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第一部 第十三話

 人と言うものは士気で大きく戦力が変わる。


 スキルコミニュケーターは数々の応用が利くが、これはそのうちの一つだった。


 あらゆる戦闘も指揮官の言葉で士気が上がり戦闘で強くなる。


 そして、自分達にとって大切な仲間を守る時は、それはさらに強くなる。


 それを強制的に俺の力のスキルコミニュケーターでするのだ。


 心の奥底にある彼らの忠誠心を強力に刺激する。

 

 彼らにとって本当に大事なものはなんであるかを確認させる。

 

 それによって、彼らはそれを守るために自分の身体を限界まで使って戦うだろう。


 命を捨てるものすらあるかもしれない。


 これはスキルコミニュケーターのそういう使い方だ。


 彼らの忠誠心をバンを守るために使う。

 

 そして暗殺者を殺すために使うのだ。


 全員の動きが変わる。

 

 人によっては倍の動きをするものすら出る。


 全員が自分の肉体の力を限界まで引き出して戦うのだ。


 手練れのはずの暗殺者のうち三名が一瞬にして斬り伏せられた。


 凄まじい、彼らのバンへの忠誠心の発露だ。


「こ、これがアチアチカップルのアニサキスの奇跡の力か」


 そうケインが驚いてる。


「そのコードネームを言うのはやめてください」


 戦闘中だけど真顔で言ってしまう。


 何で、これにしたんだろうな、俺。


 心が本当に萎える。


「いや、精神操作系とは噂で聞きましたがこれほどとは。刺客と彼らの技量ではそう変わらないはずなのに凄いものだ」


 ケインが感心している。


 ぶっちゃけ、敵の刺客の数が問題だったのに。


 それにしてもケインは忠誠心が無いのか、あまり動きは変わってなかった。


 そしてバンの仲間達は完全に刺客達を圧倒していた。


「く、くそっ! 」


「せめて、あの男だけでも殺せっ! 」


 そうリーダーらしい男が残りの皆にバンだけを集中して殺す命令をする。


 すでに刺客の数は半分になっていた。


 切羽詰まったのだろうが、その言葉がさらにバンの仲間達に火をつけた。


「バン! 愛してるぅぅぅ! 」


 ヨーゼフがいきなり上着を脱いで上半身が裸になった。


「バンの子供のまま大人になったところが好きだぁぁぁ! 」


 僧侶のはずのヴィクターも僧服を投げだしてこれまた上半身が裸になった。


「ふふふふふ、俺もそれなら負けないっ! バンっ! 愛してるぅぅぅ! 」


 サザーランドまで裸になった。


 サザーランドは下まで脱いでいる。


 フルチンである。


 しかもフル勃起していた。


「あれ? 」


 ケインが俺を困ったように見た。


 おい、俺を見るな!


 俺も動揺しているんだ!

 

 どういう事?


「あああああああああああああああ! 」


 その異様な迫力に負けて、暗殺者たちが次々と斬られていく。


 刺客達も戦うどころじゃなかったようだ。


 だって、防具とか脱ぎ捨てちゃうんだもの。


 敵がそんな動きをしたら刺客が呆然としてしまうのは仕方ないだろう。


 目の前で意味もなく、敵が暗殺対象への愛を叫んで裸になったのだ。


 それで残りの刺客たちも混乱して一気にやられてしまった。


 俺達も固まってたし。


 そして、後に残ったのは裸になったヨーゼフとヴィクターとサザーランドだけだった。


 しかも、たまらなくなったのか、他の二人も下半身のズボンも脱ぎだして、フルチンになった。


 それらはすべて勃起していた。


「ど、どうしたんだ? お前達? 」


 バンが動揺して後ずさりした。


 すでに刺客との戦いは終わり、今度は新たな愛の戦いが始まろうとしているようだ。


 俺は呆然としてそれを見ていた。


 





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