30/515
29
「そこまでよ!」
魔法少女の初狩さんがやって来た。いよいよ怪人と対決か!?
「ちょっと待ってね! 今、ドリンク飲み切っちゃうから」
――呑気か!?
「……わかった」
――律儀か!?
〝ズズッ……ズズズッ……〟
「あー、不味っ!」
えっ!? タピオカって大抵の飲み物と相性いいけど……初狩さんが飲んでいたのは緑色のジュースだ。
「初狩さん、それって抹茶ミルク?」
「ううん、青汁ミルク」
なぜそれを飲もうと……?
「お待たせ! 健康になったから変身よ!」
……精神的ダメージはないのか? 初狩さんはどこからともなく変身ステッキを取り出すと
「えーっと、空のコップどこに置こう……」
ステッキは出せるのに飲み終わったコップは消せないのか。
「あっ初狩さん、ボクが預かるから」
「ありがとう! 谷村君」
ここでストローを咥えたら間接キス……などという邪念は捨てよう。初狩さんはポーズをとると呪文を唱えた。
「アイワナ……」
それ以上人前で言うな―!
谷村君、邪念は捨てて! 続くよー!




