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レインボーマジックイン!  作者: イアン
【1章】生徒会
9/17

悪魔の襲撃 4

悪魔の少年はガクンと膝を崩し肩を落とし、誰にも操られていないマリオネットのようになった。

その時_____

マリオネットと化した少年は顔をグッとあげ、前方にいる紫苑をキッと睨んだ。

「_____!?」

睨んでいる少年の瞳は紅く、ナイフのような切れ長な瞳だった。紫苑はその瞳を見た瞬間、金縛りにあったかのように動けなくなる。

「倒せたと思った?」

少年は口角をニッとあげ、獣のような笑みを浮かべた。

「お前らの程度で僕を倒せるわけがない。まだまだ遊び程度だな」

少年は背後から黒いオーラを放ち、どんどんと巨大化させていった。

それはだんだんと、いくつにも密集し何本もの手のような形になった。その数は約20本ほど。

「僕を甘く見るなよ」

少年の瞳が強く、強く光った。

それと同時に背後から伸びていた霧から出来た手は20本同時に、金縛りにあっている紫苑の方へと伸びていった____。

一気に伸びた手は紫苑の体をグルグルと巻き付け、何重にもそれが重なっていく。

「くっ…うわぁぁっ…!!」

「紫苑!!」

先の尖った術式ペンをギュッと握りしめた麗遠は、ペンでスラスラと空中に術式を描き始める。

その文字はだんだんと光始めていった。

「フェブリスフレイム」

その瞬間、ズラッと描かれた文字がボッと燃え、だんだんと巨大化して行く。

「はっ!」

麗遠は巨大化した炎を少年の背後から伸びている手へと放った。



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