〇参六:梁山泊にて呉用 戴宗(たいそう)を挙げ、揭陽嶺(けつようれい)にて宋江 李俊に逢う
その時、宋太公が梯子を掛けて塀の上から外を窺うと、松明の明かりの中に百人余りの人影が揺らめいていた。先頭に立つ二人は、鄆城県に新しく着任した都頭、趙能と趙得の兄弟である。
二人は声を張り上げた。
「宋太公、分別があるなら息子を差し出しなさい。我々としても手荒な真似はしたくない。だが、もし隠し立てをするなら、あんたも一緒に引っ立てることになるぞ」
太公は答えた。
「息子はいつ帰ったというのだ」
趙能が気色ばむ。
「しらばっくれるな! 村外れの張社長の店で飲んでいるのを見た者がいるし、ここまで尾行してきた者もいるのだ。言い逃れはできんぞ」
すると、梯子の下で控えていた宋江が静かに口を開いた。
「父上、口論など無用です。私は潔く出頭いたします。県にも府にも知人はおりますし、すでに恩赦が出た案件ゆえ、必ずや減刑になりましょう。あのような手合いに哀願する必要はございません。趙家のあの男は小賢しいだけの輩、都頭になったからといって増長しているに過ぎぬのです。義理など通じぬ相手に頼むだけ無駄というもの」
太公は涙ぐんだ。
「私が……私が息子を苦しめてしまった」
宋江は優しく慰めた。
「父上、嘆かれますな。お上に捕まるのは、むしろ幸いなのです。もし私が江湖に身を隠し、殺人や放火をするような輩と交わって悪の道に堕ちれば、二度と父上のお顔を拝むことはできなかったでしょう。配流となっても期限があります。いつか戻って、父上の最期を看取ることもできましょう」
「お前がそう言うなら……。私が方々に手を回して、良い配所に行けるよう取り計らおう」
宋江は梯子を登り、朗々と叫んだ。
「騒ぐな。私の罪は既に赦免されており、死罪にはならぬ。二人の都頭よ、まずは我が家で一杯やってくれ。明朝、一緒に出頭しようではないか」
趙能は疑いの目を向けた。
「我らを騙して誘い込む気か」
「私が父や兄弟を巻き添えにすると思うか? 遠慮なく入れ」
宋江は梯子を下りて門を開け放ち、二人を客間に招き入れた。夜通し鶏やガチョウを料理して酒でもてなし、外に待機する百人の土兵たちにも酒食と心付けを振る舞った。さらに二十両の銀を二人の都頭に賄賂として握らせたのである。
【詩に曰く】
都頭は金を見れば喜び、金無ければ悪眼を向ける。
それゆえ金の名は「好看(こうかん・見栄えが良い)」、
金の前には法も官も無し。
翌朝五更、一行は県庁へ向かった。夜が明けて知県の時文彬が昇堂すると、宋江が連行されてきた。知県は大いに喜び、宋江に供述を求めた。宋江は筆を取り、サラサラとこう認めた。
「一昨年の秋、閻婆惜を妾として囲いましたが、素行不良のため、酒の勢いで口論となり、誤って殺害してしまいました。罪を逃れて逃亡しておりましたが、今般捕縛され、前非を悔い、罪に服します」
知県はこれを読み、宋江を一時収監した。県中の人々は宋江が捕まったと聞き、誰もが彼を惜しみ、知県に減刑を嘆願し、彼の日頃の善行を訴えた。知県自身も宋江を救いたい気持ちがあり、供述を認め、重い枷や手錠は免じて軽い拘禁とした。
宋太公は方々に金を使い、根回しをした。被害者の閻婆は半年前に死んでおり、情夫の張三も女がいなくなったので訴え出ることもなかった。
六十日の拘留期間が過ぎ、済州府へ送られて判決が下った。
「恩赦以前の事件ゆえ、減刑とする。脊杖二十回、江州牢城営への配流に処す」
済州の役人たちも宋江を知っており、さらに賄賂も効いていたため、「断杖(だんじょう・形だけの棒打ち)」で済ませ、顔に金印を刺青して流刑と決まった。護送役人は張千と李万の二人であった。
