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星の運命

少しネタバレ、次で怪人の名前がわかります、また、今回は多少の説明回となっております

理解不能な現状を、理解しようと試みる。

私はランプに付いた汚れを落としていた、それはわかる。

汚れで隠れていた文字が見えるようになった、それもわかる。

だが、文字が見えるようになった途端ランプが光と音を発し始め、見たことも無い者が目の前に現れた、ここがわからない


「主様?」


見た目としては、異形としか形容仕様のない者だ。

身長はおそらく2mほど、髪は長く腰ほどまで、皮膚の色は赤銅色で、何よりも特徴的なのは頭からつきたった日本の角だろうか


「主様は呆けているようだ.....」


そんな声で我に返る


「君は一体なんなんだ?」

「ふむ?主様、いい質問だとは思うが、果たして主様は人間とは一体なんだという質問に対する答えを持ち合わせているのかな?」


そう言われてそれもそうかと考え直す。

どうやら冷静ではなかったらしい、まぁ、こんな訳の分からない事が目の前で起こって冷静でいられる方がどうかしているとも思うが


「まぁ、強いて言うなら、ジンと呼ばれるものだね、あるいは悪魔、神や天使、マジシャンと言い替えてもいい」

「マジシャン?」

「あぁ、ここで言っているマジシャンとは本来の意味、すなわち魔法使いのことさ、手品やトリックを使用しているマジシャンとは違う」


何か夢でも見ているようだ.....怪しい占い師から貰ったランプから出てきたのが魔法使いだと?

馬鹿げている、だが、これはあくまで現実だ。

いくら現実逃避をした所で目の前の怪物は消えてはくれない。

なら、知れる限りの事を知ろうと、質問を続ける


「魔法使いとはどういう事だ?主様とは?そもそも、なんでランプから出てくるんだ?物語でもあるまいし」

「1つ1つ答えていこうか、まず魔法使いって言うのは言葉通り、魔法を使えるって事さ、万能では無いが大体の事はできる、主様というのは、その後のランプから出てきた理由に繋がる」

「理由?」

「そうだ、ランプから出てきた理由は、単純に飽きたのさ、だから、色んな人間の元を渡って観察しようと考えた、主様というのは、そのお礼に魔法で出来ることは大体叶えてやろうと思ってね」

「飽きたか.....という事は、それほどまでに長い事存在しているのか?」

「ああ、もうかれこれ4000年程になる」

「そんな長い間様々な人の元に居たのか」

「まぁ、そうなるな、とは言っても所詮見かけはランプだ、私が主様と呼んでいたものは30名程だがね」


思っていたよりもずっと少ない人数に驚く


「ランプの持ち主、という意味ではもっと多いが、誰かれ構わず存在を見せていた訳では無いからね、私が面白いと思うかどうかが重要だ」

「面白いと思うかどうか、か....私のどこが面白いとおもったんだ?」


純粋に気になったから聞いてみると、笑いながら


「面白いと思わないわけがないだろう、星の運命に定められた人間など、そうはいない」

「星の運命?」


また新しいワードが出てきた。5年で死ぬという事だろうか、死ぬという意味では、もっと多いと思うが


「ああ、なぜなら主様は、星の運命によって死ぬ事が定められているからな、他の者ならば私の魔法でどうにでもなるが星の運命によって定められたものは魔法ではどうにも出来ぬ、それがたとえどんなに些細なことでもな」


つまり、願いを叶えるとは言っているが、1番重要な死にたくないという願いは叶わないらしい。


「そうか.....どう足掻いたところで、5年後に死ぬというのは変わらないのか、なら、君が見てきた主様とやらの話を聞かせてくれるかい?」

「フ、フフフ、ハハハハハハ」


怪物が急に笑い出す、何がおかしいのだろうか


「自分の命があと5年と聞いて、それを覆せぬとわかって、その上で取り乱すでもなく、絶望するでもなく、私のこれまでの主様の事を聞くか、此度の主様はどうやらこれまでの者達とは大分違うらしい」


どうやら私がこれまでの主の事を気になったのが面白かったらしい、そう言うと怪物は1つ呼吸をおいて


「よかろう、我が主様の初めての願いだ、聞き届けよう.....あれはそうだな、3000年ほど前の事だったか」


怪物は語り始めた

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