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〇壱四:赤髮鬼(せきはつき)は霊官殿(れいかんでん)に酔い伏し、晁天王(ちょうてんのう)は東溪村(とうけいそん)にて義を認める

挿絵(By みてみん)

紫髯しぜん赤髮せきはつあかつきに争う

塵埃じんあいすみと化して狂風きょうふうを生む

たちまち見る書生銅鎖どうさふる

一知いっち両虎りょうこを断つ東溪とうけいうち


【しおの】

雷横らいおうが霊官殿の供え物机で眠りこけていたあの大男を見つけ、二十人の土兵に命じて縛り上げさせ、廟の外へと連れ出した頃には、ようやく東の空が白み始める五更ごきょう――午前四時を回ったあたりでした。雷横は部下たちにこう告げました。

「ひとまずこの男を連れて、ちょう保正の屋敷へ向かうとしよう。そこで朝飯を馳走になり、夜が明けてから県庁へ突き出して取り調べる」

一行はそのまま、晁保正の屋敷へと足を向けました。

この東溪村の保正(村長)は、名を晁蓋ちょうがいといいます。先祖代々の富豪でありながら、平生から義理を重んじて財を惜しまず、天下の好漢と交わることを何よりの喜びとしていました。助けを求めてくる者がいれば、素性の良し悪しを問わず屋敷に泊め、去る時には必ず旅費を包んでやるという、誠に太っ腹な男です。彼自身も槍や棒を操る武芸を好み、その体格は岩のように逞しく、妻も娶らずにひたすら筋骨を鍛え上げていました。

鄆城県うんじょうけんの東門の外には、東溪村と西溪村という二つの村が、一本の大きな渓流を挟んで向かい合っています。かつて西溪村には不吉な幽霊が出没し、真昼間から人を惑わしては川へ引きずり込むという災いがありました。ある時、通りかかった旅の僧が「青石で宝塔を造り、川岸に据え置けば災厄は鎮まる」と教えました。ところが、いざ宝塔を置くと、西溪村の霊はみな対岸の東溪村へと逃げ込んできたのです。

これを知った晁蓋は大いに憤り、自ら川を渡ると、その重い石塔を独力で担ぎ上げ、東溪村へと持ち帰って据え置いてしまいました。以来、人々は畏敬の念を込めて彼を「托塔天王たくとうてんのう」と呼び、その名は江湖に広く知れ渡っていたのです。

雷横たちが屋敷の門を叩くと、まだ床に就いていた晁蓋は「雷都頭らいととうのお出ましです」という知らせを受け、慌てて門を開けさせました。土兵たちはまず、捕らえた大男を門番小屋に吊るし上げ、雷横ら十数名の主だった者たちが奥の草堂へと通されました。

やがて晁蓋が挨拶に現れました。

「都頭、このような早朝に、いかなるご公務でございますか」

「知県様の命により、朱仝しゅどうと共に賊の巡察をしておりました。少し歩き疲れましたゆえ、お騒がせとは存じましたが、貴殿の屋敷で一休みさせていただこうと立ち寄った次第です」

「それはそれは、ご遠慮なく。さあ、どうぞこちらへ」

晁蓋はすぐに酒食の用意を命じ、まずは冷えた体に熱い汁物を出させました。そして、何気ない様子で尋ねました。

「我が村で、何か賊でも捕らえられましたかな?」

「ええ。さきほど霊官殿で、泥酔して供え物机の上で寝ていた大男を捕らえました。見るからに不届きな面構えをしております。県庁へ送るにはまだ早すぎますし、何より保正殿に知らせておかなければ、後でお上が不審に思われた際、お答えに困りましょうからな。今は門番小屋に吊るしてあります」

晁蓋はその言葉を心に留め、「わざわざお知らせいただき、かたじけない」と礼を述べました。酒食が運ばれてくると、晁蓋は「ここでは落ち着きませぬ。奥の軒下でゆっくりやりましょう」と、雷横を奥の座敷へ案内しました。そして土兵たちには、廊下で腹一杯の肉と酒を振舞わせました。

雷横に酒を勧めながら、晁蓋は心中で考えを巡らせていました。

(我が村に賊などいたはずがない。よし、この目で確かめてやるとしよう)