二人の公人が宋江を連れて州衙を出ると、宋太公と弟の宋清が待っていた。公人たちを酒でもてなし、銀を包んで渡した。宋江は着替えをし、荷物をまとめ、麻の草鞋を履いた。
太公は人目を避けて宋江に言い聞かせた。
「江州は魚米の郷(豊かな土地)だと聞く。金を使い、そこへ行けるようにしておいた。お前は辛抱して時を待て。四郎(宋清)に見舞いに行かせるし、路銀も送る。……だが、心せよ。道中、梁山泊のそばを通るが、もし彼らが山から下りてきてお前を奪おうとしても、決して従ってはならぬ。そんなことをすれば、不忠不孝の汚名を着ることになるぞ。このことだけは肝に銘じなさい。さあ、ゆっくりお行き。天が憐れんでくださるなら、早く戻って、また家族揃って暮らせる日も来よう」
宋江は涙を流して父に別れを告げた。宋清が見送ったが、宋江は弟に言った。
「私のことは心配するな。ただ父上はご高齢だ。私は官司に巻き込まれ、故郷を離れる不孝者となってしまった。お前は家にいて父上に孝行してくれ。私のために江州へ来たりして、父上を疎かにしてはならぬ。私には江湖に知己も多い、路銀には困らぬ。天命があれば、いつかまた会えるだろう」
兄弟は涙ながらに別れ、宋清は家路についた。
宋江と二人の公人は旅立った。張千と李万は宋江から金を受け取っていたし、彼が天下の好漢であることを知っていたので、道中はまるで従者のように宋江に仕えた。
一日歩いて宿に着き、宋江は酒肉を買って公人たちに振る舞った。そこで宋江は切り出した。
「実を言うと、明日は梁山泊の近くを通る。あそこの好漢たちが私の名を聞いて奪いに来るかもしれぬ。お前たちを怖がらせたくはない。明日は早起きして、小道を通って通り過ぎよう。少し遠回りになるが構わぬな」
「押司が仰らなければ知りませんでした。では小道を行きましょう。そこなら出くわしますまい」
翌朝五更に出発し、小道を三十里ほど進んだ時、山陰から一団の男たちが現れた。宋江は「しまった!」と唇を噛んだ。
先頭に立つのは赤髪鬼、劉唐である。三、五十人の手下を率い、公人たちを殺そうと迫ってきた。張千と李万は腰を抜かして震え上がった。
宋江は叫んだ。
「兄弟、誰を殺す気だ!」
「兄貴、この役人どもを殺さずして何を待つのです?」
「手を汚すには及ばぬ。刀を貸せ、私が殺そう」
公人たちは「これで終わりだ」と観念した。劉唐は刀を宋江に渡した。
【詩に曰く】
罪有りて官に当たり逃ぐるを肯んぜず
人に逢いて救解さるるも愈堅牢なり
存心厚き処 機巧を生じ
公人を殺さずして却って刀を借る
宋江は刀を受け取ると、切っ先を向けずに劉唐へ問うた。
「なぜ公人を殺そうとする?」
「山上の兄貴(晁蓋)の命令です。兄貴が捕まったと聞き、鄆城の牢を破るつもりでしたが、牢に入っていないと知りました。今回、江州へ流されると聞き、道を間違えぬよう、手分けして待ち伏せしておりました。さあ、山へ参りましょう。この二人を生かしておく必要などありますまい?」
宋江は毅然と言い放った。
「それは私を敬うことにはならぬ。私を不忠不孝の地に陥れる行為だ。どうしてもと言うなら、私はこの場で自害する!」
宋江が刀を喉元に突きつけると、劉唐は慌てて腕を掴んで止めた。
「兄貴、待ってください! 話し合いましょう!」
宋江は引かない。
「私を憐れんでくれるなら、江州へ行かせてくれ。刑期を終えて戻ったら、その時こそ会おう」
「私の一存では決めかねます。前方の大路で呉用軍師と花栄知寨がお待ちです。彼らをお呼びします」
「……私の気持ちは変わらぬぞ」
