表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/19

〇壱壱:朱貴、水亭にて信号の矢を放ち、林沖、雪夜に梁山へ上る

挿絵(By みてみん)

雪の梁山泊

朱貴の矢は

天を裂き

林沖は

旅路を往く


【しおの】

物語は、かつての禁軍教頭、「豹子頭」こと林沖の不遇な姿から始まります。

激しい雪の中、泥酔して道端に倒れ伏していた林沖は、村人たちに捕らえられ、身動きも取れぬよう無惨に縛り上げられてしまいました。そのまま、ある広大な屋敷へと連行されます。

屋敷の門前に着くと、中から出てきた男が冷淡に言い放ちました。

「旦那様はまだお休みだ。こんな奴、門楼の下にでも吊るしておけ」

やがて夜が明け、ようやく酒の醒めた林沖が、痛む体で辺りを見渡しました。そこは、見るからに立派な豪農の屋敷でした。林沖は精一杯の声を振り絞り、叫びました。

「私をこのような目に遭わせるのは誰だ! 出てこい!」

すると、屋敷の者たちが棒を手に飛び出してきて、「泥棒の分際で、まだ口が減らぬか!」と一喝します。昨夜、林沖にひげを焼かれたという老人も「問答無用だ、叩け! 旦那様がお目覚めになったら、すぐに役所へ突き出してやる」と周囲を焚きつけました。

林沖はなす術もなく打たれ続け、「待て、言い分を聞いてくれ!」と悲痛な叫びを上げるばかりでした。

そこへ、「旦那様のお出ましだ」という静かな声が響きました。

現れたのは一人の貴人。廊下から騒ぎを眺め、落ち着いた声で問いかけます。

「朝から何を騒いでいるのだ」

「はっ、昨夜捕らえた米泥棒にございます」

その男が林沖の顔を覗き込んだ瞬間、表情が一変しました。どこかで見覚えのあるその面影に、男は慌てて人々を下がらせると、自ら縄を解いて膝をつきました。

「教頭! なぜ、これほどのお方が、このような場所で吊るし上げられているのですか」

その言葉に驚いたのは村人たちです。一斉に蜘蛛の子を散らすように逃げ去っていきました。

林沖が顔を上げると、そこに立っていたのは他でもない、「小旋風」の名で知られる柴進さいしんでした。

「柴大官人、どうかお助けを……!」

「教頭、一体どうして、村の者たちにこれほどまでの辱めを受けておられたのですか」

「……一言では、とても言い尽くせぬ事情があるのです」

二人は奥座敷へと入り、酒を酌み交わしながら語り合いました。林沖は、罠に嵌められ、火を放たれた軍の草料場から命からがら逃げ延びた顛末を、涙ながらに打ち明けました。

柴進は深く嘆息し、林沖の肩を叩きました。

「兄上、なんと過酷な運命か。しかし、これも天の導きでしょう。ここは私の東の別荘です。しばらくは、ここで身を潜めて心身を休められるといい」

柴進は林沖に新しい衣類を与え、温かな部屋で手厚い酒食を振る舞いました。こうして林沖は、しばしの間、静養の時を過ごすことになったのです。

しかし、平穏は長くは続きませんでした。

滄州の役所では、林沖が陸謙や富安ら三人を殺害し、さらには軍の施設を焼いた大罪人として、三千貫という巨額の賞金を懸けて指名手配したのです。追っ手の影が近隣の村々にまで及び始めると、もはや柴進の屋敷も安全とは言えなくなりました。

林沖は決意を込めて切り出しました。

「大官人のご厚意には、一生かかっても報いきれぬほど感謝しております。しかし、役人の捜索は日増しに厳しくなり、これ以上お側にいては、貴方様にまで累が及んでしまう。どうか路銀を拝借し、どこか遠くへ身を寄せたく存じます」

柴進は頷き、真剣な面持ちで答えました。

「左様ですか。ならば、一つだけ心当たりの場所がございます。あそこならば、教頭の身を守れるはずだ。紹介状を書きましょう」

(詩)

