〇壱八:美髯公は智恵をもって插翅虎をなだめ、宋公明は密かに晁天王を逃がす
【この絵を見て・・・】
お題1:
この燃え盛る屋敷の前で、朱仝が晁蓋に耳打ちしました。さて、何と言ったでしょう?
「晁蓋殿、大変申し訳ない!今、屋敷のスマートホーム機能がバグって、全自動で火災報知器が作動しないばかりか、消火システムも誤作動で爆炎をブーストしています!再起動にはパスワードが必要なのですが、昨日食べた麻婆豆腐のレシピをパスワードにしたので、どうしても思い出せません!」
お題2:
この後、この火事のニュースを見た隣村の村人が言いました。さて、何と言ったでしょう?
「おう、またか!東溪村の晁蓋さんの屋敷、今週で3回目だろ?きっとまた、新しい炎上系YouTuberの企画か、焚き火でマシュマロ焼きすぎて消し忘れたんだな。あそこ、やたらと視聴回数稼ぐの好きだからな〜。もう慣れたわ。」
お題3:
宋江が馬に乗って遠ざかる中、ふと後ろを振り返りました。さて、何を見て、何を思ったでしょう?
宋江が振り返ると、燃え盛る屋敷の炎が夜空に「卍解」の二文字を巨大に描き出していた。
宋江:「まさか、晁蓋殿が隠れてBLEACHを読んでいたとは…!しかも、このタイミングで卍解を披露 するとは、さすがだ。私もあの世で『卍解・黒縄天譴明王』を習得せねば…!」
【しおの】
さて、物語を続けよう。捜査官である何観察は、弟の何清に向かってこう切り出した。
「この銀一錠は、お上から出された確かな懸賞金だ。決してお前を騙しはせぬし、もし賊を捕らえればさらなる褒美も思いのままだろう。して、賊の正体がその懐にあるというのは、一体どういうわけだ?」
何清は懐の袋から一冊の古びた宿帳を取り出し、指さしてこう答えた。
「賊の正体は、すべてこの中に記されておりますよ」
「ほう、詳しく聞かせよ」
「隠さず申し上げましょう。数日前、私は博打に負けて路銀を使い果たしておりました。そんな折、仲間に誘われて北門から十五里ほど離れた安楽村の『王家客店』へと立ち寄ったのです。最近はお上の達しが厳しく、宿屋はどこも公印のある文簿を備え、泊まり客の氏名、出身、行き先、商売の中身を逐一書き留め、月に一度は里正(村役人)へ報告せねばなりません。あいにく宿の若い衆が文字を解さぬため、私が半月ほど代筆を務めておりました。
忘れもしない六月三日のことです。なつめを売る客が七人、七台の荷車を引いて泊まりに来ました。その頭領の顔を見て、私は息を呑みましたよ。鄆城県東溪村の保正、晁蓋ではありませんか。かつて賭博仲間に連れられて彼の屋敷へ挨拶に伺ったことがあり、見間違えるはずもありません。私が文簿を広げ、『お客様のご姓名を』と問うと、三筋の見事な髭を蓄えた色白の男が横から割り込み、『我々は李と申す。濠州からなつめを仕入れ、東京へ売りに行くところだ』と答えました。私はそのまま書き留めましたが、どうにも腑に落ちぬものを感じておりました。
翌朝、彼らが発った後、宿の主人の案内で三叉路へ行くと、桶を担いだ男に出くわしました。主人が『白の兄貴、どこへ行くんだ?』と声をかけると、男は『酢を長者の屋敷へ売りに行くのさ』と答えました。主人は私に『あいつは白日鼠の白勝という博打打ちだ』と教えてくれました。その後、黄泥岡でなつめ売りの客が痺れ薬を使い、生辰綱を奪ったという噂を耳にし、すべてが繋がったのです。あの晁保正以外に誰がおりましょう! 今すぐ白勝を捕らえて問い詰めれば、事の真相は明らかになります。この文簿は、私が密かに写しておいた控えでございます」