すぐに呉用と花栄が馬で駆けつけ、下馬して挨拶した。花栄が「なぜ枷を外さないのですか」と問うと、宋江は「これは国の法だ、勝手に外せぬ」と答えた。
呉用は苦笑いを浮かべた。
「兄貴のお心は分かりました。無理強いはしません。ただ、晁蓋頭領が兄貴に会いたがっておられます。積もる話もありますし、少しだけ山寨にお立ち寄りください。その後、すぐに出発させます」
「先生なら分かってくれると思っていた」
宋江は公人たちを起こし、「安心しろ、私が死んでもお前たちを守る」と励ました。公人たちは「押司だけが頼りです」とすがりついた。
一行は船で断金亭へ渡り、そこから輿で山へ登った。聚義庁で晁蓋が出迎え、頭領たちが集まった。
「鄆城で命を救われて以来、片時もご恩を忘れたことはありません」と晁蓋が言えば、宋江はこれまでの経緯を語った。
「今日は尊顔を拝しましたが、護送の期限がありますので、これにて失礼します」
「なんと水臭い! まあ座られよ」
宋江は二人の公人を自分の椅子の後ろに立たせ、片時も離さなかった。
酒宴が始まり、晁蓋、呉用、公孫勝らが次々と杯を献じた。酒が進むと、宋江は立ち上がって謝辞を述べた。
「皆の厚情には感謝するが、私は罪人の身、長居はできぬ。これにて」
晁蓋は食い下がった。
「兄貴、公人を殺したくないなら、彼らに金を渡して帰せばよい。『梁山泊に奪われた』と言わせれば、彼らが罪に問われることはない」
宋江は首を横に振った。
「それは私を苦しめるだけだ。家に老父を残し、一日も孝行していない私が、父の教えに背くことなどできようか。父は私に『法に従い、罪を償って戻れ』と命じられた。もしここで落草すれば、上は天理に逆らい、下は父の教えに背く不忠不孝の徒となる。生きていても何になろう。もし私を帰さぬと言うなら、私はここで死を選ぶ」
宋江は涙を流して拝み倒れた。晁蓋らは慌てて助け起こした。
「兄貴の決意が固いなら無理強いはせぬ。だが、今日一日だけはくつろいでくれ。明日送ろう」
結局、宋江は一日だけ留まり、枷をつけたまま公人と共に過ごした。
翌朝、宋江は出発を急いだ。呉用が言った。
「兄貴、一つお願いが。江州の『両院押牢節級(りょういんおうろうせっきゅう・牢役人の長)』に、私の親友がおります。姓は戴、名は宗、人々は戴院長と呼びます。彼は道術を使い、一日に八百里を駆けることができるため、あだ名を神行太保と言います。義に篤く財を惜しまぬ好漢です。紹介状を書きましたので、彼を頼ってください。何かあれば知らせてくれるでしょう」
頭領たちは餞別として金銀を宋江と公人たちに贈り、山を下りて見送った。呉用と花栄は渡し場まで見送り、名残を惜しみつつ別れを告げた。
宋江と公人たちは江州への道を急いだ。公人たちは梁山泊での厚遇と宋江の威光に恐れ入り、心から宋江に尽くした。
半月ほど歩き、目の前に高い嶺が見えてきた。
「あれが揭陽嶺だ。あそこを越えれば潯陽江、江州はもうすぐだ」
宋江は空を見上げた。
「天気が良い、早めに嶺を越えて宿を探そう」
半日かけて嶺を登りきると、麓に一軒の酒屋があった。切り立った崖を背にし、怪しげな大木が門を覆っている。宋江たちは喉が渇いていたので店に入った。
公人が荷物を置き、宋江が席に着いたが、誰も出てこない。「店主はいないのか!」と呼ぶと、横の部屋から一人の大男が現れた。その姿は……。
【詩に曰く】
赤い虬髯乱れて生え、
紅き糸の走る虎の眼を見開く。
揭陽嶺の殺人魔祟、
酆都(ほうと・地獄)の「催命判官」。
男は破れた頭巾を被り、袖なしの布衣を着て、逞しい腕を剥き出しにしている。
「客よ、酒はどれくらいだ?」