豪傑も、運が巡らねば足踏みを余儀なくされ、

世に容れられぬ身は、行く先々で囚われの憂き目を見る。

もしも柴進が筆を執り、その道を指し示さなければ、

どうして林沖の名が、水滸の歴史に燦然と刻まれたであろうか。

林沖が「それは、どこの場所でしょうか」と問うと、柴進は答えました。

「山東済州にある、梁山泊という水郷です。周囲八百里、迷路のように入り組んだ沼沢地に囲まれた天然の要塞。そこには、王倫、杜遷、宋万という三人の好漢が、七、八百の配下を率いて籠もっています。彼らとは私も深い親交がある。あそこならば、役人の手も届くことはありません」

林沖の顔に喜びの色が差し、柴進はさらに、厳重な検問を突破するための秘策を練り上げました。

柴進は一族を引き連れ、大がかりな鷹狩りの一団を装いました。林沖をその一団の中に紛れ込ませ、堂々と関所へ向かいます。関所の守備隊長は、柴進とは旧知の間柄でした。

「大官人、今日もお出かけですかな」

「ははは、お役目ご苦労。……どうだ、この中に林沖が紛れ込んでいるかもしれんぞ。探してみるか?」

柴進が冗談めかして笑うと、将校もつられて笑いました。

「滅相もございません。大官人のようなお方が、法を犯すような真似をなさるはずがない。さあ、どうぞお通りください」

こうして、林沖は無事に関所を抜けることができました。柴進と固い握手を交わして別れを告げると、一人山東を目指し、雪深い道へと踏み出していったのです。

十数日が過ぎ、季節は押し詰まった冬の盛り。

空には重苦しい雪雲が垂れ込め、北風が牙を剥き、激しい大雪となりました。その光景は、かつて金の完顔亮が雪を詠んだ『百字令』の詞にある、殺気すら漂う峻烈な美しさそのものでした。

(詞:百字令)

天の兵が憤怒し、銀の海を覆し、真珠の帳を散らすが如し。

六角の奇しき花は渦巻いて降り注ぎ、山々の谷を余さず埋め尽くす。

荒れ狂う白い虎、猛る白き麒麟、真珠の綱を引き千切らんばかり。

玉の龍が空に戦い、剥がれ落ちた鱗が天に満ちて舞い落ちる。

誰が想おうか。万里の関山に立つ兵士は凍りつき、白い旗は凍てつく風に濡れている。

雪の色は矛の光と映じ合い、剣の輝きを揺らし、戦場の幕舎には殺気がみなぎる。

虎の如き猛将、英勇なる兵士たちよ、共に勝利の策を語り合おうではないか。

まずは一献、泥酔するまで飲み干し、この果てしなく広がる白銀の世界を見届けよう。

雪を深く踏みしめて進むうちに、日は傾き、黄昏が迫ってきました。その時、遠くの湖のほとりに、一軒の古びた酒場が灯を灯しているのが見えました。

(情景描写)