五、六杯ほど酒を酌み交わしたところで、執事を呼んで言いました。

「都頭のお相手を頼む。私は少し手を洗って(用を足して)くる」

晁蓋は手提げ提灯を手に門楼へと向かいました。外には兵の姿はなく、みな中で酒を楽しんでいます。門番の男に「捕らえた賊はどこだ」と問うと、「門番小屋に閉じ込めてあります」との答え。

扉を押し開けて灯りをかざすと、そこには筋骨逞しい男が、逆さまに吊るされていました。紫がかった黒い顔、そして耳の横からこめかみにかけて、大きな赤いあざ「朱砂記」があり、そこから黒々とした毛が生え散らかっています。

「お前はどこの者だ。この村で見かけぬ顔だが」

「私は遠方の者です。ある好漢を頼って参りましたが、運悪く賊と間違われました。どうか言い分を聞いてください」

「誰を訪ねてきたというのだ」

「天下に名高い義士、晁保正殿です」

「何のために?」

「彼に、一生ものの富貴を授けるためです」

晁蓋はそれを聞いて、即座に察しました。

「静かにしろ。私がその晁蓋だ。今から助けてやるゆえ、私の叔父貴だと言い張るのだ。いいか、私が雷都頭を連れてきたら、『おじさん、助けてくれ!』と叫ぶのだ。お前は私の甥の王小三おうしょうさんで、幼い頃に故郷を離れ、十数年ぶりに訪ねてきたので顔を忘れていたことにする。いいな」

男は目に涙を浮かべ、「命の恩人です、よろしくお頼み申します!」と深く感謝しました。

【詩に曰く】

古びた廟の供え物机、泥酔して夢路を辿れば

捕らえられて吊るされる、東溪の屋敷かな

十万貫の不義の財、天は決して許さねど

晁蓋が知略、奇功を立てて解き放つ

晁蓋は急いで座敷へ戻りました。「お待たせした」と詫びて酒を数杯重ねるうち、窓の外がようやく明るくなってきました。雷横が立ち上がります。

「夜が明けましたな。これにて失礼し、県庁へ報告に参ります」

「公務なれば引き止めますまい。またいつでもお立ち寄りくだされ」

二人が門口まで来ると、満腹になった兵たちが大男を縄で引きずり出してきました。そこで晁蓋は、わざと驚いたふりをして叫び声を上げました。

「まて! それは王小三ではないか!」

大男はこれ幸いと、声を限りに叫びました。

「おじさん! おじさん、助けてくれ!」

雷横らは目を丸くしました。「保正殿、この男をご存じなのですか?」

「なんと、私の甥の王小三です。姉の子で、四、五歳の頃までここで暮らしておりましたが、姉夫婦と共に南京へ移り住み、もう十年以上も会っておりませんでした。耳の横の赤いあざを見て、ようやく思い出しました。……これ、小三! なぜ真っ直ぐ私の家に来ず、賊まがいの真似をして捕まったのだ!」

晁蓋はわざと土兵から棒をひったくり、男を打ち据えるふりをしました。雷横らが慌ててそれを止めます。

「保正殿、まあ落ち着きなされ。何も知らずに捕らえてしまい、申し訳ないことをした。さあ、早く縄を解いてやれ」

縄が解かれると、雷横は「甥御さんとは知らず、失礼をした」と詫びて立ち去ろうとしましたが、晁蓋は彼を再び屋敷へ招き入れ、十両のはなぎんを包んで差し出しました。

「これは、甥がご迷惑をかけたお詫びと、都頭への心づくしです。どうかお納めください」

雷横は一度は辞退したものの、晁蓋の厚意に甘えてこれを受け取り、兵たちにも小銭を分け与えさせて、満足げに帰っていきました。

晁蓋は男を奥の間へと連れて行き、着替えを与えてからその名を尋ねました。

「姓はりゅう、名はとう東潞州とうろしゅうの出身です。このあざのせいで、人は私を『赤髮鬼せきはつき』と呼びます。昨夜は酔い潰れて不覚を取りましたが、兄貴にお会いできて光栄です。どうか四拝させてください」

