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レインボーマジックイン!  作者: イアン
【1章】生徒会
2/17

入学式

2140年4月7日。

爽やかな日差しが窓から差し込んで___


「うわぁ〜! 寝坊したぁ〜!」

来ていなかったのか、目覚めが悪かった。


「ちょっと虹子奈。今日は入学式でしょ?何寝坊してるのよ」


「ご、ごめんなさい!」

と、頭を下げもせずに家から飛び出した。


外は厚い雲に覆われていて、太陽の光さえ入ってこない。


「はぁ…今日は曇りか…」

虹子奈は走りながら溜め息をつき、上を見た。

その時、太陽の光が入ってこないのに虹子奈の髪が光始め___


ドンッ。


「いたっ⁉︎」

突然、自分より大きなものにぶつかった。虹子奈はそれに弾かれ、地面に倒れる。


「ご、ごめん! 大丈夫?」


上から声がする…さっきぶつかったのは人だったのか。それに声が低い男の声だ。

虹子奈は恐る恐る顔を上げる。

そこには背の高い自分より、10cm高そうな白髪の男子がいた。


「あ…はい、大丈夫です!」


「そう…良かった」

少年はニコッと笑う。

「君、見たことないけど1年生?」

少年は虹子奈をじーっと見る。

よく見てみればこの少年は、自分と同じ虹蓮高校の制服を着ている。

そして、制服の上にチェック柄のケープを羽織っている。

しかし、周りにも虹蓮高校の生徒は少々いるが、ケープを羽織っている人は誰もいない。

ただの…防寒着だろうか。春だけど。


「は、はい! そうです!」


「そっか、入学式あともう少しで始まるよ。俺も遅れそうだから、一緒に走って行こうか」

入学式に…?ということは、この人も1年生なのだろうか。しかし、【見たことない】って言葉は、1年生のいう言葉ではない。

不思議な人だ。白髪だし。


「は、はい」


虹子奈は、不信に思いながらゆっくりと立ち上がり、白髪の少年と一緒に走り出した。


「(ははっ、やっと見つけた…)」

白髪の少年はクスッと笑った。

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