十五話 「日々精進」
十五話目です
アデルたちの風呂に合わせて女将が買い物から帰って来た。これならば!と
女将が差し出すは『H表示の女性下着』成程、カリンのたわわに実ったオッパイ
を包むには、Gを越え『H』の称号が必要だったとは、ボクも驚かずには
居られない。夕食は、やれ何を食ったら実るのか?肩は凝らないのか?等、
ガールズトークに花が咲く。この日は、この流れのまま夜を向え翌朝となった
翌日も朝から夕方まで狩一色だ。女将の手作り弁当も今日から5つとなって、
些か女将も疲れ気味かもしれないが、その分ボク等は元気いっぱい。
今日も多くの成果を残す事になる。
「お姉様、連携も巧く行く様になりましたね」
誘き寄せ役のマギーがそう言うとアデルが待ったを掛けてきた
「ちょっと!待って下さい。マギー貴女少し焦りすぎです。矢の的も正確さを
欠くし、引き連れてくる間隔も早すぎます。少しは他の方の様子を伺って
からでも遅くないでしょ!?焦りは危険ですよ」
アデルはそう言いながら、少し汗ばむアインとカリンを見詰る
「そ、そんな事は無いわ。皆巧い具合に連携してるし、狩も成功してるじゃない
狩を1つでも多くする事は私たちの力に繋がるし、資金もそれだけ溜まる
でしょ!私の何がイケナイって言うの?」
猫と犬ではやっぱりソリが合わないのか?段々とマギーとアデルの言い争いが
増えていく。
「マギー。ぼくは少し疲れたよ。魔力の回復も少し時間が掛かるしね。
剣や旋棒で戦っても良いけど、今の内に魔法の習得をしておきたいんだ。
…ペースを少し落としてくれると嬉しいな」
本当なら魔力は全然問題ない。カリンやアインの体力の方が心配な位だ。
でも、それは口に出来ない。そうすれば、PTに無理が生じる。
「お姉様…すみません。自分が焦ったばかりにご無理をさせて」
「嫌々、気にしないで、それにこの辺で狩をするのも今日までの事。
皆の連携の巧さを考えれば、奥に進んだ方が稔りも成果も大きいだろう
今日は、此処での狩りは最後だ。少しは楽しみながら狩をしようね」
「「「「はい」」」」
こうして、町周辺での狩りを卒業することにし、無事怪我も無く一日を終えた
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「そうね~貴方達なら、町の東側に洞窟があるわ。10階層のダンジョンか
北の草原かしら?どちらもレベル50クラスのモンスターが居るわ」
そう応えてくれたのはギルド職員ケリーだ。狩場を聞きに来た序にと其々の
レベルチェックをされた
「やっぱりジュンちゃんのPTは成長が早いわね。もうカリンさんも
レベル12まで育っちゃたの!?凄いな~それにお揃いの防具だなんて、
それ!ヘルマンさんの品でしょ!?あ~良いな。あの爺私が幾ら頼んでも
作ってくれなかったのよ!『若い』ってそれだけで、強力な武器ね。
場所を聞きに来ただけなのに愚痴を聞かされる羽目になったが、明日からの狩場
が見えてきた。北と東…距離で言えば東が若干近いが、ダンジョンと云うのが
ネックだ。そして北は草原なのだが距離が少し遠いのがネック。どちらにしても
行くと成れば日帰りと云う訳にも行かない。取り合えず女将に話を通してから
決める事にし、ボク達は必要となる道具を買い揃え宿に帰る事にした。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ダメよ~ダメダメよ~」
何処か似たフレーズに首を傾げるボクを余所に女将が猛烈に反対してきた
マギーは、まだ幼児体のままだからだ。それはボクも考えた。危険なのではと
思う。だが、彼女の焦りがPT全体に危険を及ぼすなら、ボクとアデルが矢面に
立つ事で、今まで以上の成果を得られる可能性が高いのだ。
「ジュン様。先はまだ長いのですよ。ここで無理を為さる必要は有りませんわ
それにメンバーもフルに集まってないのでしょ!?それだったら…」
「うん。女将の心配は有難く受け取ります。でも無理が出来るのも今の内
ってボクは考えてる。この先はモット危険だからね。」
無理を承知で進むんだの意見に最後は根負けした女将。最後の抵抗とばかりに
彼女が勧めたのは北の草原での狩だった。
「北の草原なら、ウチの馬車をお使いになれますわ。5人なら余裕で寝泊り
出来ますよ。野宿は意外とキツイものです。その点馬車なら快適です」
成程、女将の言葉に合点がいく。やはり彼女はボクラニ必要な人材の1人。
「お姉様女将さんのご提案素敵ですね。確かに馬車の中ならお姉さまに御不自由
は無いでしょう。所で・・・誰が恩御者を為さるのですか?」
翌朝は早くから皆揃って冒険者ギルドを尋ねる事にした
「あら、ジュンちゃんに・・・皆…どうしたの朝早くから?」
対応してくれたのは例の如くケリーさんだ。
話をすれば、ケリーさんは呆れながらお腹を抱えて笑っている。
「あははっ。まさか!貴方達の中で誰一人馬に乗れないとは思わなかったわね
これもやっぱり急成長が生み出す弊害って奴かしら」
散々笑われ、しょ気るボク等だが仕方が無い。少々恥を掻いても今後の事を
考えれば、PT全員が馬に乗れる必要はあった。
「良い先ずはこうするのよ。そうそう。アインとカリンは上手いわね」
結局乗馬の先生にケリーさんを迎え入れ、馬は牧場で近々購入するからとタダで
借受訓練を重ねる事にした
十五話 「日々精進」 完
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