礼を終えると、晁蓋は本題を切り出しました。

「お前が言った『一生ものの富貴』とは何のことだ?」

「北京大名府の梁中書が、舅の蔡太師さいたいしへの誕生祝いとして、十万貫もの金銀財宝を贈ろうとしています。六月十五日の誕生日に間に合わせるよう、近々ここを通るはずです。あのような不義の財、奪い取っても天罰は下りますまい。兄貴のような真の好漢と共に、この富貴を手に入れたいのです」

晁蓋は唸りました。「壮絶な話だ。だが、今はまず休め。じっくり策を練ろう」

一方、客間に案内された劉唐は、一人で腹を立てていました。

「晁蓋兄貴には感謝するが、あの雷横という野郎、何が都頭だ。兄貴から十両の銀をせしめた上に、俺を吊るし上げやがって。まだ遠くへは行っていないはずだ。棒をぶんどって金を奪い返し、兄貴に返してやるのが男の意気地というものだ!」

彼は武器掛けから朴刀ぼくとうを持ち出すと、大股で南へと駆け出しました。

【詩に曰く】

北斗は横たわり、東方は白む

天の端、曙光しょこうようやく分かれば、海角の残星、次第に落ちゆく

金鶏きんけい三たび鳴けば、美人は化粧を急ぎ

宝馬ほうばしきりに嘶けば、旅人は名利を競う

幾筋の丹霞たんか碧漢へきかんを横切り

一輪の紅日こうじつ扶桑ふそうより昇らん

五、六里も行くと、前方に雷横らの一行が見えました。劉唐は大喝しました。

「おい、そこの都頭! 止まれ!」

雷横が振り返ると、劉唐が朴刀を構えて迫ってきます。雷横も慌てて土兵から刀を奪い、「何の用だ!」と言い返しました。

「分かっているはずだ。兄貴から騙し取った十両の銀を返せ。さもなくば命をもらう!」

「お前の叔父貴がくれたものを、甥の分際で口を出すな。保正殿の顔に免じて見逃してやったものを、恩知らずめ!」

「うるせえ! 貴様ら役人は民を泣かせ、兄貴を脅して金を奪った。返さねばここで血の海を見せてやる!」

雷横も激怒し、二人は街道の真ん中で激しくぶつかり合いました。

【戦いを讃えて曰く】

行きつ戻りつ、鳳凰が身を翻す如く

激突しては離れる、鷹が翼を広げるが如し

一方は急所を狙い、一方は妙技で防ぐ

丁字の足捌きで攻め込み、四換しかんの構えで突き進む

凌煙閣りょうえんかくに名は残らずとも

この勇姿、そのまま画図がずに描くべし

五十合戦っても勝負はつきません。土兵たちが加勢しようとしたその時、生垣の門が開き、一人の男が二本の銅鎖どうさを手に飛び出してきました。

「待て待て、二人とも! そこまでだ、話を聞け!」

男が銅鎖を二人の間に割り込ませると、その気迫に押され、二人は思わず飛び退きました。

現れたのは、書生のような身なりをした、眉目秀麗で長い髭を蓄えた、いかにも知識人風の男でした。名を呉用ごようあざな学究がくきゅう、道号を加亮かりょう先生といいます。

臨江仙りんこうせんに曰く】

万巻の経書を読み耽り、心根は機知に富む

六韜三略りくとうさんりゃくの極意を究め

胸中には戦将を蔵し、腹内には雄兵を隠す

謀略は諸葛孔明をも欺き、陳平ちんぺいとて敵うまい

智多星ちたせい呉用、その小計に鬼神も驚愕せん

呉用は劉唐に尋ねました。「なぜ都頭と争うのだ?」

雷横が事の次第を説明します。「保正殿の甥だというから放してやったのに、この恩知らずが金を返せと追ってきたのです」

呉用は考えました。

(晁蓋とは幼馴染みだが、あいつにこんな甥がいるとは聞いたことがない。歳の頃も合わぬ。何か裏があるな)

