ジョアンナへの想い1
ノリノリで一気に書いてしまいましたが
需要があると思えない話になってしまったかもしれません。
病んでいるし、性的描写も少々あります。
読むのを止めていただいた方が良いかもしれません。
日間ランキングに23位に入っていて驚いてしまいました。
需要はないと思っていたので・・・。
ありがとうございます。
短く区切りすぎました。
7日12時にオールアップになります。
後少しで十歳という時、父に「付いて来い」と言われ、促されるまま馬車に乗った。
知らない家に着き、父以外知らない人ばかりに囲まれ「ここに名前を書きなさい」と言われ名前を3回書かされた。
家に帰ってから知らない家にいた女の子が婚約者だと教えられた。
婚約者とはなにかと家庭教師に聞くと「将来結婚する相手」と教えられたが結婚の意味もよくわからなかった。
それを察した家庭教師は「お父様とお母様のように大人になったら一緒に暮らしていく相手」と説明をうけた。
父と母は食事の時以外顔を合わせることはなく、話がある時はメイドに話に行くように言い、他人がいる時だけ仲良くする。
そんな風にする相手なのかと知った。
毎月一度は婚約者に会わなければいけないと言われ、その時々に色んな場所に行くことが出来たのが嬉しかった。
それが楽しくてジョアンナに会うのが毎月楽しみだった。
けれど、頻繁にやって来る手紙が物凄く嫌だった。
手紙の返事を書くくらいなら、幼馴染のカリーナと遊んでいた方が楽しかったからだ。
手紙の返事は「勉強の時間に書きたい」と言うと家庭教師が喜んで遊びに当てていた時間を勉強の時間にした。
家庭教師に付きっきりで返事を書かされ、尚一層手紙が嫌いになった。
その点、カリーナとの時間は凄く楽しかった。
ボールを投げ合ったり、おいかけっこやかくれんぼをして毎日遊んだ。
その日、ジョアンナと会う日だったのを忘れてカリーナとも約束をしてしまった。
両親も家庭教師もカリーナとの約束は破ってもいいが、ジョアンナとの約束は守らなくてはいけないと言った。
そういうものなのかと知った。
家庭教師がジョアンナの話を度々するようになった。
婚約以後、ジョアンナの所にも家庭教師として出向いているのだと言い「ジョアンナ様はとてもいい子で賢い子ですね」と言った。
家庭教師がまたジョアンナの事を褒める。
私の事は褒めないのに「ジョアンナ様の勉強はここまで進みましたよ。だから頑張りましょうね」と何度も言われた。
だんだんジョアンナに会うのが嫌になっていった。
カリーナはいい。僕に優しくて何でも言うことを聞いてくれる。
そう母に話すと「あの子は身分が低いですからね。言うことを聞くように親に言われているのでしょう」と言った。
カリーナの身分が低いとは何かと聞くと貴族の家格や爵位と言うものの勉強が増えた。
カリーナは本当に私が何を言ってもいうことを聞いた。
遊んでいてちょっと腹が立ったので突き飛ばしたら、カリーナがシクシク泣いた。
その時、ちょっと気分が良かった。
それからは会う度に意地悪をしてやった。
その度に泣くカリーナを見てとても気分が良かった。
あまりに泣く事が多くなり、弟が両親に「兄上がカリーナをイジメている」と話してしまった。
その日はいつも口を利かない両親が二人揃って何時間も私を叱った。
叱られるのは嫌だなと思ってカリーナには優しくしてやろうと思った。
子供の頃からちょっとずつ勘違いして育ちます。
両親の不仲、父の浮気で子供が聞くべきではない事柄を聞いて育ちます。
理想の結婚が両親の不仲なので、大事にする=相手にしないだと思ってしまっています。