銀世界の中に草葺きの家が霞み、軒先には玉のようなつららが光る。

数十株の老木が枯れ枝を広げ、いくつもの小窓は寒さを凌ぐように固く閉じられていた。

粗末な垣根は、あたかも白い粉を薄く敷いたようで、黄土の壁はおしろいを塗ったかのように白く染まっている。

舞い散る柳の綿のような雪が戸口に漂い、ガチョウの羽のような大粒の雪が、酒場の旗を白く染め上げている。

林沖はたまらずその酒場へ入り、腰を下ろすと、体を温めるための酒と、二斤の牛肉を注文しました。

三、四杯の酒を立て続けに飲み干した頃、奥の部屋から毛皮を纏った眼光鋭い大男が現れ、外の雪景色をじっと眺め始めました。

林沖はその男に問いかけます。

「梁山泊までは、あとどれほどでしょうか」

酒場の店員が困った顔で答えました。

「すぐそこではありますが、あそこの砦は船がなければ渡れません。しかし、この大雪では船を出すのも難しく……」

林沖は、己の不遇な身の上と、目的地を目前にして立ち往生するもどかしさに胸を締め付けられ、酒の勢いに任せて壁に一編の詩を書きつけました。

「義に生きるは林沖、その心根はどこまでも真っ直ぐなり。……他年、もし志を果たす時が来れば、その威光は泰山の東までをも震わせん」

それを見た毛皮の男の目が、鋭く光りました。

男は突如、林沖の腰を掴んで叫びました。

「貴様、指名手配中の林沖だな! 三千貫の賞金首が、なぜこんなところにいやがる!」

林沖は咄嗟に身構え、抗おうとしましたが、男は不敵に笑ってこう言いました。

「まあ待て、奥へ来い。話はそれからだ」

この男の正体は、梁山泊の頭領・王倫の配下であり、密偵としてこの酒場を切り盛りする好漢、朱貴しゅき――人呼んで「旱地忽律かんちこつりつ」でした。柴進の紹介状があることを知ると、二人はたちまち意気投合し、雪の降る夜を徹して語り明かしました。

翌朝、朱貴が湖に向かって信号の矢「響箭きょうせん」を放ちました。鋭い音が空を切り裂くと、葦の茂みの奥から一艘の小舟が静かに現れます。林沖はその舟に乗り込み、水上の要塞、梁山泊へと足を踏み入れたのです。

(梁山泊の描写)

山は逆巻く大波を裂き、水面は遥かな天へと連なる。

乱れ咲く葦は万の槍の如く、奇怪な木々は幾重もの剣の如く立ち並ぶ。

断金亭の上には愁いの雲がたなびき、聚義庁の前には峻烈な殺気が立ち込めている。

山頂にそびえる聚義庁へと上った林沖は、首領の王倫と対面します。しかし、王倫という男は、およそ器の小さな人物でした。

(林沖は禁軍の教頭を務めたほどの男。武芸も一級品だ。私のような、試験に落ちただけの秀才では、いずれ彼に実力で座を奪われてしまうのではないか……)

嫉妬と不安に駆られた王倫は、林沖を歓迎するふりをして路銀を渡し、体よく追い払おうとしました。

しかし、これに猛反対したのが朱貴、杜遷、宋万たちでした。

「柴大官人のご紹介であり、これほどの豪傑を追い返せば、梁山泊の名に傷がつきます!」

仲間の必死の説得に、王倫は渋々承知しましたが、冷酷な条件を突きつけました。

「ならば『投名状とうめいじょう』を持ってこい。三日以内に山を下り、誰でもいいから一人を殺してその首を捧げるのだ。それができれば、仲間として認めてやる」

林沖は納得がいかぬまま、理不尽な命令に従って山を下り、獲物を待ちました。

初日、道を通る者は誰もいませんでした。

二日目、大きな商隊が通り過ぎましたが、護衛が多すぎて手が出せません。

三日目、いよいよ期限の最終日。雪がようやく止み、一人の旅人が現れました。林沖が茂みから飛び出すと、旅人は恐怖に震え、荷物を放り出して逃げ去っていきました。

「せっかくの獲物だったが……。致し方ない、この荷物を首の代わりとして持ち帰るか」

部下に荷物を運ばせようとしたその時、背後から地響きのような怒声が轟きました。

「この泥棒め! 誰の荷物に手をかけてやがる! 俺様が貴様らまとめて、あの世へ送ってやるわ!」

見れば、一人の筋骨逞しい大漢が、巨大な朴刀を手に飛ぶような速さで襲いかかってきました。林沖も負けじと得物を構え、真正面から迎え撃ちます。

この大漢こそが、一体何者なのか。

それは梁山泊に新たな旋風を巻き起こす、さらなる猛獣たちの邂逅の始まりでした。

果たして、林沖と互角に打ち合うこの男の正体は――。


【Vol.011:今回の林沖さん、詰みかけからの逆転(?)就活!〜雪の梁山泊へGO〜】


1. 泥酔、そして公開処刑

元エリート軍人の林沖さん、人生ハードモードすぎて雪の中で激しくヤケ酒。泥酔して寝てたら、村人にボコられて「米泥棒」として木に吊るされるっていう、教頭にあるまじき黒歴史スタート。