呉用が間に入ってなだめるも、劉唐は聞き入れません。再び二人が斬り合おうとしたその時、土兵たちが叫びました。「保正殿がお見えだ!」

見れば、上着をはだけた晁蓋が、息を切らせて走ってくるところでした。「畜生、無礼を致すな!」

呉用は笑いました。「保正殿が来られた。これでようやく収まるでしょう」

晁蓋は雷横に深く詫び、「甥が乱心いたしました。どうか今日のところはお引き取りを。後日改めてお詫びに伺います」と平伏しました。雷横も「保正殿に免じて不問に致そう」と、ようやく引き揚げていきました。

呉用は晁蓋に言いました。

「危ないところでした。この甥御さんとやら、なかなかの武芸です。雷都頭も防戦一方、あと数合もすれば命を落としていたでしょう。ところで、このお方は一体どなたです? これまで見たことがございませんが」

晁蓋は呉用を屋敷の奥へと招き入れました。

「先生、実は先生を呼びに使いを出そうとしていたところなのです。この男は劉唐、江湖の好漢です。彼が持ってきた『一生ものの富貴』の話が、昨夜の私の夢と不思議に一致したのです。夢の中で、北斗七星が我が家の屋根に降り立ち、その端の一つの星が白い光を放って去っていきました。吉兆に違いないと思うのですが、いかがでしょう?」

呉用は扇を仰いで笑いました。

「劉殿の話を聞かずとも、おおよその察しはつきます。しかし、この大仕事、人数が多すぎても少なすぎてもいけません。保正、劉殿、そして私の三人だけでは足りない。腕の立つ好漢が、あと四、五人は必要です。夢に見た星の数と同じ、七、八人の同志が集まれば……」

晁蓋が「心当たりはあるのですか?」と問うと、呉用は指を二本立てて不敵に微笑みました。

「おりますとも。東溪村に義士が集い、石碣村せきけつそんの漁船が戦艦と化す日が、すぐそこまで来ておりますぞ」

果たして、知多星・呉用が口にした「助っ人」とは何者なのでしょうか。

【Vol.014】酔っ払いの強面を助けたら、100億級のヤバい案件持ってきた件。


1. 泥酔、からの詰み。

物語は、「赤髮鬼」こと劉唐っていう、顔にデカいアザがあって毛がボーボーのワイルド系男子が、お堂でガチ酔いして寝落ちしてるところから始まります。運悪くパトロール中の警官(雷横)に見つかって、「うわ、こいつ指名手配犯じゃね?」ってことでソッコー縛り上げられちゃいます。完全なる公開処刑、マジで詰んだ。


2. 頼れるアニキ、晁蓋の「神対応」。

連行された先は、地元で超有名なインフルエンサー兼村長の晁蓋ちょうがいの屋敷。

晁蓋アニキは劉唐を一目見て、「あ、こいつは“本物”のニオイがする」と直感。

そこで放った嘘がこれ。

「あー!お前、俺の甥っ子の小三じゃん!久しぶり〜!」

警察(雷横)も「えっ、親戚っすか?」ってなって、袖の下ワイロも渡されてあっさり釈放。アニキのコミュ力と財力、マジで神。


3. 劉唐「アニキ、稼げる案件あります」。

助けてもらった劉唐、実はただの酔っ払いじゃありませんでした。彼は晁蓋にヤバすぎるビジネスチャンスを提案します。

「アニキ、北京の権力者が上司の誕生日に『十万貫(今の価値で数十億〜100億円以上!?)』の金銀財宝を運ぶらしいんすよ。どうせ汚い金だし、俺らでサクッと奪っちゃいましょうよ!」

これ、歴史を変える強盗計画「生辰綱せいしんこう奪取」のフラグです!激アツ!


4. 脳筋丸出しのタイマン。

でも劉唐、性格がちょっと真っ直ぐすぎて……警察の雷横がアニキからワイロを貰ったのが許せなくて、「金返せ!」ってタイマンを仕掛けに行っちゃいます。

街道の真ん中でガチの斬り合い。そこに割って入ったのが、めちゃくちゃ頭の切れるインテリ軍師、「智多星」の呉用先生!

「おいおい、お前ら落ち着け。そんなことより、チーム組んでデカいことやろうぜ」


5. 伝説のチーム、結成へ。

ラストは晁蓋、劉唐、呉用の3人が揃って、「あと数人、腕の立つメンツを集めて、あの財宝をハックしてやろうぜ!」と決意。

夢のドリームチーム結成前夜!ワクワクが止まらねぇ!