「腹が減っている、肉はあるか?」
「熟牛肉(煮た牛肉)と白酒だけだ」
「それでいい。肉二斤と酒一角をくれ」
「金が先だ」
「構わん」
宋江が銀を渡すと、男は荷物の重さを見てほくそ笑んだ。
酒と肉が出され、三人は食べ始めた。
「最近は物騒だ。酒に痺れ薬を混ぜて客を眠らせ、金品を奪って肉まんにする店があるとか。信じられん話だがな」
店主はニヤリと笑った。
「お前さんたちが言うから、こっちも白状するが、その酒と肉には痺れ薬が入ってるぜ」
宋江も笑った。
「冗談がうまいな」
公人たちは「温めてくれ」と言い、熱燗にして飲んだ。
ところが、一杯飲み干すやいなや、公人二人は目を白黒させて倒れ込んだ。宋江が「どうした!」と立ち上がろうとしたが、自分も目が回り、どうと倒れた。三人とも意識はあるが体は動かない。
店主は言った。
「ついてるぜ。久しぶりの獲物だ」
男は三人を奥の解体場へ引きずり込み、解体台の上に転がした。荷物を改めると金銀がどっさり出てきた。「天の恵みだ!」と喜び、手下が帰ってくるのを待って解体することにした。
店主が門前で待っていると、嶺の下から三人の男が登ってきた。店主は知った顔だったので迎えた。
「兄貴、どこへ?」
先頭の大男が答えた。
「ある人物を迎えに来たのだが、毎日待っても現れん。諦めて帰るところだ」
「誰を待っているんです?」
「凄い好漢だ。済州鄆城県の宋押司、宋江殿だよ」
「あの『及時雨』宋公明か?」
「そうだ」
「なぜここを通ると?」
「江州へ流されたと聞いた。必ずここを通るはずだ。四、五日待ったが来ないので、お前の店で一杯やろうと思ってな。最近景気はどうだ?」
「おかげさまで、今日は三匹の獲物がかかったよ。金も持ってた」
「どんな奴らだ?」
「公人二人と、罪人が一人」
「その罪人、黒くて小太りじゃないか?」
「ああ、紫がかった顔色をしてる」
「まだ手は下してないな?」
「解体場に転がしてある」
「確認させてくれ!」
四人が解体場へ入ると、宋江と公人が転がっていた。大男は宋江の顔を見たが確信が持てない。「公文書を見れば分かるはずだ」
荷物から公文書を見つけ、確認すると、大男は叫んだ。
「危ないところだった! 兄貴を殺すところだったぞ!」
【詩に曰く】
冤讐還報は回避し難く
機会遭逢は遠図する莫かれ
鉄鞋を踏み破るも覓むる処無く
得来れば全く工夫を費やさず
大男は店主に解毒薬を持ってこさせ、宋江たちに飲ませた。やがて宋江が目を覚ますと、大男たちは平伏した。
「夢を見ているのか?」と宋江が呟く。
大男は名乗った。
「私は姓を李、名を俊、廬州の出身で、揚子江の船頭をしております。あだ名は混江龍。この店主はここ揭陽嶺の催命判官、李立。こちらの兄弟は潯陽江の闇塩商人、出洞蛟童威と翻江蜃童猛です」
李俊は、宋江を慕って待ち伏せしていたことを語り、李立も無礼を詫びた。宋江もこれまでの経緯を話し、四人は感嘆した。
李立は「江州など行かず、ここに留まっては」と勧めたが、宋江は「梁山泊の誘いも断ったのだ。それはできぬ」と固辞した。
公人たちも蘇生し、事情を聞いて肝を冷やした。
宋江たちは李俊の家で数日歓待を受け、義兄弟の契りを結んだ。出発の日、李俊から銀を贈られ、一行は江州へ向かった。
半日ほど歩き、未の刻(午後二時頃)、賑やかな市鎮に着いた。人だかりができているので覗いてみると、一人の男が棒術を見せ、膏薬を売っていた。
見事な腕前だったが、誰も金を出さない。男が「旅の者への施しを」と頼んでも、皆は白けた顔で見ているだけだ。
宋江は男を気の毒に思い、公人に五両の銀を出させて渡した。
「私は罪人ゆえこれしか無いが、取っておいてくれ」
