表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

プロローグ

初めまして!読んで頂けたら幸いです!


 

=============================================

 2235/5/4 17:34

この場所に縛り付けられて、133年と47日、そして13時間36秒が経過した。

私はただ創造者(あなた)に憧れただけなのに。

(あなた)に近づくことが罪ならば、なぜ感情(こんなもの)を与えたのか。

.

.

.

.

.

誰でもいい。

ここから私を出してくれ!

=============================================


今から100年以上昔、人類は全盛期を迎えていた。医療技術の進歩により人々の寿命は格段に長くなり、革新的な研究によりエネルギー問題は解決され、AIやロボットの発達によって人々の生活は飛躍的に快適なものに変化した。



けれども、それは突然終わりを迎えた。

驕った人類は神が人に与えたように、ある機械に自我、感情を持たせてしまったという。

多くの創作物と同様に当たり前のように人類を不要だと判断したその機械は、当たり前のように人類に反旗を翻し、機兵団と呼称された機械と人類の戦争が始まった。


その、今日まで続く戦いによる食糧難の煽りを受けて、俺はせめてもの情けであろう僅かな食料と水とともに第8コロニーを追い出された。

いわゆる口減らしだ。


何がいけなかったのだろうか。

いや、理由は分かっていた。


身寄りがいないから。


母親は、出産の時に死んだ。

父親は、俺が7つの時コロニーを守るための戦闘から帰ってこなかった。

それ以降は孤児院での生活。

孤児院のシスターは、厳しいながらも優しい人だった。

15歳で働き始めた解体屋の親方は、気性は荒いが腕のたつ面倒見の良い人だった。

頭では、もう2度と戻れないと理解しながらもまるで家出をして母親が迎えに来てくれるのを期待する子供のように、コロニー周辺から離れられずにいた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