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3


「魔王です」


 と、俺は言った。


 なんとなく、女神さまを揶揄(からか)いたくなったのだ。

 ほら、俺ってクラスでもそういうキャラじゃん?

 この真面目そうな彼女を笑わせたい。

 咄嗟に、そんな風に思ったわけだ。


 ――…………。


 しかし。

 女神さまは全然笑わなかった。

 めちゃくちゃ滑った。


 俺は気まずさを感じながら、


「な、なーんちゃって。すいません。あの、もちろん、そんなことは全然なくて、魔王ってのは完全にジョーク――ぶぼっ!」


 突然、俺の内腑で何かが破裂した。

 そして同時に喉から強烈に生臭い液体がせり上がってきて、俺は口から大量の血液を吐き出した。

 次の瞬間、両手両足が吹き飛んだ。

 それから中宙に浮かばされ、物凄い勢いで地面に叩きつけられた。

 何度も何度も、執拗に、念入りに、容赦なくぶつけられた。

 全身の骨が砕かれ、芋虫状態になって地面に寝転がると、今度は雨雲が立ち込めてきて、そこから巨大な稲妻が落ちてきて、全身を貫いた。


「うぎゃあああああ!」


 荒野に俺の断末魔が響き渡った。


 ――あっぶな。まーた間違っちゃった。しかもこいつ、魔王だったわ。やっば。ガチやばだったわ。さ、次次。


 薄れゆく意識の中。

 女神さまの声が聞こえた。



Game Over

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― 新着の感想 ―
 やはり待ってたお約束。  そして時間は巻き戻る。  これが流行りの死に戻りか……。  でもこの女神、何も考えず召還しているバカなのね。  というか、これなら自分で討伐しましょうよ。(笑)
即死させられたw ジョーク聞かん女神とか、悪魔やんw
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