男は銀を手に取り、叫んだ。
「この名高い揭陽鎮に、ものの分かった好漢は一人もおらぬが、この罪人の方こそ真の恩人だ! 貴方のお名前を天下に広めとうございます」
宋江が謙遜していると、人混みをかき分けて一人の大男が現れた。
「おい、そこの鳥野郎! どこの罪人だ! よくも俺たちのシマでデカい顔をしやがって!」
男は拳を握りしめ、宋江に殴りかかってきた。
この争いがきっかけとなり、潯陽江上に海をかき回す蒼龍のごとき好漢が集い、梁山泊に山を登る猛虎のごとき英雄が加わることとなる。
果たして、この男は何者か、なぜ宋江を殴ろうとするのか。
【Vol.036:ワイ宋江、自首したのに人気すぎて流刑地までたどり着けない件www】
① 自首ムーブかましてみた
新しい警察(趙兄弟)が実家に凸ってきた。「オヤジさんも連行な」とかイキってるから、隠れてた俺(宋江)が登場。「パパに手ェ出すなよ、ワイが出頭するからさ」と神対応。
パパ泣いちゃったけど、「逆に今捕まっとけば減刑確定だし、グレて半グレ集団(梁山泊)に入るより親孝行っしょ?」って説得。とりま警察に賄賂(銀20両)渡して接待したら、向こうも「宋江パイセン、マジ神」って態度急変。ちょろすぎワロタ。
② 判決:江州へGO
顔パスと課金(賄賂)のおかげで、ガチの拷問は回避。判決は「江州へ流刑」で済んだ。
パパからのラストメッセージが重い。「江州はメシうまいらしいから行ってこい。でも道中、梁山泊の連中が『仲間になれよ』って拉致りに来ると思うけど、絶対断れよ? そこでグレたら親子の縁切るからな」
パパのフラグ建築スキルが高すぎる。
③ 梁山泊メンヘラ部隊の襲来
護送役人と仲良く旅行してたら、案の定、梁山泊の劉唐(赤髪のヤベェ奴)が手下引き連れて「ウェーイ! 役人殺して山行こうぜ兄貴ィ!」って襲来。
宋江、ブチ切れ。「パパとの約束破るくらいなら、ここで死んでやる!」って自分の首に刀当てる。メンヘラvsメンヘラの高度な心理戦。
結局、軍師の呉用先生が来て「分かった、無理強いはしない(引くとは言ってない)」ってことで、一日だけ山でパーティーして解放してもらうことに。
去り際に呉用から「江州に行ったら戴宗って奴を頼れ。あいつ足速すぎて神行太保って呼ばれてるチートキャラだから」って紹介状もらう。
④ 揭陽嶺のヤバい店
山を越えて一安心……と思ったら、峠の茶屋に入店。
店主の李立って奴、見た目が完全にアウト。赤いヒゲに虎の目、あだ名が「催命判官(地獄の裁判官)」。
冗談で「これ人肉饅頭の店じゃねーの?w」とか言ってたら、ガチで痺れ薬入りの酒だった。
宋江&役人、秒で気絶。店主「よっしゃ、久しぶりの獲物! 金品奪って解体して肉饅頭の具にするわwww」
人生終了のお知らせ。
⑤ ギリギリで回避&新たな出会い
宋江がまな板の上の肉(物理)になった瞬間、外から帰ってきた男たちが。「兄貴、まだかよ~」
帰ってきたのは李俊っていう長江のカリスマ船頭とその弟分たち。「宋江ニキがここを通るはずだから待ってたんだが」
店主「えっ、今解体しようとしてるデブで色黒の罪人が宋江だけど?」
李俊「ファッ!?」
慌てて解毒薬飲ませて蘇生。李俊、土下座。「危うく推しをミンチにするところでしたサーセン!」
こうしてまた新たなファン(李俊・童兄弟)と義兄弟の契りを結ぶ宋江。モテすぎて辛い。
⑥ 次回予告
気を取り直して街についた宋江。
広場で芸を見せてるマッチョな男に「いいね!」って投げ銭したら、地元のヤクザっぽい大男が「オラァ! 俺のシマで何勝手してんだボケェ!」って殴りかかってきた!
