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ですよね~ww

葵の話を聞いた後の人々の反応は様々だった。

五朗、義衛と蛍は困ったように苦笑した

穂香は考える素振りをしたが

「い、今のでは大谷佳織さんのことはあまり分からなかったような~ハハッ」

困ったように頭を一度かく素振りをしたのを見て葵も

「ですよね~私も分からないや!!」

急に葵は豪快に笑いだした

穂香はものすごく驚いていたが蛍たちは呆れていた

「大谷佳織さんのことはまた今度にしていただきまず、平成とは一体何ですか?」

穂香が聞いていて一番気になっていたのは平成という単語だった。県名でも無さそうなその単語に疑問を感じていた

「ん~何て説明すれば良いんだろう?17年前だからな…」

葵は一人頭を抱え込んでしまっているとき蛍が静に部屋から出て行ってしまっていた

そしてすぐにお待たせと何やら古くなっている鞄を持ってきた

「えっと、平成と言うのは今から約100年くらい先の世の中のことだより。今が明治次が大正、昭和、平成と天皇が変わると年号が変わっていったんだよね~それも凄いのが昭和天皇!!スッゴク長生きして一番日本のために苦労した人なんだよ」

急に昭和天皇について言い出した蛍に驚いているが“未来”と言われ不思議に思わない人はいない

「すみません、未来と言うのは?」

穂香の問いと共に義衛と五朗が当たり前だろうという目で隣にいる蛍と葵を見たが二人はその視線をスルーして向き直った

「未来は未来だよ、だって私平成13年生まれだもん。私たちの時代では刀を持つ人は当たり前のように無いし、親が子供に暴力すると警察に捕まる平和と言っていい時代なんだよ」

当然というように胸を張る葵がいた

穂香は心のなかで滅茶苦茶な人だな~と思っているのは内緒にしておこう

「では、桜花組副長の土村紅のを教えていただきたいのですが…」

土村紅と言う名が出た途端に四人の表情が暗くなった

この北海道で戦った新選組は土方歳三を筆頭にしていた。その中に桜花組の土村紅と斎田藍もいたことは穂香は知っていたが、杉村義衛と藤田五朗は北海道に行く前に新選組を抜けていた

「紅ちゃんか……そう言えばよく土方さんと行動してたっけ……性格は真逆なのにどこか息が合ってたな」

義衛がようやく立ち上がって一枚の写真を穂香に見せてくれた

そこには一人の小さい少女と眉間にシワを寄せた美青年が写っていた

少女の方は何だかんだ見覚えがあった

「……これは?」

手に持ち眺めていた穂香の後ろから葵が顔を出してきた

「うっわ、懐かしい~紅に土方さんじゃん!!」

葵の言葉でようやく分かったさっきここまで連れてきてくれた少女その者だった

少し顔に幼さが残っていて分からなかった

「いつの頃だっけ、佳織ちゃんに紅ちゃんの性格が変わったのは」

蛍は何だか悲しそうにその写真を見つめていた

“性格が変わった”その言葉を聞いた穂香はすぐにノートにペンを走らせた

「蛍さん、性格が変わったとは一体何があったのですか?」

今まで弱気だった穂香がはっきりと話題に食い込んでくるのを見て葵たちはやはり新聞記者何だと感じた

「話すのはいいけど今日はもう遅いし明日にしよ?子供が帰ってきちゃうしさ」

蛍が柱に立て掛けられていると蛍を指差して言った

穂香は子供がいることに少し驚いたが二人の歳を計算するといても可笑しくないかと、一人で納得していた

「分かりました、ではまた明日」

穂香は頭を下げて泊まる予定の旅館に向かった

その後ろ姿を紅と藍が見ていたことには誰も知らない……

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