世界観設定(現時点で公開している範囲)
《大まかな地理》
2047年10月6日に起こった札幌での日本共和国独立宣言。それによる独立戦争によって日本は南北に分断された。静岡、糸魚川に位置する東経138度が停戦ラインであり、軍事境界線となっている。
《登場人物》
鶴田仁:主人公。分断世代の18歳。大阪都立第一高校に通う高校三年生。学校では反抗ばかりする問題児。息をするように読書をし、特に三島由紀夫を好む。もともと革命思想を持っていたが、日本大革命について知ることによってその気持ちを強めた。
沖花美唯:分断世代の18歳。仁と同じ高校に通う。仁とは違い優等生だが、仁の言葉に惹かれて付いて行くことにする。
勝俣芳彦
43歳。大阪都立第一高校の社会科教師。問題児である仁を理解する数少ない人物。
子牛鄒
37歳。3歳年上の兄がいるらしいが詳細は不明。気のいい男でよく喫茶店に来る。財閥系企業の顧問セラピストをしている。
ハイネ
年齢不詳、本名不詳。身元も分からない。噂では18歳の青年とも言われている。18年前の日本大革命の指導者とされる人物。ただ確定的なこととして何者かによって殺されたという。
《単語辞書》
日本大革命:2047年10月6日〜翌年11月9日までに起こった革命戦争。
社会革命党:日本共和国の前身。失業者、教育難民から支持された。
日本共和国:教育難民による革命政府。首都は札幌。
日本国:旧来からの日本政府。独立戦争に伴う遷都によって首都は東京から大阪になった。
新市街:日本国の首都大阪の難波駅より西の沿岸部までの再開発された街。
旧市街:日本国の再開発が進んでいない場所。
大阪都立第一高校:私立高校を国有化し、周辺の高校と統合した学校。校舎はビルになっている。
教育難民:教育水準が上がり進学や就職もままならなくなり、社会からドロップアウトした人々。国民からは社会保障で税を食いつぶす厄介者として扱われる。
分断世代:2047年、日本大革命の年に産まれた世代の人を指す。
初期論集:「ハリー・ウォルト著作集1初期論集 独立と戦争への省察」の略。イギリス人社会学者ハリー・ウォルトの論文を、彼の死後、友人のウェイカー・グラースがまとめたもの。
理想社会のために:社会革命党がプロパガンダのために配った小冊子。