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エピローグ

光の道を歩き続けた先、俺は再び“地上”に降り立った。


空は蒼く澄み、風は穏やかに吹いている。


そこには、もう闘技場も、魔獣も、神の代理人もいなかった。


「……帰ってきた、のか?」


大地を踏みしめ、空を仰ぐ。


かつて戦いしか知らなかった俺の身体に、今は確かな重さと温もりがあった。


数日後、俺は小さな村に辿り着いた。


そこで暮らす人々は皆、武器を握っていなかった。土を耕し、水を汲み、火を囲んで笑っていた。


「……こういう生き方も、あるんだな」


俺はそこで鍬を持ち、泥にまみれて働いた。疲れた身体を休める夜には、誰かと語らい、時に笑った。


戦いのない日々は、不思議と心を軽くさせた。


だが、それでも――


「もし、また“何か”が来たら……その時は、俺が立つ」


そう、心に誓う。


守る力。それは剣だけじゃない。選び、歩み、信じること。


そうやって、ようやく俺はこの世界に“居場所”を見つけたのだ。


誰でもない、俺自身の意思で。


これは、戦いの物語だった。


だけど今は、違う。


これは、俺が“生きる”ための物語だ。


――九条蓮の、異世界生活。


終わり。そして、始まり。

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