43/521
42
ここしばらくSA団の怪人がやってこない平和な日々が続いていた。そんなある日の朝、ボクがいつものように登校していると
「いっけなーい! 遅刻遅刻ーっ!」
家の前から勢いよくダッシュしていくピンク髪の少女が……初狩さんだ! 初狩さんは食パンをくわえていた……いわゆる『遅刻する食パン少女』だ!
……おかしいだろ!?
どんなに忙しくても朝食を摂ろうという考えは評価できる。だが現代ならゼリー飲料やプロテインバーといった栄養補助食品があるだろ……そっちの方がスマートだ! なぜトースト? 栄養偏るしパサパサして喉が渇くじゃん!
これが王道ラブコメなら彼女は曲がり角で謎の少年とぶつかり「何すんのよ」と叫んでその場は別れるが後に少年が転校生として現れる……予定だが、この作品においてそんな展開はない。
そもそも今は普通の登校時間……部活に入っていない彼女は「朝練」がない。
今日も平常運転だ……ボクはゆっくり学校へと向かった。
あー間に合ったぁ! 続くよー!




