表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/10

勇者ハヤトの生涯履歴6

 まあ、途中をすっとばすが、俺と佐山がとうとう日本に帰る日が来た。

 日本に帰るためには、奥ノ院と呼ばれる俺らが召喚された場所に送還用の魔方陣に膨大な魔力をためないといけない。

 それがようやく、昨日終わったらしい。

 

 ここで、救国の英雄のまま一生を過ごすという選択肢もいいかとは思ったが、俺がこっちの世界にいるという選択肢を選んだとしても、どうせ、戦争の道具にされるに決まっている。

 栄華との引き換えに兵器としての人生にはあまり魅力に感じない。

 まぁ、全ては俺が最強なのが悪いんだけどな。


 俺と一緒に日本に帰る、佐山は大きな体に似合わず感極まったのか今にも泣きそうだ。

 おい、なくなよ。俺まで少し感傷的になってくるじゃないか。

 

 「・・・おい、幸成、先いくぞ」

 俺は、別れもそこそこに魔方陣の中央に位置するオーブに手をあてる。

 

 俺はかつての仲間たちに一瞬視線を向ける。

 「じゃあな、湿っぽいのはいやだから、さよならは言わないぜ」


 「はは、何カッコつけてんだか、また・・・。また、いつかこっちに来なさいよ。エルフの一生は長いけど、あんたのことは、その・・・。忘れないであげる。」

 

 「ふははっ、ああ、ありがとうな、それじゃあな、あばよっ!」


 手に当てていたオーブに念じる。さぁ、麗しの地球へ、俺は帰るぞっ!!

  



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