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ご苦労様

それから数日、土方たちは義衛たちの家にいた

なんと、彩と紅の子供たちまでも途中で合流してした

彩と土方の子供は来年で17歳、紅と総司の子供は来年16歳ともうすぐで母たちの年齢に近づいていた

『いや~あと一年で同い年か~やっぱり歳さん似で自分に似てるところが分からない…』

自分で喜び落ち込む彩をほっとき、子供たちには初めて会う母たちの前で緊張していた

そんな自分の子供に笑いをこらえている紅

「父上…本当に母上なのでしょうか」

「そうだよ、その身長の低さは母似だったんだね~」

『小さくて悪かったな!!』

沖田家はなんとも平和?な、初めての一家団欒である

子供たちには母の記憶など残っていないほど小さい頃に別れているのである

「しっかし、何か変な感じだな。あれ」

遠くから見ている義衛たちは生きていてもこんな体験出来るだろうかと、考え込んだ

すると、

「お届け物です!!」

郵便がやって来たので蛍が取りに行ったが、物は大きく箱も2つあり4人で運んできたようだ。義衛たちに手伝ってもらい中に入れた。

送り人は大鳥圭介と書かれていた

まさかと思い中を見ると斎田藍が目を閉じた姿で入っていた

もう1つの箱を開けるとそこには土村紅が入っていた

二人とも若い頃のままである

『ふ~ん。大鳥さん、約束守ってくれたんだ』

気がつかないうちに土方と総司たちが後ろにいた

『葵ちゃん、蛍ちゃん。私たちのお墓にこの体埋めといてね』

藍が二人の頭を軽く撫でた

『藍先輩、もう行くんですか?』

彩が土方から離れて藍の側へ寄ると肯定した。

「藍先輩、もう行くんですか?もう少しいても…」

『早くいかないと地縛霊としてだんだん自分が何者なのか忘れちゃうんだよ』

彩が説明すると穂香がやって来てすぐ、消えかかっている佳織たちを見て驚いたが、成仏だと分かった

『来世で待ってるよ蛍ちゃん』

最後に初めて佳織が喋り蛍を、抱き締めたのと同時に姿を消した……

嘘だったかのように周りが静かになった


その後、土方たちは紅たちの遺体をお墓に埋めるためにまた、函館へ向かった

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