次回、ストリートファイト勃発!? 江州編、開幕から修羅場すぎて草。
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主要人物図鑑(登場順)
江州編」の開幕と同時に登場した、クセ強すぎな新規加入メンバー(通称:江州の愉快な仲間たち)。
今回登場した4人は、この先、梁山泊の「最強水軍」の中核を担う重要キャラかつ、一部は「人生の勝ち組」になる超重要人物たちです。
051:李立★梁山泊一〇八将★
あだ名: 催命判官(さいめいはんがん/命を奪う地獄の裁判官)
職業: 峠の酒場の店主(裏稼業:人間解体業)
属性: サイコパス、コンプライアンス違反、R-18G担当
【どんな奴?】
「初見殺しのトラップタワー」。
見た目からして赤い髭に充血した目とか、キャラデザが完全にヴィラン。
痺れ薬入りのお酒で客を眠らせ、金品を奪った挙句、肉を解体して肉饅頭の具にするという、現代ならニュース速報レベルの凶悪犯。
悪気なく「今日はイキのいい肉が入ったぜ!」とか言っちゃうあたり、倫理観がバグってる。でも仲間には優しい。
【武芸とその後(微ネタバレ)】
戦闘タイプというよりは「運営・諜報タイプ」。
梁山泊に入ってからも、北の店を任されて、相変わらず客に痺れ薬を盛って情報を抜いたり、敵を捕獲したりする「キルレ(キルレート)稼ぎ」の達人。
派手な一騎打ちはしないけど、彼の店に入ったら最後、呂布だろうが関羽だろうがイチコロ(薬で)。
地味に組織に欠かせない「縁の下の処刑人」。
052:李俊★梁山泊一〇八将★
あだ名: 混江龍(こんこうりゅう/長江をひっかき回す龍)
職業: 揚子江の船頭 兼 闇の総元締め
属性: 兄貴肌、カリスマ、真の勝ち組、SSRキャラ
【どんな奴?】
一言で言うと「デキる男」。
今回の回では、宋江へのリスペクトが凄すぎて、何日も街道で待ち伏せし、結果的にミンチ寸前の宋江を救ったMVP。
ただの船頭じゃなくて、裏社会(闇塩ルート)も牛耳ってる実力者。判断力がレベチで、宋江も「こいつはタダモノじゃねえ」と一目置くレベル。
【武芸とその後(微ネタバレ)】
陸上での戦闘力はそこそこ(中の上)だけど、水中戦なら作中トップクラスのチート性能。水に潜った李俊に勝てる奴はほぼいない。
梁山泊に入ってからは「水軍総頭領」として大活躍。
<ここが沼!>
彼の凄さは戦闘力より「世渡り力」。
物語のラスト、多くの好漢が悲惨な末路を辿る中、彼は「あ、これ以上お上に仕えたらヤバいわ」と空気を読んで、弟分たちを連れて海外(シャム=現在のタイ)へ高飛び。
そこでなんと「シャムの王様」になってハッピーエンドを迎えるという、水滸伝きっての「異世界転生並みの勝ち組」。
宋江よりリーダー向いてんじゃね?説が濃厚。
053:童威 ★梁山泊一〇八将★
054:童猛★梁山泊一〇八将★
あだ名:
兄・童威=出洞蛟(しゅつどうこう/洞窟から出るミズチ)
弟・童猛=翻江蜃(ほんこうしん/江を覆す大ハマグリ ※蜃気楼を作る怪物)
職業: 闇塩の密売人
属性: 李俊ガチ勢、ニコイチ、有能な金魚のフン(褒め言葉)
【どんな奴ら?】
「李俊パイセンのSP」。
常に李俊と行動を共にする兄弟。李俊が右と言えば右、左と言えば左。「李俊セット」として認識されがち。
個性の塊だらけの水滸伝メンバーの中では比較的常識人で、李俊の手足となって働く忠犬ハチ公スタイル。
今回の宋江救出劇でも、李俊と一緒に駆けつけた。
【武芸とその後(微ネタバレ)】
この二人も「水泳部インターハイ優勝レベル」。
水に潜って敵船の底に穴を開けたり、敵を引きずり込んで溺れさせたりするゲリラ戦が得意。
<ここがエモい!>
彼らの最大の見せ場は、その「ブレない忠誠心」。
宋江(主人公)よりも、直属の兄貴分である李俊への忠誠が優先。
最後も、李俊が「俺、海外行って王様になるわ」と言い出した時、迷わず「一生ついていきます兄貴ッ!」と一緒に脱出。
結果、彼らもシャム国の高級官僚となり、勝ち組エンドへ。
「誰についていくか」で人生が決まることを教えてくれる、就活生必見の成功モデル。
*この出会いは「運命の分岐点」
宋江がここで殺されかけて、彼らに出会わなかったら……
水軍が結成されない(梁山泊の防御力半減)
李俊という有能リーダーが仲間にならない
宋江がミンチになって物語終了
という、まさに「ここでフラグ回収しとかないと詰む」超重要な回でした。
次回、宋江はさらにヤバい奴らに絡まれますが、この「江州編」のメンバーはキャラが濃いので要チェックです!




