表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レインボーマジックイン!  作者: イアン
【1章】生徒会
17/17

心の弱さ 5

「ごめん…いくら紫苑にでも言えない…言っちゃいけない気がするから…」

これがもし美碧さんにバレたら、勝手な事しないで!ってすごく怒られそうだし…。

「そうですか…」

さっきの強気な眼差しとは違い、子犬みたいな眼差しで見つめてくる紫苑に、澄桃は肩をすくめる。

「ごめん……」

それを見て紫苑は今までにない位の笑顔を見せた。

「大丈夫です。でも…」

今度はさっきみたいな強気な眼差しで澄桃を見つめてくる。

一体どれだけ表情を変えるのだろうか…。

「でも…?」

澄桃はそんな移り変わって行く紫苑の表情からひと時も目を離せずにいた。

「そんな落ち込んだ顔、瀬戸さんには似合いませんから…早く元気になってください…いつもの笑顔に戻ってください」


なっ…///


いつもの引っ込み思案の紫苑からは連想できない、ストレートな言葉に澄桃はパニックになり、頬が真っ赤になった。

「う、うん、ありがと…//

し、紫苑にそう言ってもらえると…嬉しいよ…//」

何言ってんの私。

という思うくらい言葉が上手く言えていなかった。

「良かったです…それじゃあ僕は先に白馬のところに行ってますね」

またもや見たことない笑顔を見せると紫苑は【回復治療室】から出て行った。

その瞬間、澄桃は既に真っ赤に染まった自分の頬に手を当てた

「あつっ…!」

熱でもあるんじゃないか。

ここは回復治療室だ。体温計でも引っ張り出して測ってみようかな、と考えたが、測る気も起きなかった。

まったく…あのいつもなら引っ込み思案で泣きそうな子犬みたいに弱々しい紫苑が、急にあんな強気になって…

「不意打ちすぎるよ…//」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