何濤は大いに喜び、すぐさま弟を連れて州衙へと向かい、知事である府尹に事の次第を奏上した。府尹は何清から詳しく事情を聞き出すと、直ちに八人の捕吏を何濤と何清に付け、夜を徹して安楽村へと走らせた。
三更、深夜の静寂の中。一行は宿の主人に門を開けさせ、白勝の家へと踏み込んだ。白勝はベッドで苦しげにうなされていた。妻が「熱病で汗が出ず、苦しんでいるのです」と庇ったが、捕吏たちは彼を引きずり出し、「黄泥岡で大罪を犯したのはお前だな!」と一喝した。白勝夫婦はしらばくれたものの、家宅捜索でベッドの下を掘り返すと、三尺も経たぬうちにまばゆい金銀の包みが現れた。
顔を覆い隠された白勝夫婦と盗品が済州城へ運び込まれたのは、五更、空が白み始めた頃であった。即座に苛烈な拷問が始まったが、白勝は死を覚悟したか、晁蓋ら七人の名を頑として明かそうとしない。三度、四度と激しい打ち据えが繰り返され、白勝の体からは皮が裂け、鮮血が飛び散った。府尹が怒号を飛ばす。
「証拠の品はすでに出ているのだ。主犯が東溪村の晁蓋であることは明白である! 残り六人の名を申せば、これ以上の苦痛は与えぬ!」
ついに耐えかねた白勝は、途切れ途切れの声で白状した。
「首領は……晁保正です。彼は六人の仲間と共に私に酒を担がせましたが、その六人の名は、本当に存じ上げませぬ……」
府尹は「晁蓋を捕らえれば、芋づる式に判明するだろう」と断じ、白勝に重い枷を嵌め、妻と共に女牢へと繋いだ。
府尹は直ちに公文書を作成し、何濤に二十人の精鋭を付けて鄆城県へと急がせた。生辰綱を奪われた際の生き残りの虞候二人を目明かしとして同行させ、「決して騒ぎ立てて賊に悟られるな」と厳命を下した。
一行が鄆城県に到着したのは巳の刻、午前十時を回った頃であった。知事の早朝の執務が一段落し、役所前が静まり返った隙を突き、何濤は向かいの茶房に腰を下ろして時を待った。茶坊主に尋ねると、「知事様は執務を終えて奥へ退かれ、捕吏や訴え人たちも昼飯に出て、今は誰もおりません」と言う。何濤が「今日当番の押司(書記官)はどなたか?」と問うと、茶坊主は「今、役所から出てこられたあのお方です」と、一人の男を指差した。
その男の姿を、筆に託して讃えればこうなる。
眼は丹鳳の如く鋭く、眉は臥蚕の如く太い。
耳たぶは珠を懸けたように丸く、両眼は漆を点じたように輝く。
唇は四角く口は正しく、髭は豊かに蓄えられている。
額は広くこめかみは豊か、座れば虎の如き風格があり、歩けば狼の如き機敏さがある。
年は三十、万人を養う度量を持ち、身の丈六尺、四海を掃き清める心機を秘める。
志気は軒昂として、胸襟は秀麗。
その筆捌きは漢の蕭何を凌ぎ、その名声は斉の孟嘗君に譲らぬ。
この押司こそ、姓は宋、名は江、表字を公明という。鄆城県宋家村の出身である。肌が黒く背が低いため、人々は親しみを込めて黒宋江と呼び、また至孝で義を重んじ財を惜しまぬため、孝義黒三郎とも称された。父の宋太公、弟の宋清は村で農業に励んでいる。
