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ゆ~みっくすちゃれんじ!  作者: M11
Heat-1 début!!
8/25

『レース時間も残り一分少々。いよいよ葛木、篠田両名のガチバトル開始っ!先輩の意地を見せるか葛木選手。ポールのプライドで抜きに行くか篠田選手。しかし、抜かれたとはいえ横峰選手もまだ諦めてはいない様子……』

 場内アナウンスのコメントにも、力が入る。

「一時はどうなるかと思いましたが……」

「ちょっと時間が掛かりすぎたわね。」

「え?」

 母の意外な返事に、店長は間抜けな返事をしてしまう。

「考えて御覧なさい?時間は残り一分。周回にして約三周。予選のタイムは僅差。ましてや、友美は予選とセッティングが違う。よほど大きな隙が出来ない限り、逆転が起こる確率は限りなく低いわ」

 冷静な分析に驚きつつも、反論を試みる店長。

「でも、友美ちゃんは後追いに付いてるわけだから、精神的にはだいぶラクでしょ?プッシュしながら、プレッシャーを与えることだって……」

「燃費を考えなさい。ここまでだってかなりアグレッシブに走ってるわ。葛木さんも、トップ争いをしてたけど要所要所はきっちり抑えてる。ラストラップで友美のバッテリーに変化が無ければ、あるいは……」

 さすが研究者。反論をバッサリ斬り捨てる。

「伊織さん的に、勝算は?」

「……良くて20%、というところかしら」

「と言うことは、最悪……」

「このまま抑えられて終わり」

「き、厳しいッスね~、相変わらず」

 伊織の大学生時代を知っている店長は、“変わってないなぁ”との印象を受けた。


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