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第一話ー2
「そうか、わかった。それならそのように正式に進めていこう」
「う、うん」
なんかあっさりとすごい事が決まっちゃったんだけど、本当に大丈夫だったかな。
でも、何処かでワクワクしてる自分もいるのが怖い。
「あー柚希、この後時間はあるかな? 紫音ちゃんが屋敷に来てくれるそうだ」
紫音ーーー近くに住んでるいわゆる幼馴染だ。小さい頃からずっと遊んでて
それこそ星羅女学院に入学する事が決まっている。
ん、待ってよ。嫌な予感がしてきた。こういう時の予感って絶対当たるんだよね。
「来るのは確定してるんだよね?」
「ん? まだ少し時間はあると思うけど、何か予定とかあったか?」
「あぁ、いやー特にはないよ。ただ会うのが久しぶりだから少し緊張するなーって」
「そうか? 卒業式で会ったんじゃないのか」
「そうなんだけどね」
父さんは首を傾げて、部屋を出て行った。