宋江は鄆城県の押司として法律に精通し、役人の道に熟達していたが、同時に槍や棒の武芸も深く好んだ。平生から天下の好漢と交わることを喜び、訪ねてくる者がいれば地位の隔てなく迎え入れ、屋敷に泊めては家族のように親身にもてなした。去る者には旅費を惜しみなく与え、困窮する者には慈悲の手を差し伸べ、争いがあればその仲裁に入って命を救った。貧しい者に薬や棺桶を施すこともしばしばで、山東や河北では、万物を潤す恵みの雨に例え、及時雨の名でその名声が響き渡っていた。
花村の刀筆吏より起こり、
英霊は天上の星宿に応ず。
財を疎んじ義を重んじて多能なり。
親に仕えて孝敬を行い、士を待して声名あり。
弱きを救い傾きを扶けて心は慷慨、
高名は水月の如く清し。
及時の甘雨、四方に称せられ、
山東に呼保義と呼ばる、豪傑、宋公明。
宋江が伴当を引き連れて役所を出ると、何濤が歩み寄って声をかけた。
「押司、折り入ってお話がございます。一杯の茶をお付き合い願えませんか」
宋江は何濤の公人らしい身なりを見て、丁寧に挨拶を返した。二人は茶房の奥まった席に座り、宋江が尋ねた。
「観察殿、このような遠方までどのようなご用向きで?」
「実は、この県に重大な指名手配犯が潜んでおりまして……」
何濤は、蔡太師への贈り物である生辰綱十万貫が奪われたこと、白勝の供述により、この県の東溪村に住む晁蓋が首謀者であると判明したことを打ち明けた。
宋江は、心の内で激しい衝撃を受けた。
(晁蓋は私の腹心の兄弟だ。あのような大胆な大罪を犯したとは。今ここで私が救わねば、彼の命はない!)
宋江は動揺を微塵も見せず、落ち着いた声で答えた。
「あの晁蓋め、ついに不届きな真似をしましたか。地元の者たちも彼の勝手気ままには手を焼いておりました。今度こそ正義の裁きを受けさせねばなりますまい。……しかし観察殿、お預かりの封印公文書を私が独断で開くわけには参りません。知事様は執務を終えてお休み中ですので、しばらくここでお待ちを。私が一度宿所へ戻り、雑事を片付けてから知事様をお呼びして、正式に書類をお預かりいたしましょう」
何濤は宋江の澱みのない提案を深く信頼し、「何卒、よろしくお頼み申し上げます」と深々と頭を下げた。
宋江は茶房を出る際、茶坊主に「このお方の茶代は私が持つ」と言い残すと、飛ぶような速さで宿所へ戻った。供の者に「知事様が執務を再開されたら、茶房の役人に『押司がすぐ参りますゆえ、お待ちください』と伝えておけ」と言い含めると、自分は裏門から馬を出し、鞭を鳴らして東溪村へと駆け出した。
半刻も経たぬうちに、宋江は晁蓋の屋敷へと辿り着いた。
義を重んじて不義の財を軽んじ、
奉天の法網、時として開く。
民を剥ぐ官府は賊よりも過ぎ、
知交のために賊を放ちに来たる。
その時、晁蓋は呉用、公孫勝、劉唐と共に、裏庭の葡萄の棚の下で酒を酌み交わしていた。阮家の三兄弟はすでに分け前を受け取り、石碣村へと帰った後であった。
宋江がたった一人、息を切らせて駆け込んできたのを見て、晁蓋は尋常ならざる事態を察し、彼を小部屋へと招き入れた。
「押司、いかなる急用か?」
