顔が硬直し穂のかに赤く染まるのにボクは気付く。

モジモジと彼女が動けば動くほど、ボクとカリンのオッパイが擦れ合う。

擦れれば擦れるほど、彼女の顔は赤く染まる。そしてモジモジが大きく揺れだす

動けば擦れ、擦れれば顔を赤らめ更に動く。堂々巡りは果てしなく続く。

あ~嬉しいカナ嬉しいカナ。


「ア~ァン」

とカリンが声を漏らした所で、アデルが様子を見に来た。


「お姉様ズルイです。こうなったら、交代で皆とお風呂に入って頂きますよ」


お蔭でボクのオッパイの先ッチョは赤く腫上がってしましましたトサ。



S5  「五右衛門風呂」  完

本編15時予定しています

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