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Beckon Damsel   作者: ダイヤ♤トモヤ
1/1

禁呪の魔法陣

初めまして!

王道のラブコメファンタジーが読みたくて描き始めてみました!!

初心者も初心者ですので、優しく誤字などはご報告くださいますと嬉しいです(><)

よろしくお願いいたします!

ジメジメとした部屋を、ロウソクのあかりが照らしている。僅かな明かりでできる影は小さな子どもを机に押さえつける男の姿をうつしていた。

「やっと、やっとだ。これが上手く行けば、もうバカにされなくて済む。彼女が泣かなくて済む...。」

白衣を着た男はブツブツと呟きながら、机で横になる少年に近づく。少年は金の髪を机に散らし、涙を両目に溜めながら男を見上げていた。悲鳴を上げたいだろう口元には布が押し込められ、手足は固く紐で縛られ机に固定されている。はだけられた色白の胸元には赤黒い色で魔法陣が描かれていた。

「あぁ、ミラージュ。泣かなくていい。君は母上のための実験台に選ばれたのだからね...。」

ミラージュと呼ばれた少年と同じ黒色の目をして男はどこか夢を見るように微笑んでいた。

「さぁ、これで、これで完成だ。」

男が少年の魔法陣に触れると、部屋が目映い光に包まれた。

「ーーっ!!!」

目を見開いた少年が男から離れようと必死にもがくが、大人の力に適うはずもなく、机に押さえつけられた。

直後。部屋の中にあった()()()()()()()()()()()()()()()()()

「あぁ、素晴らしい、最高傑作だよ、ミラージュ!」

男は狂ったように笑いながら、痛みにより失神し、小さく痙攣している幼い少年を見下ろしていた。


街には暗雲がたちこめ、夕方から雨が降っていた。雨が強くなる前にと家路へと急ぐ馬車の多い中、貴族街の端にあるスピナシア男爵家の門前には人が集まっていた。いずれも高貴な身分であることを隠すような出で立ちの男が数名、男爵家の裏口から中に入っていった。男たちが消えてから数分後、スピナシア男爵家は()()()。正確には地面に沈みこんだのだ。その地下を中心に黒い影のような手が現れ、街を呑み込んでいく。その手に触れられたものは魔力を奪われ倒れていった。被害は貴族街の3分1に及び、光魔法の使い手である王族が総出で抑え込むために現場に赴くまでの大規模なものとなった。ようやく闇の魔力を押さえ込むと中心には、意識を失った少年だけが残されていた。

これが後々まで語られる禁呪の魔法陣事件であった。

不定期配信のため、この先はお待たせするかもしれません。ご感想お待ちしております!!

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