マイナス査定
掲載日:2026/09/22
マイナス査定
きみと話してた
つぎの記憶は、
―これ、この前はへこんでいませんでしたね。かなりひどいですね―
ぼくの家と、きみの家を何度も往復したんだ
そのときに自宅の車庫でぶつけたような気がする
―年式が古い割には、状態がよいので他の物よりも高値で引き取らせていただきます―が取り消された
マイナス査定で逆に追い銭となった
つぎの記憶では、自宅にいた
いつ戻ったのか、わからなかった
いつあちらに行ったのかも、わからなかった
現実があったようでない、夢のようだ
いつから始まって、いつ終わったのか分からなかった
きみがいなくなったことは確からしい
つぎのは、免許を取ってから4台目だ
4度目の恋は、傷つかないようにして走ろう
それでは、なにか大切なものを失ってしまうのか?