これは「酔っ払った縁が、天下を揺るがす大強盗団の始まりだった」っていう、エモさとパッションが爆発してる回です!


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主要人物図鑑(登場順)


022:赤髮鬼せきはつき劉唐りゅうとう★梁山泊一〇八将★

【野生の熱血ストリート・ファイター】

 どんな奴?:

全身が「反骨精神」でできているような、ワイルド全振りの男。顔にデカい赤いアザがあって、そこから毛が生えてるっていう、一度見たら一生忘れないインパクト強すぎなヴィジュアル系。

 ここがハイセンスな情熱:

今回の「100億級の強奪案件(生辰綱)」の情報をどっかから引っ張ってきた、いわばリーク主(情報源)。でも、お堂で酔っ払って寝落ちして警察に捕まるという、ちょっと抜けたところがある愛されキャラ。

 推しポイント:

「自分を助けてくれたアニキが、警察に金を払ったのが許せねぇ!」と単身で取り返しに行く。損得勘定抜きで、「筋を通すこと」だけに命を懸けるスタイル。ちょっと暑苦しいけど、今の時代にこそ必要な真っ直ぐすぎるヤツ。


023:托塔天王たくとうてんのう晁蓋ちょうがい

【地元最強のカリスマ地主・CEO】

 どんな奴?:

東溪村の村長(保正)にして、先祖代々のガチ資産家。でも、中身は「武闘派の極道アニキ」と「世話焼きな聖母」を足して2で割ったような性格。

 伝説の「タワー持ち上げ」事件:

隣の村が「幽霊よけの石塔」を建てたら、その幽霊が全部自分の村に流れてきたんです。普通なら苦情を言うところを、アニキは「あ? 邪魔なら持って帰ればいいんだろ?」と、巨大な石塔を一人で担いで川を渡り、自分の村に設置し直したっていう。物理演算を無視したフィジカル・チートキャラ。

 ここがエモい:

金には一切執着せず、困ってる好漢には「お、泊まってけよ! 帰る時はこの100万、タクシー代に使えな(※旅費)」って渡すレベルの器のデカさ。彼が動く=天下が動く、マジで歩くインフルエンサーです。


024:智多星ちたせい・呉用ごよう★梁山泊一〇八将★

【IQ300の冷徹・軍師マネージャー】

 どんな奴?:

普段は村の学校の先生をやってるインテリ眼鏡。でもその実態は、古今東西の兵法をマスターし、「勝てない戦ゲームはしない」主義の超高スペックな戦略家。

 ここがチート:

劉唐と雷横がガチの殺し合いをしてる最中に、チェーン(銅鎖)を振り回してサラッと割り込む。武芸もできるのかよ! という文武両道のハイスペック男子。

 ここが策士:

晁蓋アニキが「夢で北斗七星を見たんだよね」とかスピリチュアルなこと言っても、「あー、それ吉兆っすね。要はあと数人、優秀なエンジニア(好漢)集めて、このプロジェクト、ハックしちゃえばいいんですよ」と、感情をロジックに変換してチームを加速させるタイプ。彼が微笑む時は、だいたい敵が詰んでる時。


【この3人が揃うエモさ】

この回、何がヤバいって、「最強のスポンサー(晁蓋)」「ヤバいネタを持ってきた現場担当(劉唐)」「それを完璧な計画に落とし込むディレクター(呉用)」が、偶然と必然の中でガチッと噛み合ったところなんです。

これ、現代で言えば「地方のカリスマ経営者が、SNSで繋がった熱い若者と、元Googleの天才エンジニアを巻き込んで、国家予算級のプロジェクトをぶち上げる」みたいな展開。

「不義の財(汚い金)なら奪ってもOKだろ?」っていう、令和のコンプラ完全無視なパッション。ここから水滸伝のボルテージは一気に爆上がりします。全員、キャラ濃すぎ。マジで推せる。


⭐いよいよ物語のパワーバランスが崩れ始める、前半の一大イベント「生辰綱奪取」いよいよ始まり、はじまり・・・

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