「兄貴、黄泥岡の件が露見しました! 白勝が捕らえられ、あなた方七人の名を白状したのです。今、済州の何観察が蔡太師の厳命を携えて役所に来ています。私は知事が眠っていると偽り、彼を茶房に待たせてここまで飛んできました。三十六計、逃げるに如かず。一刻も早くここを離れなされ! 私が役所へ戻ればすぐに公文書が受理され、今夜にも捕り手が押し寄せます。ぐずぐずしてはいけませんぞ!」
晁蓋は震え上がった。「賢弟よ、この大恩、一生忘れはせぬ!」
宋江は呉用、公孫勝、劉唐に短く挨拶を交わすと、再び馬に飛び乗り、風のように役所へと引き返していった。
保正、何ゆえ賊を養うや、
押司、賊を逃がして罪逃れ難し。
法を守る清名重きを知るべく、
通情の義気高しと言うなかれ。
刀筆を空しく持ちて文吏と称し、
蕭何を語るも羞ずべし。
晁蓋から事情を聞いた呉用は、「宋押司の名声は聞き及んでいたが、これほどの義気をお持ちの方だったとは」と感嘆しつつ、直ちに「石碣村の阮兄弟を頼り、そこから梁山泊へ入るのが最善でしょう」と進言した。
彼らは生辰綱の財宝を五、六の荷にまとめ、志を共にする者たちと共に、夜の闇に紛れて出発の途についた。同行を拒む者には旅費を与えて解散させ、晁蓋の屋敷には、後に証拠を残さぬよう紅蓮の炎が放たれた。
一方、宋江は何事もなかったかのように茶房へ戻り、何濤を役所へと案内した。知事の時文彬は公文書を読み、驚愕して叫んだ。
「あの晁蓋が、まさかこのような大罪を犯すとは! 直ちに捕らえよ!」
宋江は「昼間では賊に気づかれ、逃げられる恐れがあります。夜襲をかけるべきでしょう」と提案し、捕物の指揮を美髯公の朱仝と、插翅虎の雷横という二人の都頭に委ねた。
夜一更。朱仝と雷横は百人余りの兵を率いて東溪村を包囲した。
実のところ、朱仝も雷横もかねてより晁蓋の義侠心に深い敬意を抱いており、密かに彼を救いたいと考えていた。朱仝は機転を利かせ、雷横に正面からの突入を任せ、自分は裏門を固めると申し出た。
雷横が正面から喚声を上げて踏み込むと、晁蓋の屋敷はすでに火に包まれていた。黒煙が立ち込め、炎が夜空を赤く染めている。兵たちが混乱に陥る中、晁蓋は公孫勝と共に裏門から飛び出し、「邪魔する者は容赦せぬ!」と大喝した。
裏門の暗がりに潜んでいた朱仝は、低い声で囁いた。
「保正殿、案じなさるな。朱仝がここでお待ちしておりました。雷横には正面を任せ、私がわざと裏門の道を空けておいたのです。……梁山泊へ向かい、身を安んじなされ」
「かたじけない! この恩、必ずや報いよう!」
朱仝はわざと転んで怪我をしたふりをし、「賊は東の小道へ逃げたぞ! 追え!」と兵たちをあらぬ方向へ走らせて時間を稼いだ。雷横もまた、朱仝の意図を察し、深追いを避けてその場を収めた。
夜が明ける頃、捕り手たちは一人も賊を捕らえられず、近隣の住民数名を連行するに留まった。
知事の時文彬は住民を厳しく糾明したが、やがて捕らえられた晁蓋の屋敷の執事が口を割った。
「計画を立てたのは呉用という先生です。他にも薊州の公孫勝、劉唐、そして石碣村の阮家の三兄弟が加わっておりました」
この報告を受けた済州府尹は、さらに白勝を厳しく拷問し、ついに阮小二、阮小五、阮小七の三兄弟の隠れ家を聞き出した。
何濤は再び兵を率い、石碣村の広大な湖沼地帯へと向かう。
しかし、そこには天の星宿たる英雄たちが、静かに、そして鋭く待ち構えているのである。
