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妖しいランプ

とりあえず、空き時間で書いたので短いですが、毎日更新したいと思います。


「........は?」


自分でも間抜けな声が出たと思う、だが誰だっていきなり自分があと5年しか生きられないと告げられたら思考が停止してしまうだろう


「理由、とかはなんなのかわかりますか?」


なんとかその一言を絞り出す。

今までの21年間、入院したことと言えば扁桃腺の摘出手術程度だ。

もちろん、どこも悪くないし健康診断でもどこにも引っかかっていない


「理由ですか.....運命、としか言いようが無いです」

「運、命......ですか、回避する方法などは?」

「占ってみているのですが、何をどうしても5年より長くは生きられず、またそれよりも早く死ぬということも無いのです....」


運命なんて馬鹿げたものに殺されてたまるか。

そんな思いの上で発したその言葉は次の言葉によって逃げようのないものだ、諦めろと告げられる


「100歩譲って、5年後に死ぬというのはわかる。だけど、それよりも早く死ぬことは無いというのはどういう意味だ?」

「どういう意味も何もそのままなのですが.....」


違和感を感じた箇所を指摘すると、占い師は困惑しながらも答えを返してくる


「占いを始めてかれこれ20年になりますが、こういった運命が見えたのは初めてなのです....おそらく、例えば餓死しようと思っても途中で誰かに助けられる、電車に轢かれようとも命は繋ぎ止める....そういったことです。まぁ、どれも5年後までですが」

「はぁ......いや、納得できないのですが」

「そう言われましても、占いでそう出てしまっているので」


どうやら、この占い師にとって占いの結果が全てらしい


「そうですか.....占ってくれてありがとうございます、それでは」


礼儀として占い師にそう言い、その場を立ち去ろうとする


「あ、待ってください、よければこれをどうぞ」


呼び止められ、占い師の方を向くとそう言いながら何かをこちらに渡してくる


「これは......ランプ?」


渡されたものを見ると、カレー屋にあるようなランプだ。

普通の物と違うところと言えばやけに古ぼけている、それでいて何やら惹き付けられる魅力があると言ったところか

もしかしたら、ランプに直接刻まれている読めないが意味にありそうな文字のせいかもしれない


「はい、実はこのランプはとある逸話がありまして」


そう語り始める占い師


「このランプはエジプトで見つかった物なのですが、刻まれている文字は読めず、意味があるかもわかっていないのです。ただ、私達『本物』と呼ばれる占い師達の中では幸運を呼ぶ物と言われておりまして、あのような結果を占ってしまったので、気休めにしかなりませんがよければ、と」

「そうですか....それでは、ありがたくいただきます」


そこまでしてもらうのは悪いと感じながらも、ランプの妖しい魅力のせいか、そう答えてしまった


「はい、お気になさらず、それではあなたに良き人生がありますように」


そう言う占い師の声を背後に、貰ったランプをカバンに入れ家への道を急いだ。

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