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第一歩 天国での出会い

爽やかな風が吹いている。

すごく心地いい風だ。どうやら草原かどこかにいるようだ。

しばらく身を委ねていると段々と記憶が鮮明になってきた。


そういえばあのとき撃たれたんだっけ。

ならここは天国ってことかな。

そんなことを考えながら身体を起こしつつ、ゆっくりと周りを確認してみる。

なんか想像していた天国とは全然違うなぁ。

草原の真ん中に自分一人。遠くの方には森が見えるくらいか。


「さて、どうしようか」


暫く考えたが兎に角歩いてみることにした。

森に行くのは危険だから反対方向にね。

歩きつつ自分の服装を確認してみる。

迷彩服に半長靴、死んだときのままだ。


「もっと、幽霊が着てるようなやつを着るかと思ったけど」


そんなことをぼやきながら歩いていると、遠くに小屋のようなものが見えてきた。近づいてみると確かに小屋だが周りから見る分に人がいるような気配はしない。ドアがあったが鍵がかかっていて入るのは難しそうだ。何か分かるかと思ったんだけど……、いっそのことドア壊すか。そう決めて助走をつけてタックルしようとしたとき


ボトッ


後ろで何かを落とす音が聞こえた。そちらの方を見てみると、バスケットが落ちていた。その横に一人の黒髪ロングの女性。この状況はどう見ても空き巣そのものである。やべぇ。


「あー、こんにちは?」


そう言った瞬間、彼女はバスケットに目もくれず一目散に走っていった。


「ちょっと!待って!!」


慌ててバスケットを拾い上げて彼女の後を追う。

ここに来て初めての人だから逃がす訳にはいかん!日頃鍛えた持久力で走りぬけ、距離はあったがなんとか追い付き止まらせることができた。


「ぜぇ…ぜぇ…、ちょっと…話を…しよう…よ…」

息切れしながらなんとかそう言い切った。


それに対し、彼女は


「○○○」


え?、まさか言葉通じてないの?

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