果たして、何濤の運命はいかに。
【Vol.018:宋江の爆速ガチ恋(?)ムーブと、忖度まみれの強制捜査】
1. 詰んだ白勝、ソッコーで「グループチャット」を晒す
事の始まりは、バイト感覚で宿帳を代筆してたギャンブル狂の何清。彼が「なつめ売りの客、絶対あいつら強盗っしょw」って兄貴の捜査官にリークしちゃったからさあ大変。
速攻で白勝(チーム最弱)が自宅で寝てるところを凸されて逮捕。拷問に耐えきれず、「首謀者は晁蓋さんです…」って仲間全員の名前をゲロっちゃいました。白勝、詰みです。ぴえん。
2. 聖人・宋江の「秒で裏切る」神対応
ここで登場するのが、みんな大好き県庁の星・宋江。見た目は地味な事務官だけど、実は界隈で「及時雨(ガチの恵みの雨)」って呼ばれるフォロワー数最強のインフルエンサー。
済州島から来た捜査官に「晁蓋を捕まえたいんだけど」って相談された瞬間、宋江の脳内はフル回転。
「は? 晁蓋ニキが逮捕? ムリムリムリ! 助けなきゃ(使命感)」
宋江は「上司がいま昼寝中なんで、ちょっと待っててくださいね〜」と適当な嘘をついて、自分は裏口からマイホースを爆走させて晁蓋の家へ。この時の宋江、マジでワイルド・スピード。
3. 晁蓋ニキ、庭で呑気にBBQ中に緊急通知
その頃、晁蓋と呉用たちは「奪った金で酒うめぇw」って庭のブドウ棚の下でパーティー中。そこへ息を切らした宋江が乱入。
「おいニキ! バレたぞ! 警察がすぐそこまで来てる! 36計逃げるに如かず、今すぐドロンしろ!」
この神アドバイスのおかげで、晁蓋たちは「サンキュー宋江! 一生推すわ!」と感謝して、証拠隠滅のために自宅をセルフ放火。めちゃくちゃパンクな逃走劇がスタートします。
4. 忖度のプロ・朱仝と雷横
夜になって、ようやく警察隊が到着。指揮を執るのは美髯公・朱仝と、ジャンプ力がバグってる雷横。
でもこの二人、実は晁蓋の隠れファン。
朱仝:「雷横、お前は表から派手に突撃しろ。俺は裏門を固める(※逃がす準備完了)」
雷横:「了解(察し)。よし野郎ども、全力で叫んで突っ込めー!(※大騒ぎして逃げる時間を稼ぐ)」
裏門で鉢合わせた朱仝と晁蓋。朱仝は「おい、ここは通してやるから早く行け! 梁山泊にでも逃げろよ!」と、驚きのスルーパス。朱仝、わざと転んでケガしたふりまでして「逃げられたー! 悔しいなー!(棒読み)」と名演技を披露。
5. 結局、一般人がとばっちりを受けて次回へ
結局、主犯の晁蓋たちは全員逃走成功。残されたのは燃えカスになった屋敷と、事情を知らない近所の住民たち(マジでかわいそう)。
捜査官は何の成果も得られずイライラ全開で、ターゲットを石碣村の阮兄弟に変更して追撃開始。
宋江: 嘘つくのが上手すぎる、頼れるダブルスタンプ(二重国籍)。
晁蓋: 逃げる時、自分の家を燃やすスタイルが強火。
朱仝・雷横: 警察なのに犯人に「逃げ道こっちだよ」って教える忖度のプロ。
次は、湖沼地帯で阮兄弟が暴れまわる「水上サバゲー編」が始まるよ!お楽しみに!
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主要人物図鑑(登場順)
032:及時雨/呼保義・宋江★梁山泊一〇八将★
満を持して登場しました、我らが宋江!