2. 運命の「神」引き寄せ

「終わったわ…」と思ってたら、そこは偶然、超大金持ちのスポンサー・柴進さいしんさんの別荘。

「え、教頭!? 何してんすかwww」

速攻でレスキューされて、豪華なメシと服をゲット。柴進さん、マジで聖人(ガチ勢)すぎる。


3. 指名手配と脱出ゲーム

でも、林沖さんの首には3000貫(億円レベル)の賞金が。

「ここにいたら柴進さんまでヤバい」ってことで、柴進さんが「梁山泊(アウトローの聖地)」への紹介状を書いてくれた。

関所を抜ける時も「林沖? 俺の荷物の中に隠れてるかもよw」って、柴進さんが強気なジョークで役人をスルーさせる神ムーブを披露。


4. 雪のパブでエモいポエム

吹雪の中、湖のほとりの居酒屋へ。

林沖さん、酒が入ってメンタルが爆発。「俺はいつか天下を取る男だ!」って壁に激エモなポエムを落書き。

それを見た店のオーナー・朱貴しゅきが「お前、林沖じゃね?」と特定。実は朱貴、梁山泊のスカウトマンだった!

響箭きょうせん」っていう信号弾ぶっ放して、迎えの船を呼ぶ演出がマジで中二病心をくすぐるカッコよさ。


5. 陰キャなボスと無理ゲーな試練

やっと梁山泊に着いたけど、ボスの王倫おうりんがマジで器ちっさすぎ。

「こいつ、優秀すぎて俺のポジション奪われるんじゃね?」って嫉妬全開。

「入りたいなら三日以内に誰か一人ヤッて、その首持ってこい。それが『投名状(入会ルール)』だ」とかいう超ブラックな試練を出してくる。


6. 最終日、ついにアイツが現れる…!

二日間ボウズ(収穫なし)で、最終日の三日目。

ようやく現れた旅人を襲おうとしたら、背後から「俺の荷物に手出すんじゃねえ!」ってガチギレした大男が登場!

武器と武器がぶつかり合う火花! 吹雪の中のタイマン!

「え、この強キャラ、誰!?」ってところで次回へ続く!


ひとことまとめ

「最強エリートの林沖さんが、ブラック企業の圧迫面接に耐えながら、雪の中で伝説のタイマンを張る胸アツ展開」です!


---------------------------------------------------------------------------


主要人物図鑑(登場順)


012:旱地忽律かんちこつりつ朱貴しゅき★梁山泊一〇八将★

〜梁山泊の有能すぎる広報&凄腕スカウトマン〜

意味:陸上のワニ。普段は静かだけど、いざとなるとエグいってこと。

キャラ紹介:

梁山泊の入り口にある居酒屋の店長。でもこれ、ただのバイトじゃないんだよね。実は「敵が来ないか見張るセンサー」兼「ヤバい人材を見抜くスカウト」っていう超重要なポジション。

ここが現代風:

とにかく「仕事ができる中間管理職」。林沖が壁に書いたポエムを見て、「あ、これガチ勢のやつだ」って即座に特定してスカウトする判断力が神。

上司(王倫)が器の小さいメンヘラ社長でも、文句言わずに「いや、この人採用したほうが絶対利益出ますから!」って説得する、マジで職場に一人ほしい有能キャラ。

若者向け一言:

「現場のプロ。コネとネット(情報網)を駆使する、梁山泊のリアル仕事人」


013: 王倫おうりん

〜学歴コンプ爆発! 嫉妬に狂うメンヘラ社長〜

あだ名: 白衣秀士はくいしゅうし

意味:試験に落ちた、白装束のニート(浪人生)。

キャラ紹介:

梁山泊の初代トップ。もともとは科挙っていう超難関の国家公務員試験に落ちまくった「学歴コンプの塊」。プライドだけはエベレスト級に高い。

自分で会社(梁山泊)を立ち上げたのはいいけど、自分よりスペック高いやつが入ってくると「俺のポジション奪われる!」って速攻でブロックしちゃう、典型的な老害予備軍。

ここが現代風:

