118/364
116
「じゃ、まずは私からね! いっ言っとくけどアンタた……」
「早くお願いします」
最初に境川さんが使い魔を詠唱で召還した。
「ルールルルル……」
……それは、北の国に住んでいるキツネなわけで。
するとイスに座っていたボクの膝元が光りだし、そこに動物が現れた。よく見ると……九尾の狐だ!
「えっ何で谷村君の股間辺りから出てきたの?」
そういえば……何で?
「わかりましたわ! お稲荷さまですわ」
〝パンッパン!〟
部室にいた全員がボクの股間に拍手を打った。おいやめろバチが当たるぞ!
『えーもぉ、何か妖かぃ?』
妖狐だけにいきなり妖怪ジョークかよ!?
「まぁ、相変わらずカワイイわねー」
声から察するに女性の使い魔らしい。整った顔立ちで確かに可愛らしい。
「ホントだ、カワイイ」
『べっ別にアンタに気に入られたくて膝の上に乗ってるんじゃないんだからね!』
性格はご主人様にそっくりだ。
「この子の名前は『たまもっこり』よ」
色々と……アウト!
何でアウトなの? 理由は次回ー!