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すきなひと
「すきですゆずちゃ」「煩わしいよ?」
俺の通算184回目の告白は最後まで言わせてもらうことのないまま終わる。
ごく日常的。
獄恋 ゆず 〔ゴクレン ユズ〕
女の子と見紛うような、線の細い華奢な体と名前。
童話のお姫様が絵本から抜け出てきたかのような真っ白な肌に淡いみどりの瞳、白に近い金髪。同じ人間かときどき分からなくなるような透明感にたまに不安になる。
どこかいっちゃうんじゃないかって。
「なに?視線が気持ち悪い」
「はうんっ」
が、そんなお姫様のような容姿とは裏腹に、鋭く尖った毒を舌先にのせるのが彼。
最初はギャップに驚きながらもめろめろで、
ええ、いまももちろんめろめろなんだけど。
んー、なにが言いたいかってつまり
「大好きゆずちゃ」「あ」
?
「いちごみるく飲みたい、、、」「いますぐ買ってまいります!!!」
愛しのゆずちゃんのため!佐藤大地!走りまっす!!!