林沖っていう「元・国家公務員エリート」が来た瞬間に、ビビり散らかして「ごめん、うち今募集してないからw」って門前払いしようとする小物感。

最終的に「入りたいなら実績(首)作ってこい」っていう無茶振りを強いるブラック企業の圧迫面接官。実力はあるのに、性格のせいで人望がゼロ。

若者向け一言:

「器が1ミリ。自分より強いやつを全力で排除するおおつぼね系ボス」


【二人の関係図】

朱貴: 「社長、この林沖さんって人、バズり確定のインフルエンサーですよ! 採用しましょう!」(前向きな提案)

王倫: 「いや、こいつフォロワー多すぎ。俺より目立つじゃん。ムリ、絶対ブロック。てか垢消し(殺害)させたい」(自己防衛の塊)

この「現場の有能スカウト・朱貴」vs「保身しか考えない陰キャ社長・王倫」っていう対比が、今の会社組織にもありそうでリアルに怖いんだよね。林沖はこの二人の間で、とんでもない「入社試験」を戦わされることになるわけです!


さらに続くのが


014:摸着天もちゃくてん杜遷とせん★梁山泊一〇八将★

〜梁山泊の「元祖・壁」。高身長だけが取り柄の初期メン〜

意味:天にも届くほどのノッポ。

キャラ紹介:

王倫が会社(梁山泊)を立ち上げた時の「最初の社員」。とにかくデカい。以上。……っていうくらい、実は武芸の腕前はフツー。でも、まだ誰もいない創業期に王倫を支えた「古参中の古参」としてのポジションは確立してます。

ここが現代風:

スタートアップ企業の「スキルはそこそこだけど、社長と仲が良いから役員やってる初期メンバー」。

林沖みたいなガチのプロが来ると、「うわ、俺たちの居場所なくなるわ…」って内心ビビってるタイプ。でも性格は王倫ほどひねくれてないので、朱貴と一緒に「林沖さん、入れたほうが良くないっすか?」と空気を読んで進言する、地味にいいやつ。

若者向け一言:

「雰囲気強キャラ感。戦力というよりは、『組織の身長制限を底上げするためだけの壁』」


015: 雲裏金剛うんりこんごう宋万そうまん★梁山泊一〇八将★

〜存在感がもはや背景。梁山泊の「置物系」デカブツ〜

意味:雲の中に隠れる巨大な仁王様。

キャラ紹介:

王倫・杜遷に続いてジョインした、三人目の創業者。これまためちゃくちゃデカい。杜遷とセットで「梁山泊のデカい二人組」と呼ばれてます。

あだ名は強そうだけど、活躍シーンはぶっちゃけほぼナシ。林沖の入山シーンでも、王倫の横で「っすね」って頷いてるくらいのモブキャラ感がすごいです。

ここが現代風:

クラスに一人はいる「デカいけどめちゃくちゃ大人しいやつ」。

あるいは、会議で一言も発さないけど、座ってるだけでなんとなく人数合わせにはなってる「置物系役員」。でも、王倫が林沖を追い出そうとした時は「いやいや、柴進さんの紹介だし、追い出すのはマズいっしょ」と、最低限の常識は持ってるバランス型。

若者向け一言:

「あだ名詐欺(笑)。でも実は、組織の『とりあえず座ってる安心感』担当」


【初期メン4人のまとめ図】

王倫(社長): 嫉妬深い学歴コンプ陰キャ。

朱貴(営業): 現場を回す超有能スカウトマン。

杜遷(初期メンA): 創業時からいるだけのデカい壁。

宋万(初期メンB): 創業時からいるだけのデカい置物。

林沖が梁山泊に行った時、「え、このメンツで大丈夫そ?」って思ったに違いない、絶妙な「小規模サークル感」がたまりません。

特に杜遷と宋万は、後にスーパーヒーローたちが次々入ってくると、どんどん序列が下がって「元・役員だけど今は平社員」みたいになっていくのが、切なくて愛おしいポイントです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