これまでの17回分、いろんなマッチョやアウトローが暴れまわってきましたが、ここで現れたのは「背が低くて肌が黒い、地方公務員の事務職のおじさん」です。
しかし、この宋江こそが『水滸伝』という壮大な物語の「核」であり、現代の私たちが学べる「究極の世渡りライフハック」の体現者なんです。
1. 「見た目」より「フォロワー数」:ギャップ萌えの先駆者
まず、宋江はビジュアルで勝負してません。「チビ・黒肌・地味」。現代なら、オフィス街で淡々とエクセル叩いてそうなタイプです。
でも、彼のあだ名を見てください。
及時雨:日照りで困った時に降る「ナイスタイミングな雨」
呼保義:忠義の代名詞(本質は「みんなのまとめ役」)
これ、現代風に言えば「通知オンにしてる時に、一番欲しいリプを爆速でくれる神インフルエンサー」です。格闘スキル(武力)は平凡なのに、人脈と人望(カリスマ性)がカンストしてる。
「筋肉よりも、結局は『誰を知っているか』が最強の武器」という、超現実的なコネクション・モンスター。それが宋江なんです。
2. 「ギブ・アンド・ギブ」の精神がバグってる:究極のスパチャおじさん
宋江の最大の特徴は、「金払いが異常にいい」こと。
困ってる人がいたら、秒で財布を開く。旅費がない奴には旅費を出し、葬式が出せない家には棺桶を買い、病気の奴には薬を贈る。
これ、現代で言えば「推し(好漢)が困ってたら、見返りなしで特大スパチャを投げまくる」ようなもの。しかも「貸し」にしない。
「情けは人のためならず」をガチでやりすぎて、山東省あたりのアウトロー界隈で「宋江ニキに助けてもらったことない奴、おる?」状態になってる。
彼のコモンセンスは、「お金は貯めるものじゃない、人の心に投資するものだ」。この投資感覚、エグすぎます。
3. 第18回の「爆速レス」:リスク管理と友情のバランス感覚
今回の、晁蓋を逃がすシーン。ここが宋江の真骨頂です。
自分のポジションは「公務員(押司)」。ここで強盗犯を逃がしたら、一発で人生終了(クビどころか死刑)です。
普通なら「あー、晁蓋さん、やっちゃったか…ご愁傷様」でスルーするところを、宋江は迷わず「爆速で嘘をついて、馬を飛ばして本人に直接DM(警告)しに行く」。
これ、現代なら「会社の極秘プロジェクトが警察にリークされたのを察知して、秒で個人用スマホから『今すぐデータ消せ、逃げろ!』って仲間に送る」ようなコンプライアンス無視のガチムーブです。
「法律よりも、個人の信義」を優先する。この「損得勘定を飛び越えた義気」に、全読者が「あ、こいつが主人公だわ」と納得させられるわけです。
4. 宋江が教える「現代を生き抜くコモンセンス」
宋江の生き方から学べる、現代にも通ずる「正解」は以下の3つです。
「レスポンスの速さは愛である」:何濤(捜査官)を待たせてまで、真っ先に晁蓋へ知らせに行くあのスピード感。信頼は速度から生まれる。
「肩書きではなく『個』で繋がれ」:お役所仕事は完璧にこなしつつ、裏ではアウトローたちとガッツリ繋がっている。マルチタスクな人間関係こそが生存戦略。
「本当の強さは、弱さを知っていること」:宋江は自分が戦えないことを知っています。だからこそ、戦える奴らを「尊敬し、支援する」。この「徹底的なサポート力」が、最強のリーダーシップになるんです。
宋江は「究極のコミュニティマネージャー」
第18回で登場した宋江は、まだ「ヤバい橋を渡った一公務員」に過ぎません。
でも、彼が放った「俺のキャリアを賭けてでも、ブラザー(兄弟)を助ける」というエネルギーが、この先108人のアウトローを惹きつけるブラックホールになります。
「仕事はデキる、金払いはいい、友達想いで、でもちょっと腹黒い(嘘がうまい)」。
こんなおじさん、現代の新宿や渋谷にいても、間違いなくみんなに慕われる「界隈のドン」になってるはずです。
愛すべき「黒宋江」。彼の「義理人情という名の超ド級フルスイング」が、ここから物語を大きく動かしていくと思うと、ワクワクが止まりませんね!




