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前編

少女レイを見て思いつきました。歌とは関係ないです。


「はぁはぁくそ暑いなんで遊びに行くのに坂上の神社に集合なんだよ」

 幼馴染の鏡花を迎えに自転車をこぐ。足にずっしりとおもりがのる。止まったらダメだ止まったらダメだ。

 もう少しで…くっ、もう無理。

 爽やかな風が吹き目の前に長髪がなびいていた

「ほらもうちょっと頑張って」やわらかい声に身体がのりだす。やっと着いた

 ようやく登り切ったその先には白色のワンピースを着た鏡花の姿があった。

「何でここに呼んだんだよ」息を切らしながら堺は問う

「え~じゃあ後ろ見てみなよ」

 そこには海のような景色が広がっていた。

「ギラギラ光ってまぶしいな」ビルの光が太陽に照らされている

「じゃ遊園地に遊びに行こうか!」疲れた俺なんかを気にせずに彼女は言う。

「おいおいここから遊園地って坂下んなきゃじゃん」

「坂なんて下るだけだからいいでしょほら早く」人のことなんて気しない性格の彼女は俺の自転車の後ろに乗る。せめて少し休ませてよ。

 それからしばらくして遊園地に到着した。そのころにはもう昼時になっていた。この遊園地名物のプリンをデザートにハンバーグを食べた。

 初めにサーカス団のイベントに行った。空中でのアクロバットな移動やライオンの火の輪くぐりや笛で操る蛇などを見た。その次はジェットコースター、コーヒーカップなどいろんなものに乗った。

 中でも海に飛び出しているジェットコースターの恐怖感は新しかったなだって、結構ギリギリのところまで落ちるんだもの。なんやかんや遊びまくった。「帰るか」遊び疲れたおれは鏡花にそろそろ帰ろうと提案した。

「そうだねもうすぐ暗くなり始めるもんねここいらで帰ろうか」鏡花の足取りが遅い。これは駄々をこねるのではないか?警戒しながらも電車のホームに向う。

カンカンカンカン、踏切の音が鳴る。

「ばあさん危ない!」踏切の中にばあさんが取り残されている。俺はすぐに走った。降りてくるバーを上げばあさんを踏切の外側に移動させた。

「おやまぁ、ありがとねぇ~」まるでお使いに来た子供としゃべるかのように。

「ばあさん、危ないからちゃんと気を付けて渡らないと」歳をとってボケるとこうなるのだろうか。

 踏切の反対側で鏡花が待っている何かを言っているようなだが電車の音で何も聞こえない。次の瞬間には電車で鏡花姿が見えねくなる。それと同時に、潮のにおいがする。

 電車が通り過ぎ踏切バーが上がる。そこにいるはずの鏡花がいない「お~い鏡花~どこ行った?」彼女を呼んでも返事がない。勘弁してくれ「ふざけてないで早く出て来いよ」されど何も聞こえてこない。さすがに不安になってきたので周囲を探した。

しかし、どこにもいない。

あったものは、鏡花が電車に隠れる前にいたところに鏡が落ちていた。これは彼女の手鏡だ。

  さっきのばあさんに協力してもらおうと探したがばあさんもいない。

誰もいない、自分以外誰もいない、一人取り残されたという孤独が俺を襲った。

   蝉の音が鳴る紅い夕日が俺を照らした。

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