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プロローグ
「目に見えることが全てとは思っていないか?」
俺の好きな小説の冒頭の一文だ。
金さえ積めば合法非合法関わらずになんでも買える時代だ。少なくとも俺はそう思っているだろう。確かにそうだろう。
まあ、もしかしたら秘密裏に異世界なんてものの存在もあるのかもしれない。
なんて、俺は考えていた。もちろん、現実主義者の俺がこんな考えを起こすのには理由がある訳で……。
俺は、いたって普通…ではないけれどそこそこまともな生活を送ってきたはずの中学1年生だったはずなんだけど。
今の状況?モンスターを切り倒して、そいつの体からチップを抜き取っているところ。
意味がわからない?そうだよな、俺だってわからない。まあ、こんな状況に巻き込まれた説明をするために。話は2週間前にさかのぼる…。
中二病全開な設定ですが、温かく見守ってください。
よろしくお願いします。